Interview

大原櫻子が秦 基博との化学反応を語る「マイ フェイバリット ジュエル」

大原櫻子が秦 基博との化学反応を語る「マイ フェイバリット ジュエル」

日常の幸せを改めて見つけて欲しい。意外と普通であることがいちばん幸せ

ゆっくりと心に沁みてくる歌になってますよね。

そうですね。だから、頑張っていたり、苦しんでいるときに聴くと、ふと耳に入ってきやすい楽曲なのかなと思います。私の曲って元気なときにさらにテンションを上げるような曲が多かったんですけど、そうではないテイストも初めてだったので、すごく新鮮でしたし、聴いてくれる方には、日常の幸せを改めて見つけて欲しいなって思います。私もよく「楽しいことないかな?」って思うことがあるんですけど、意外と普通であることがいちばん幸せだったりもする。幸せを見つけようとすると本当に幸せになっていくと思うので、ぜひ、自分なりの幸せ見つけて欲しいなって思います。

櫻子さん自身の日常の中にある「わたしだけの幸せ」とは?

よく寝られること(笑)。あとは、家に帰って「ただいま」って言ったときに「おかえり」って聞こえることとか。やっぱり何気ないことですね、幸せだなって感じるのは。そんな日々で大事にしているのは、やっぱり、友達と話す時間。目に見えるものではなく、当たり前に過ごしている時間というか。昨日も友達と1時間くらい電話したんですけど、人生における目的は、人と出会い、人との会話を通して、いろんなことを学ぶことなんじゃないかって話していて。私はもともと人が好きだっていうこともあるんですけど、人との出会いが大切だし、人との繋がりで幸せを感じることが多いですね。

2曲目の「Jet Set Music!」にも「最高の出会いに乾杯して」というフレーズがあります。櫻子さんが「最高の出会い」と聞いて思い浮かぶのは?

一つ一つの作品かな。秦さんとの出会いもそうだし、初舞台で出会った城田優さん、そのあとの舞台で一緒だった門脇麦ちゃんもそう。(家入)レオちゃんや(藤原)さくらも。挙げたらキリがないけど、みなさんに人として学ぶところが今でも多いなと感じているし、本当に出会って良かったなと思っています。

みなさんからどんなことを学びました?

城田さんは「芸をやるうえで、心の豊かさが大事だ。心が豊かじゃないと表現はできないよ」とおっしゃっていて。2年前に言われた言葉なんですけど、今でも残って、心に刻まれています。だから、自分の時間を大事にしようとしていますし、自分の時間を大事にしているからこそ仕事の時間もより大事になるなと思っています。麦ちゃんとは芝居の話をよくするんですけど、価値観が似ているんですよね。彼女も、芸に対しては貪欲だけど、仕事という意味ではあまりしがみついていないので、魂を込める瞬間と、いい適当さがあるところが似ているなって。お2人とも飾っていない生き方をされているところもすごく好きなんです。

私にとってのレオちゃんは、“女神”であり、“宇宙”です

レーベルメイトで年齢も近い家入さんと藤原さんはどんな存在ですか?

レオちゃんは、最近、彼氏みたいになっていますね(笑)。3週間連続で会っているんですよ。先週はプライベートでご飯食べて、今週はレーベルでたまたま会って、来週は音楽番組が一緒で、「ああ、幸せ〜」みたいな(笑)。この間、レオちゃんはとある取材で私のことを“オアシス”って言っていたみたいなんですけど、私にとってのレオちゃんは、“女神”であり、“宇宙”です。

あははは。かなりでかいですね。

すべてを包み込んでくれる存在なんですよ。心が広いし、自分の軸をしっかり持っているのもカッコいいなと思っていて。ひたむきに努力する姿勢もずっと変わっていなくて、学ばなきゃと思います。さくらは、意外と3人の中でいちばん常識人なんですよ。すごくしっかりしている。だから、さくらのパブリックイメージが、本来の大原櫻子で、私のパブリックイメージがレオちゃんで、レオちゃんのパブリックイメージがさくらなんですよ。私はおとなしそうとか、キャピキャピしてそうってよく言われますけど、それは本来のレオちゃん。私は意外とおじさんっぽかったり、渋かったりする。レオちゃんの礼儀正しいというイメージはさくらの中にあったりして。いい感じで3人でトレードしているのが面白いなって思います(笑)。

