Interview

THE CONVOY20代パフォーマー、佐久間雄生・本田礼生・荒田至法・伊藤壮太郎が語る新作『星屑バンプ』

THE CONVOY20代パフォーマー、佐久間雄生・本田礼生・荒田至法・伊藤壮太郎が語る新作『星屑バンプ』

世界の北野武に「死ぬまでに一度は見るべきだ」と言わしめた男たちTHE CONVOY SHOW(ザ・コンボイ・ショウ)。「走り出したら止まらない」を合言葉に30年。前作『asiapan』からは全員50代のパフォーマーに4人の20代の若手パフォーマーが加わったことで新鮮なコントラストを生み、ますます活動的になっている。
そして、前作からわずか半年を待たずの新作『星屑バンプ』は、子供の日のとある遊園地のヒーローショーの物語。前作から参加した佐久間雄生、本田礼生、荒田至法に、伊藤壮太郎を加えた新生コンボイが9月7日から歴史ある博品館劇場で躍動する。疾走するストーリー、歌、ダンス、タップ、アクロバット、笑い、ほとばしる感動が抑えられないエンターテインメントショウが繰り広げられること必至だ。そんなフレッシュな20代パフォーマーに主宰者である今村ねずみやカンパニーへの想い、ハードな稽古、そして今作の魅力を語ってもらった。

取材・文 / 竹下力 撮影 / 冨田望


光りあるものは自ずと輝き、光りなきものは照らされて輝く

前作『asiapan』から参加された佐久間さん、本田さん、荒田さんに、伊藤さんは今作からTHE CONVOY SHOWへ加わります。今の心境はいかがですか。

伊藤壮太郎 初回の稽古からダンスに歌に芝居に、全力でぶっ飛ばすので驚きました。本番前に眠れなくて、緊張しているような状態が稽古前にもあって、そのまま一日中続きました!

伊藤壮太郎

そんな初参加の伊藤さんを3人からご覧になっていかがですか。

本田礼生 伊藤くんが今言ったことは2度目の僕らでも一緒だから(笑)。

荒田至法 そうだよね。彼が加入したことでこれからどうカンパニーが変化していくのか期待しています。彼とはダンスの団体が一緒で、2年ぐらい一緒に踊っていた時期がありました。一言で言えば変なやつです(笑)。

本田礼生

本田 至法が言うんだからそうなんだろうな(笑)。前作は、僕らは初めてのコンボイでしたから、カチコチに緊張しながら稽古をしていました。まさに今の伊藤くんと同じ感じです。でもやってみたらわかると思うけど、不安になる稽古場ではないよね。

佐久間雄生 うん、大丈夫。彼はオーディションの時から、面白いパフォーマンスをしていて、ダンスのスキルも高いから、一緒に踊るのが楽しみですね。

そんな伊藤さんが参加してのコンボイの33作目は、子供の日のヒーローショーのお話だそうですね。

本田 コンボイはダンスと一緒で、これからの稽古で変わっていく柔軟性が特徴なので、最終的にどうなるのかわからないです(笑)。今回、台本上での役柄は等身大の僕らに近いです。ねずみさんがそれぞれの性格にあったキャラクターを作ってくれています。僕らのことも、先輩方のことも。

荒田 今村さんが「光りあるものは自ずと輝き、光りなきものは照らされて輝く」とおっしゃっていたんですが、架空のヒーローショーを通して、互いの歯車が自然と回りだし、それぞれが星のように輝くんです。若手と先輩たちがぶつかり合って生まれる化学反応を楽しんで欲しいです。

伊藤 どうしてこんなに僕のことを知っているのだろう? とドキッとさせるセリフがあって、嬉しかったです。それに、今村さんからのメッセージが台本に詰まっているように思いました。

