LIVE SHUTTLE  vol. 181

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E-girls 1つの時代の幕が閉じられた19人最後の集大成ラストパフォーマンス。そして、11人の新体制へ

E-girls 1つの時代の幕が閉じられた19人最後の集大成ラストパフォーマンス。そして、11人の新体制へ

E-girls LIVE 2017〜E.G.EVOTION〜
2017年7月16日 さいたまスーパーアリーナ

今年の6月5日に7つのアーティストの集合体となる新たなガールズ・エンタメ・プロジェクト“E.G.family”の発足を発表した E-girlsが、19人最後の集大成であり、同時に、11人体制のお披露目となるメモリアルライブ「E-girls LIVE 2017〜E.G.EVOTION〜」をさいたまスーパーアリーナで7月15日(土)と16日(日)の2日間に渡って開催した。

ゴールドのガウンを羽織り登場しオープニングを迎えた。前半は、デビュー6年目に突入したE-girlsの“これまで”の道のりを凝縮して振り返る、まさに「メモリアル」な選曲となっていた。リーダーとして19人をまとめてきたDream Ayaは E-girlsとDreamのヴォーカル&パフォーマーから引退し、チーフ・クリエイティヴ・マネージャーとして裏方に回ることを発表している。つまり、この日が、彼女のアーティストしてのラストステージになるため、どうしてもDreamの3人に目がいってしまう。特に、紅白歌合戦でも歌唱した「E.G.Anthem」は胸に迫るものがあった。<右にHappiness/左にFlower/前にDream>というフレーズに合わせて、Dreamの3人がメインステージのセンターに集まった瞬間に涙が出そうになってしまった。アップテンポのダンスナンバーで、まだ2曲目という段階だったのだが、「E.G.Anthem」もこの日が最後のパフォーマンスかもしれないと思い、つい感傷的になってしまった。

続く「DANCE WITH ME NOW」もDream ShizukaからAmi、そして、Ayaへと歌い継ぐ光景をしっかりと目に焼き付けていたのだが、鷲尾伶菜や藤井夏恋のマイクからは自分たちが引っ張っていくんだという姿勢を感じ、石井杏奈や山口乃々華は、アイキャッチーとなっているAmiに負けない笑顔で躍動していた。また、学校を舞台にした「Highschool ♡ Love」から、スーツを着たOL風のダンサーを引き連れて踊った「All Day Long Lady」という流れでは、この6年という月日の経過を感じさせ、須田アンナや佐藤晴美、楓が鉄棒を使って踊った「Pink Champagne」では大人になった、今の彼女たちにしかできない表現力を見せてくれた。グループとしても、彼女たち自身も、間違いなく成長、進化しているのだ。

記念すべきデビュー曲「Celebration!」や大ヒット曲「ごめんなさいのKissing You」を含むメドレーではパフォーマーの石井杏奈とヴォーカルの武部柚那がセンターに位置するシーンもあった。SAYAKAとYURINOのペアダンスに会場が湧くシーンも印象的だったが、シングル曲をつないだコーナーで一番驚かされたのは、どの曲も一緒に歌えるのと同時に一緒に踊れるキャッチーさがあることで、改めて、フリにもサビがあることを知らされた思いがした。

会場に集まった30,000人がタオルを回した「ヒマワリ」から、Amiの「次の曲で19人、ラストパフォーマンスになります」というMCを経て、いよいよ「Follow Me」で1つの時代の幕が閉じられた。本来は愛を知って自由になれた女の子の気持ちを歌ったラブソングであるが、この日ばかりは、<強がってても/本当は/涙隠してる私に>というフレーズが、違う意味で胸に響いてくる。新たな進化を求めて下した決断に涙を隠しながらも、これからの私たちについてきてと高らかに歌い上げる彼女たちの声に観客の声が重なり、場内は大合唱となった。Dreamの3人がハグをし合い、AyaがAmiにキスをしたシーンはきっと一生、忘れないだろう。

