Interview

セレイナ・アン、新作について語る。ひとりの人間として成長させてもらった「あおぞらキャラバン」へ感謝。

セレイナ・アン、新作について語る。ひとりの人間として成長させてもらった「あおぞらキャラバン」へ感謝。

日本テレビ系「ZIP!」の「あおぞらキャラバン」で、オールド・イングリッシュ・シープドッグの相棒犬「そら」ちゃんと全国を旅していたことが記憶に新しいセレイナ・アン。
幾多の困難もありつつも、そこで多くの出会い、そして笑顔に触れ、抱えきれないパワーをもらったに違いない。人としても成長させてもらったと語るセレイナが、新作を発売した。
とてもリラックスしたナチュラルな今作は、たくさんの人に向き合うことで、自分自身がありのままでいることが、相手に対しての一番のリスペクトかなと思ったと語るセレイナのその“ありのまま”が反映された心地よい作品だ。

取材・文 / 土屋恵介 撮影 / 荻原大志


「あおぞらキャラバン」には、ひとりの人間としてすごく成長させてもらいました

セレイナさんは、もともと音楽好きだったんですか。

ハイ。歌うのが大好きでした。幼稚園のとき、ビートルズの「アイ・ワナ・ホールド・ユア・ハンド」を熱唱していたのを覚えてます。アメリカで買ったカラオケのおもちゃに入ってて歌ってたんですよ。父は若いときに音楽をやってたので、そこからいろいろ音楽を教えてもらったんです。

小学生の頃はどんなのが好きだったんですか。

レッド・ツェッペリンとかピンク・フロイドとか聴いてたんです(笑)。

すごい子供ですね(笑)。

いや〜(笑)、それは60〜70年代の音楽が好きなお父さんの影響ですね。あとディープ・パープルのギターのリフを口で歌ったりして(笑)。

周りには、そんなの知ってる友だちいないですよね(笑)。

いなかったですね。自分は普通だと思ってましたが、浮いてたと思います(笑)。あと最近は、エマーソン・レイク・アンド・パーマーを解明しようと思ってちょっとずつ聴いてるんですよ。全然詳しくないんですけどね(笑)。

いや〜、意外です。今だに古いロックも好きなんですね。

そうですね。でも、クラシックからいろいろ混ざってプログレッシブロックって面白いなって。これからもっといろんな曲を聴いていきたいと思ってます。

プロフィールには、清水翔太さんが好きって書いてありましたが。

ハイ。私、小さいときは洋楽ばかり聴いてて、J-POPを聴くようになったのは最近なんです。あ、学生の頃はaikoさんとか聴いてました。清水翔太さんは昔のバラードも好きですし、R&B調の曲もかっこいいし。歌詞の韻の踏み方とかが洋楽の影響を受けてらっしゃるのかなって。J-POPだとAimerさんの声が大好きで、イギリスのガブリエル・エブリンの声にすごく似てるなって。曲もナチュラルでふわっとした感じがすごく好きですね。

エド・シーランにすごく影響を受けたとか。

大好きです。高1のときに聴いてから、私もシンガーソングライターになりたいと決心したんです。それまでは、ただ歌が好きだったんですけど、自分で曲を書いて届ける彼の姿に感銘を受けたんです。一番最初に聴いた「レゴ・ハウス」でハマって、いつもふと聴きたくなるのは「コールド・コーヒー」です。

ジャンル問わずいろんな音楽を聴いてると。セレイナさんは、中学生のときにギターを始めたそうですね。

YouTubeがきっかけなんです。外国の女の子がテイラー・スウィフトの「アワ・ソング」をギターで弾き語りしてたんです。それを見て私もやりたいと思って、その日にギターを始めました。

その日にですか。

父がギターをやってたんですよ。その日は覚えてます。中2のクリスマスです(笑)。それから毎日学校から帰るとギターの練習をしてました。で、YouTube見て、またこういう曲カバーしてると知ったら調べて、私も歌って弾いての積み重ねですね。