今村ねずみさんは常に一流のエンターテインメントを追及している

30年以上、コンボイを引っ張ってきた今村さんの演出は、基本をとても大切にされる印象がありますがいかがですか。

荒田 僕は前作のときにとても面倒をみていただきました。今となれば愛情からの厳しい指導だったんだと理解してますが、ものすごく怒られたんです。この職業向いてないんじゃないかな…… って思ったくらい(笑)。ただ、刀を作る鍛冶場みたいに叩いた後にちゃんとした形を本番までに作ってくれるんです。今回も、叩き上げられると思うけど、ねずみさんとたくさん話して「出てよかった」と思えるようにしたいです。

本田 ねずみさんはとにかく熱い人ですね。歌、演技、ダンス、全てのベクトルに120%で走っています。また、古きを大事にしつつ最先端を提示するところが凄いんです。タップダンス、ブレイクダンス、演出も。ずっと一流のエンターテインメントを追及している。

佐久間雄生

佐久間 そして、少し話しただけで僕らのことを全部理解してくれる鋭い観察眼もあります。

伊藤 僕らよりも考え方が若く、心がツルツルで、元気でエネルギーに満ち溢れている。稽古で疲れている時こそ、テンションを一番に上げているのがねずみさんだったりするんです。

荒田 父だよね。厳しくもあり、優しくもあるし、引っ張っていってくれる。温かいからこそ期待に応えたくなるんですね。

本田 そして、どこまでも役者です。演技のパート、ダンスのパート、歌のパート、それぞれのパートを率先して引っ張ってくれる。もちろん演出家でもあるけれど、僕たち役者のそばで役者はこうあるべきだと見本を見せてくれるんです。

伊藤 稽古場ではねずみさんにスポットライトが当たっているような気がしました。出演者である僕もファンになってしまうほどリスペクトしています。

荒田至法

主宰の今村さんのお話も伺えたところで、今度は若手メンバーそれぞれの印象を聞かせてください。

荒田 本田さんは見た目もかっこいいのに踊るともっとかっこいい。凹んでいるときに助けてくれたし、まさにプリンスです。

本田 ありがとう。だって、至法が落ち込んだとき、明日稽古来ないんじゃないかって思うほどだったから(笑)。

佐久間 手の震えが止まらないって怯えていたもんね。

荒田 気持ちがしんどかったときに、本田くんと一緒に帰っていて、僕の気持を鼓舞する言葉をかけてくれたんですよ。本当に嬉しかったなぁ。佐久間くんは、ミステリアスな魅力を持っていて、いざ喋ったら変な人だし、すぐに変顔するし、『asiapan』の楽屋でも、一番騒いでた。

本田 さあ、ここ! って集中しようとした瞬間に絶妙のタイミングでやってくる。え? 今? ってね。

佐久間 楽屋のムードメーカーのつもりだけどな(笑)。

荒田 でも、アクロバティックダンスもかっこいいし、演技も本当にすごい人。伊藤くんは、ちょっと抜けているけれど、喋れば意外としっかりしている(笑)。口だけじゃなくて、演技もダンスも抜群です。

伊藤 なんだかコンボイのメンバー同士のことを言いあえることが幸せだなあ。荒田くんはもともと知り合いでしたが、姿勢が変わったことが気になりました。やっぱり前作を乗り越えていろいろあったんだろうなって。どんどん成長していく印象を受けるので僕も稽古が楽しみです。

「走り出したら止まらない」の合言葉通り全力疾走で追いかけて、先輩も若手も関係なくパフォーマンスできたら

今作は歴史ある博品館劇場での上演になります。

荒田 THE CONVOY SHOWは博品館劇場では20年ぶりの上演です。『タイムトンネル』(1997年)以来ですね。ねずみさんが原点回帰と仰っていて強い決心があったからこそ、この場所になったと思います。そんな作品に参加できるのが嬉しいし、原点回帰を新たなスタート地点にして、先輩たちと一緒に僕たち若手の名前をこれからの世代に残していきたいですね。