歌う曲によってもイメージが変わりますからね。「マイ フェイバリット ジュエル」にはこれまでの明るく元気な櫻子さんというパブリックイメージを覆す憂いがありますし。

そういう意味で言うと、3曲目の「ALIVE」は等身大で歌っていますね。歌詞の世界観も引っかかるところがなく、まっすぐ、飾らず、無理をせず、背伸びもせずに歌えた感じがします。自分がいちばんリラックスして、気持ちのいい状態で歌える曲でした。

歌詞で等身大だなって感じた部分は?

最初のデモの段階で「やさしさが溢れる」というフレーズだけが決まっていて。その一文が自分を表すっていうわけではないんですけど、音楽を伝えるにあたって、私は優しさというものをすごく大事にしたいなと思っているので、「あ、この曲は絶対に自分にフィットする」って、その一行が決まっていた時点で思いました。

「また新しい自分を/その手で掴む日まで」と歌ってます。

私自身はすぐに「今日の自分はさらば!」っていう感じなんですよ(笑)。日を重ねるごとに変わっていたらいいなと思うし、進歩をしたいなって思うから。

イメージを更新していくことに怖さはないですか?

どんどん新しくなっていくことが楽しいんですよ。自分の個性に執着するよりも、変わっていったほうが面白い。だから、イメージを覆したい、裏切りたいっていう気持ちがあるかもしれないですね。もちろん、ブレない軸のようなものはしっかり持っていたい。それが、さっき言った「優しさがあって欲しい」ということに繋がるのかも。その基盤は変えたくないんですけど、振り幅は広くありたいなって思います。

ファルセットが響くドラマチックなバラードになっていますが、つねに新しい自分を求めて、愛を込めて優しさを歌い続けたいという歌詞はまさに、櫻子さんの本質なんですね。最後に「夢を掴む日まで」というフレーズで終わりますが、今はどんな夢を描いてます?

海外で歌か芝居をやりたいですね。『リトル・ヴォイス(Little Voice)』で英語の曲を歌ってみて、すごく面白いなと感じたので、いつか海外で歌えたりしないかなと強く願っています。叶うかどうかはわからないですけど、遠い将来、ブロードウェイでミュージカルができたらいいなって憧れはあります。近い未来で言うと、やっぱりツアーかな。これまでも、ダンスやギター、ピアノとか、いろいろと挑戦してきたんですけど、今回も新しいアプローチができたらなと思っています。舞台というものは楽しいだけではないんですけど、ライブは“楽しい”のひと言に尽きるんですよね。お客さんに生で届けられる喜びもあるし、すごく楽しみですね。

OHARA SAKURAKO Zepp Tour 2017

10月11日(水)Zepp Sapporo
10月18日(水)Zepp Namba
10月19日(木)Zepp Namba
10月25日(水)Zepp Tokyo
10月26日(木)Zepp Tokyo
11月2日(木)Zepp Nagoya
11月14日(火)Zepp Tokyo[追加公演]

大原櫻子(おおはら・さくらこ)

1996年生まれ、東京都出身。2013年に映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』全国ヒロインオーディションで5,000人の中から抜擢され、スクリーン&CD同時デビューを果たす。2014年、女優として日本映画批評家大賞 新人賞を、シンガーとして第56回輝く!日本レコード大賞 新人賞を受賞。2015年末にはNHK『紅白歌合戦』への出場も果たしている。2017年9月からNHKドラマ10『この声をきみに』へ出演、10月からは全国のZeppを巡るツアー〈大原櫻子 4th TOUR 2017 AUTUMN ~ACCECHERRY BOX~〉も開催。2018年2月にはミュージカル『FUN HOME』への出演が決定。
オフィシャルサイト

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