19人が去ったあと、巨大なスクリーンに「E.G.family」の紹介映像が流され、7組のアーティストが登場した。PKCZ(R)とともに、アリーナを巨大なクラブパーティーに変えたShuuKaRen。EXILE SHOKICHIが繰り出すドラムとラップの映像に乗せて、ビートの効いたR&B「モノクロ」から壮大なスケールのバラード「たいようの哀悼歌」を初披露したFlower。孤独や虚無感、絶望すら感じさせるパフォーマンスはE-girlsとは対極に位置するだろう。HONESTBOYZの映像に続いたHappinessは、お尻を激しく動かす過激なブーティーダンスで会場を盛り上げ、CRAZY BOYSの映像とコラボしたスダンナユズユリーは、新曲「CALL ME NOW」など、女の子にしかできないラップを追求。この2組によるストリート発のオルタナティヴヒップホップは、金のネックレスを使ったダンスやカジュアルな衣装も含め、やはり、E-girlsではできない表現だろう。

客席から登場したDream Amiはラブバラード「はやく逢いたい」を響かせ、ソロシンガーとして歌っていく覚悟をみせ、新曲「君のとなり」では座って歌唱。Dream Shizukaのアカペラから始めたDANCE EARTH PARTYは、「NEO JIPANZ〜UTAGE〜」で日本の夏の風物詩、盆踊りをフィーチャー。USAは「Shizukaちゃんの新たな門出ということで、DANCE EARTH PARTYとしてガンガン攻めていくんでよろしくお願いします!」とあいさつし、EXILE TETSUYAは「E.G.familyに僕とUSAさんがいることには本人が一番戸惑ってますが、本当に嬉しいいことですし、EXILE TRIBEとE.G.familyの架け橋になれるようなグループになりたい」と決意を語った。

そして、11人の新体制となったE-girlsは、プラチナの衣装を身にまとい、一人ずつ登壇。ニューシングル「Love ☆ Queen」で幕が開いた。カラフルでポップなサウンドは健在だが、夏恋のラップに柚那が下ハモをつけ、落ちサビは鷲尾が力強く歌い上げるなど、これまでのE-girlsになかった要素も加えられており、未来への期待と広がりを感じるステージとなっていた。また、この日が初披露となった「Smile For Me」はライブの締めくくりに歌う、新たな定番となるドラマチックで感動的な響きを持っていた。

アンコールでは再び19人でステージに上がり、一人ひとりが、自分の率直な心境を語った。E-girlsを卒業し、DANCE EARTH PARTYに専念するDream Shizukaが「皆さんの不安を安心に変えていけるように頑張っていきたいです。一人のヴォーカルとして、過去に甘えることなく、ゼロからのスタートだと思って、自分らしい笑顔を届けていきたいです。そして、Dreamは先日、15周年を迎えましたが、それぞれのフィールドで、それぞれの個性を最大限に輝かせていこうという決意をしました。でも、私自身は今日がラストではないと思っているので、これからたくさんの夢を叶えていくことでDreamの力になっていきたいと思ってますし、大事なAmiちゃんとAyaちゃんの夢も応援していきたい」と語った。

Shizukaの言葉で涙を流したAmiは、デビュー記念日にDreamを卒業したメンバーとみんなで集まったというエピソードを明かし、「当時のDreamはお客さんがゼロ人のライブもありましたし、解散宣告を出されたこともありました。それでも夢を諦めきれず、その頃から、ピンチはチャンスを合言葉に、ここまで頑張ってきました。私の人生はDream色に染まってます。3人でステージに立って歌うことが今日が最後で、たくさんの夢を叶えてくれたE-girlsという場所を離れることは怖いし、不安もたくさんありますが、そんな時こそ、ピンチはチャンスという言葉を胸に、E-girlsを離れることが自分自身のさらなるステップアップにつながると信じて、皆さんの不安をワクワクドキドキに変えていきたいと思います」と決意を語った。そして、Dreamとして15年間の活動を終えるAyaも「みんなに出会えたことは本当に大きいですし、どんな過去を振り返ってもありがとうという感謝の気持ちで溢れています。次に向かって、しっかりと前を向いて頑張っていきます」と涙をみせた。

