Interview

〈億泰〉になりすぎて注意される!?  新田真剣佑が明かす、兄貴と慕う岡田将生ら『ジョジョの奇妙な冒険』共演者との絆

〈億泰〉になりすぎて注意される!?  新田真剣佑が明かす、兄貴と慕う岡田将生ら『ジョジョの奇妙な冒険』共演者との絆

シリーズ累計発行部数1億円を超える『ジョジョの奇妙な冒険』が三池崇史監督によってついに実写映画化!
長年にわたり、多くのファンに愛され続けている原作のキャラクターを演じるのは至難の技。
本作で山﨑賢人演じる主人公の〈ジョジョ〉こと〈仗助〉の愛すべき敵役である〈虹村億泰〉を演じる新田真剣佑に、原作の人気キャラクターを演じるにあたり心がけたことのほか、スペインのシッチェスで行われた撮影時のエピソードや、本作で兄弟役を演じ、プライベートでも“兄貴”と慕う岡田将生のこと、そして、一人の映画ファンとしてずっと一緒に仕事をしたかったという三池監督について、たっぷり語ってもらった。

取材・文 / 吉田可奈
撮影 / キムラタカヒロ

ヘアスタイルは自毛。愛着もかなり湧いてきました

新田さんが演じる〈虹村億泰〉の原作での印象はいかがでしたか?

新田 ……獣(笑)! 「こいつは獣だ!」と思いました。なので、本当に僕が彼を演じていいのか、最初は戸惑いました。

その戸惑いはすぐ取れましたか?

新田 なかなか取れなかったですね。僕はいつも、原作がある作品のキャラクターを演じるときは、原作のままに演じるのではなく、自分の色を入れることを大事にしているんです。でも〈億泰〉は、普通の人間とは違う、特殊な存在。だから今回は自分の色を抑え、できるだけ原作に近づけることを大切にしました。

三池崇史監督からはどんなアドバイスがありましたか?

新田 監督は「思うままに演じていいよ」とおっしゃってくれたんです。以前から三池監督の映画が大好きだったので、今回一緒にお仕事ができてすごく嬉しかったです。

憧れの監督とのお仕事となると、緊張したのではないでしょうか?

新田 “三池組”のみなさんが、すごくアットホームに受け入れてくださったので、緊張はすぐになくなりました。それに、スタッフさんたちの気合いがすごくて、衣装もメイクも驚くほど作りこんでくださったんです。そのおかげで、僕は余計なことを心配せず、〈億泰〉に集中できました。これはかなりありがたかったです。撮影が終わったいま、僕は監督のことを一方的に家族だと思うくらい(笑)、信頼しています。

〈億泰〉のあのヘアスタイルは、かなりこだわっていますよね。

新田 あれは地毛なんですよ。かなり深くまで剃りこみを入れて、ブリーチもしたので、めちゃくちゃ頭皮が痛かったんです(笑)。1カ月半、この髪型でいたので、愛着もかなり湧いていました(笑)。

あの髪型は地毛だったんですね! さて、本作の見どころの一つであるスタンドのシーンはどうやって撮影されたのですか?

新田 スタンドのほとんどがCGなので、絵コンテをもとに撮影をしました。三池監督からは、シーンごとに「一度、思うようにやってみて」と言われていたので、そこで自分が思う演技を披露していたんです。僕はそうやって、監督にプレゼンをするのが役者の仕事だと思っているので、すごくやりがいを感じました。実際に出来上がった映像はかなりの迫力で! CGもハリウッド顔負けのレベルで作られているので、最初に観たときは、正直、驚きました。

スタンドのシーンは、『ジョジョ』の世界観がより色濃く出るシーンですよね。

新田 そうなんです。『ジョジョ』は、ジャンル分けが出来ない、独特の世界観を持っています。きっと誰も観たことのない世界だと思うので、この映画を観て、新たな感覚を覚えていただけたら嬉しいです。

〈億泰〉は物語が進むにつれ、人間らしさがどんどん露呈していきますよね。

新田 はい。最初は〈億泰〉のことを“獣”だと思ってましたが、演じていくうちに、すごく素直で真っ直ぐなキャラクターであることに気付いたんです。それからは、僕はどんなキャストよりも〈億泰〉が大好きになりました。でも、〈億泰〉がここまで成長したのは、〈仗助〉と出会い、心に響くものを感じて、影響を受けたからなんです。

素直だからこそ、いい形で成長したんでしょうね。

新田 そうなんです。〈億泰〉が素直だからこそ、本来の〈億泰〉が顔を出し、どこか憎めなくなっていくんですよね。その変化を、観ている人たちにちゃんと伝わるように演じようと努めました。彼は、いわば“番犬”のような存在。自分のテリトリーに入ってきた人間にはものすごい勢いで攻撃をするんですが、仲間になったら絶対に守るんです。その素直さはとても可愛らしいですよね。