本田 僕は先輩たちと一緒に板の上に立てるのが何よりも心強いです。先輩がいるからこそ僕らが輝くし、僕たちがいてこそ先輩が輝けるようにがんばりたいです。

佐久間 20年前にコンボイがいた劇場に立てることに運命を感じるね。本田くんがいったように僕たちが輝いて先輩たちを輝かせるようになりたいね。

伊藤 みんなが言った通り、この場所でやることで、昔のお客さんも記憶が蘇えるのかなって。もちろん、初めて来られるお客さんに対しても、どう楽しませるか考えていきたいです。小屋入りするタイミングが待ち遠しいです。

最後に、次回作「星屑バンプ」への意気込みをお願いいたします。

荒田 前回は心が折れたこともありますが、叩き上げられてなんぼだと覚悟しているので、今回は先輩たちと堂々とセッションしていけるように、戦えるように準備していきたいです。

本田 初めての時と同じ気持ちで、ゼロからぶつかって、若手と先輩とでチームワークを出していけたらいいな。それから僕は、若い人に、同世代の役者に、夢がある人に観てもらいたいです。きっと、心に残ることがあるし、考えることがあると思うので。

佐久間 前作は外国人役だったので日本語をあまり喋ってなかったのですが、今回は日本語のセリフとダンスも多く、どちらも重要な要素になっているので楽しみにしてください。

伊藤 「走り出したら止まらない」がコンボイの合言葉ですから、僕らは文字通り全力疾走で追いかけて、先輩も若手も関係なく横に並んでパフォーマンスをすることができたら最高です。それこそが、カンパニーみんなで望んでいることだと思うから。


左から 本田礼生、伊藤壮太郎、荒田至法、佐久間雄生

佐久間雄生

1987年生まれ、千葉県出身。高校生から新体操を始め、全日本3位入賞を果たし『シルク ドゥ ソレイユ』のキャストになる。主な出演舞台に『タンブリング』『戦国BASARA3 宴 弐』『ミス・サイゴン』『The Love Bugs』『マリオネット』など。

本田礼生

1992年生まれ、愛媛県出身。主な出演舞台に『ミュージカル・テニスの王子様3rdシーズン』「Live Performance Stage『チア男子!!』」「Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット-」など。

荒田至法

1994年生まれ。東京都出身。2014年、TSミュージカルファンデーション『ちぬの誓い』出演以降、新国立劇場『パッション』、SHOW HOUSE『GEM CLUB』、朗読劇『僕とあいつの関ケ原』、東宝ミュージカル『ミス・サイゴン』、ミュージカル『グレート・ギャツビー』等、舞台を中心に活躍。

伊藤壮太郎

1995年生まれ。三重県出身。2014年より劇団シェイクスピアシアターにてシェイクスピア作品を中心に研鑽を積む。近年の主な出演作品に、NODA・MAP第20回公演『逆鱗』、シアターコクーン・オンレパートリー2016『メトロポリス』、富良野GROUP特別公演『走る』など。

THE CONVOY SHOW vol.33『星屑バンプ』

2017年9月7日(木)~9月24日(日)
東京・博品館劇場

とあるデパートの屋上で1回目のファミリーイベントを終えた戦隊「東京シャイニングブラザース」が控え室で着ぐるみのまま、2回目の出番を待っていた。そこへマスクとスーツで武装した戦隊ものヒーロー軍団「ビックバンジェッツ」のメンバーが突然現れ「誰か、この特注の仮面をかぶれる方はいませんか」と叫んだ。一体何が巻き起こるのか? この思いがけない出会いが彼らを結びつける。「光りあるものは自ずと輝き、光りなきものは照らされて輝く」。互いの歯車が自然と回りだし、星屑達が輝き出す。

作・構成・演出:今村ねずみ
出演:瀬下尚人 舘形比呂一 黒須洋壬/佐久間雄生 本田礼生 荒田至法 伊藤壮太郎/今村ねずみ

オフィシャルサイトhttp://www.theconvoyshow.com/


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応募期間

※募集期間は終了致しました。

8月10日(木)~8月17日(木)23:59