なんでそこまで惹かれたんですかね。

う〜ん、単純にカバーしてギター弾いてるその女の子がかっこよく見えたんだと思いますね。

自分で曲を作り始めたのはいつですか。

遊びで歌詞は中学生くらいからは書いてたんですけど、本気で曲作りに取り組みたいと思ったのは、高1でエドシーランに出会ってからです。そこからいろいろ考えるようになりました。今はスマホに打ったり、歌詞ノートに書き込んだりしてます。

あと、セレイナさんにとって、昨年4月から今年3月まで出演した『ZIP!』の「あおぞらキャラバン」で、全国を旅したのはすごく影響が大きかったと思うんですか。

もちろんです。「あおぞらキャラバン」に出演させてもらって、いろんな場所に行っていろんな方と出会うチャンスをいただけて、シンガーソングライターとしてだけじゃなく、ひとりの人間としてすごく成長させてもらいました。振り返ると、ほんとに恵まれてたなって思います。

「あおぞらキャラバン」を通じて、一番自分にプラスになったことはなんですか。

一番はやっぱり、出会いですね。人との出会い、自然との出会い、動物との出会い。これまで旅行もあまりしたことなかったし、動物も飼ったことがなかったので、一気に見聞が広がりました。(オールド・イングリッシュ・シープドックの)そらと旅をしたことで、動物に対する見方も変わりました。路上にいる鳩に対しても変わりましたもん(笑)。鳩さんは今日どんな1日だったのかな? 今日はちゃんと食べ物食べられたかな?って思ったり。それまでは、ただ鳩の横を通り過ぎてたのが、そういうことも考えるようになって。

それって、自分のイマジネーションが湧くきっかけが増えたってことですよね。

そうですね。なので、作詞作曲の引き出しが確実に増えた気がします。

自分自身がありのままでいることが、相手に対しての一番のリスペクトかなと思ったんです

では、ニューシングル「Love & Sweet」の話題に入りましょう。新曲は、セレイナさんが作詞にも携わってますが、すごく爽やかなラブソングです。

この曲は、去年の夏にリリースした「Sweet Sweet Love」(デビューミニアルバム『SUNDAYS』に収録)の続編って形で書いた曲なんです。恋をしてた主人公2人が、成長して愛に変わったっていうのをカラフルにポップに描いた曲なんです。2人の成長は、私が去年1年旅をして成長した自分とリンクしてる気がします。だからこういう曲が描けたのかなって。これは愛についての曲ですけど、あまりディープに思わずに、爽やかな仕上がりになることは意識しました。ぜひ「Sweet Sweet Love」と2曲合わせて、ドライブとかで聴いて欲しいですね。

気に入ってるフレーズはどこでしょう?

“あなたが好きな赤のリップ いつかくれたハートのピアス”ってフレーズです。細かいシチュエーションをいろいろイメージして書いたんですよ。たぶん、恋愛してる子だったら、みんなこういう経験あると思うんです。彼がくれたものを大事にしたり、デートのときは彼の好きな髪型にするとか、女の子は理解してくれるんじゃないかな。

歌に関しては、どんなことを意識しましたか。

あまり考えすぎずに、ナチュラルに情景を思い浮かべて歌うことを意識しました。以前の作品では技術面を意識しすぎたところもあったので、今回はもっとフリーダムな感じで歌ったんです。それがいい結果になったと思います。あまり考え込まず、リラックスした感じで歌うのがいいと思えるようになったんです。

歌に装飾するよりも、ナチュラルさを出したと。

そうですね。1年間旅をして、いろんな人とお話するときに、自分自身がありのままでいることが相手に対しての一番のリスペクトかなと思ったんです。なので音楽に対しても、自分自身のありのまま、ナチュラルでいることが、相手に一番思いが届くんじゃないかなって思い始めたんです。