また、ファンの前で初めて11人でパフォーマンスした鷲尾は、「いろんな思い出や歴史をふりかえることができるライブでしたが、これからもっともっと新しい色を生み出していかないといけないと思ってます。先頭に立って、皆さんと夢を叶えていきたい」と、これまでにない強い意志を表明。坂東希も「物語をどんどん積み上げていきたい」と前を向き、石井は「ここからが新たなスタートです。皆さんの日常に彩りを添えられるような強く、明るいグループになりたい」と満面の笑顔で意気込みを述べた。

最後は19人で「Love,Dream&Happiness」を涙を浮かべながら歌い、Ayaの「いつかまた、みんなである日を夢見て、未来に向かって、進化してきます!」という言葉で、大きな節目となる2日間のお披露目ライブは締めくくられた。

6年前、E-girlsというグループがここまで大きなグループになるとは誰が予想できただろうか。デビュー曲ではマイクも持たせてもらえず、最後列の端で踊っていたAmiが、グループの先頭に立って、やがてソロデビューするとは想像していた人はいただろうか。当然、これから先、彼女たちがどうなっているかなんて、誰にもわからないが、メンバーが口々に話した「各々の未来に向けて、覚悟を持って決断した」という言葉は、彼女たちのこれからの道のり明るく光り輝かせてくれるはずだ。

文 / 永堀アツオ

E-girls LIVE 2017〜E.G.EVOTION〜
2017年7月16日 さいたまスーパーアリーナ

1.Go! Go! Let’s Go! 
2.E.G. Anthem -WE ARE VENUS-
3.DANCE WITH ME NOW!
4.Highschool ♡ love
5.All Day Long Lady ~Dance Track~
6.Pink Champagne ~Dance Track~
7.E.G. summer RIDER
8.Anniversary!!
9.Celebretion!
10.One Two Three
11.Diamond Only
12.CANDY SMILE
13.Mr.Snowman
14.ごめんなさいのKissing You
15.うれしい!たのしい!大好き!
16.ヒマワリ
17.Follow Me
18.UNIVERSE
19.Take-A-Shot!feat.PKCZ(C)
20.モノクロ
21.たいようの哀悼歌
22.Ordinary Girls
23.Sexy Young Beautiful
24.こんにちWhat’s UP!
25.OH BOY
26.CALL ME NOW
27.トライ・エヴリシング
28.はやく逢いたい
29.君のとなり
30.NEO ZIPANG~UTAGE~
31.WAVE
32.POPCORN
33.Love ☆ Queen
34.Smile For Me
35.ボン・ボヤージュ
36.Love,Dream&Happiness

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E-girls

2011年12月、Dream、Happiness、Flowerのメンバーを中心にデビュー。
今までにシングル18枚、オリジナルアルバム4枚、ベストアルバム1枚、全国アリーナツアーを3度開催し、いずれも大成功を収める。
E-girlsが持つ可能性は、まさにダイヤの原石と呼ぶに相応しいポテンシャルを持っており、デビュー時から数々のライブイベントや自身のツアーでファンの方々の笑顔と共に成長を遂げ、彼女たち自身の輝きも増し続けてきた。
成長を遂げた彼女たちが、その輝きを確固たるものにするため、そして次の大きな夢の舞台に向かうため、E-girlsは新たなスタートを切る。
ボーカルに鷲尾伶菜、藤井夏恋、武部柚那、パフォーマーに楓、佐藤晴美、SAYAKA、YURINO、須田アンナ、坂東希、石井杏奈、山口乃々華の総勢11名体制。
メンバーそれぞれのプロジェクトはもちろんの事、モデル・女優など枠組みに囚われない分野で活躍し、新たなエンタテインメントの追求と共に輝きを増し、今まで以上に洗練されたダンスパフォーマンスと表現力を放ち続けていく。

オフィシャルサイトhttp://e-girls-ldh.jp/

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