Interview

10周年を目前に控え、Kalafinaがシングル「百火撩乱」で見せた新たな表情に迫る

10周年を目前に控え、Kalafinaがシングル「百火撩乱」で見せた新たな表情に迫る

梶浦由記プロデュースの元、劇場版アニメ『空の境界』の主題歌プロジェクトとしてスタートした、Wakana、Keiko、Hikaruの3人によるヴォーカルユニット、Kalafina。デビュー9周年となる2017年、2枚目となるシングルは、現在放送中のTVアニメ『活撃 刀剣乱舞』のEDテーマとしてオンエア中の「百火撩乱」。

NHK「歴史秘話ヒストリア」のテーマソングをはじめ、3人の絶妙なコーラスワークで注目を集めるKalafinaが、3ヵ月に渡るツアー「Kalafina“9+ONE”」を終えたタイミングでリリースする本ニューシングルについて、3人に話を聞いた。

取材 / 冨田明宏
文 / リスアニ!編集部


スピード感にとらわれず、凛として、自分がぶれずに立っていられるメロディだなって(Keiko)

海外を含む12ヵ所、全16公演を数えたツアー「Kalafina“9+ONE”」を終えられてリリースされるニューシングル「百火撩乱」。皆さんはどんな曲になったと感じていますか?

Wakana また新しいKalafinaらしい曲ができたと思いました。歌詞を読んだときは、この曲が主題歌となっている『刀剣乱舞』がどんな作品かは知らなかったので、ゲームをやっているKeikoとHikaruから教えてもらったんですけど、歴史ものだし美男子たちの戦いだから、女子にはたまらない作品なんだろうなって。そういった作品に関わらせていただけるのもすごくうれしかったです。

『刀剣乱舞』は特に女子に人気の高い作品ですが、『活撃 刀剣乱舞』は映像もすごくて。やはり歴史ロマン的な作品ではありますけど、悲劇的な内容が絡んでくると考えると重厚な作品なんだと、この曲を聴いて改めて感じたんですよね。

Keiko 初めて聴いたときは、縦笛のようなフルートの音色に、「待ってました!」という期待もありつつ(笑)、スピード感がある印象を受けたんですけど、実際に歌ってみると、そのスピード感にとらわれずに、凛として、自分がぶれずに立っていられるメロディだなって感じました。

たしかに歌詞は切なさを感じる部分もあるんですけど、皆さんの歌声からは、突き立てられたような強い意志も感じられます。

Keiko 歌詞を読むと、切なさや儚さが綴られてはいるけれど、自分の運命を俯瞰で観た人の強い意志が裏に隠れてるような気がして。それを振り払った後のような気持ちで歌った方が寄り添えるのかなと思って歌いました。

「百火撩乱」が『刀剣乱舞』の主題歌になると聞いて、「ありがとうございます!」って(笑)(Hikaru)

Hikaruさんはいかがでしたか?

Hikaru 私は『刀剣乱舞』をプレイしていたので、「『刀剣乱舞』の主題歌になります」って言われて、「ありがとうございます!」って思いました(笑)。そして、『刀剣乱舞』だからやっぱり「和」な感じがいいなと思ったので、曲を受け取って、「そう、これですよね!」と。レコーディングでは、私が主メロを歌う部分でも儚げなところと激しいところがあって、二面性を持っている楽曲だったので、聴く人にとってもいろいろな想像ができるような楽曲だなって思いました。

好きであればあるほど、楽しめると。

Hikaru そうですね。逆に『刀剣乱舞』を知らなくても、この曲にある、自分の弱いところを受け入れたからこそ見える強さや、進んでいきたいという想いなど、初めて聴く人にも寄り添える場所がたくさんある曲なのかなと思いますね。

Music Videoは赤を基調として、衣装も和な感じですね。

Keiko 赤と黒の衣装は初期の頃にあったけど、久しぶりで懐かしい感じでしたね。

Wakana 採掘場で撮影したのですが、私たちとしては初めて、外にムービングライトをおいての撮影で。夜の光と照明で石が照らされて影になる感じとか、陰影のつけ方がすごく美しくて。動きを陰影でつけることでそこにエネルギーがちゃんと存在していて。自然のイメージがあったKalafinaにとっては大冒険したなって思います。

Hikaru 今回の衣装、2人はシースルーの袖があったんですけど、私はなかったので布を使って風を纏って。その布の動きで、少しだけ強さの中の心の揺れとか、言葉にはしないけどその現状には満足してない、というような心の中を表現していて。歌ってるところは言葉に気持ちを乗せて歌っていますけど、それ以外の部分もちゃんとメッセージとして伝わればいいなと思いました。