Interview

DISH//のロックバンド然としたカッコよさが放たれるドラマ主題歌「僕たちがやりました」

DISH//のロックバンド然としたカッコよさが放たれるドラマ主題歌「僕たちがやりました」

DISH//の10thシングル「僕たちがやりました」を私が初めて聴いたのは、ドラマ『僕たちがやりました』(CX系)初回放送(7月18日)だった。このドラマの主題歌として流れたとき、どアタマのギターのカッティングが鳴った瞬間から最後まで一気に駆け抜けていくスピード感溢れるエネルギッシュなバンドサウンドに耳を奪われ、「生きろ!今を生きろ!生きろ!」とエネルギッシュに放たれる言葉に心が動かされてしまった。これはいったい誰の曲だろうと興味津々でエンドロールの文字を追うと、曲のタイトルはドラマ名と同じ「僕たちがやりました」で、アーティスト名は“DISH//”とクレジットされていた。え? あのDISH//がこんなロックな楽曲をやっているの!?と、ビックリしてしまったのは、彼らが楽器を弾きながらダンスをするダンスロックバンドというスタイルでライヴをやっているグループであることは知っていたけれど、正直に言うと、これまで私の中でDISH//はバンドというよりはアイドルグループ的な印象が強かったからだろう。この曲の中にいるDISH//は完全にバンドだ。オカモトショウ(OKAMOTO’S)が作詞作曲を手がけた「僕たちがやりました」は、DISH//のバンドとしての今後の道のりを大きく変える曲になるに違いない。

取材・文 / 松浦靖恵 撮影 / 関信行


僕らとOKAMOTO’Sさんがこの曲の中でどう混ざり合っていくのか

「僕たちがやりました」はオカモトショウさんが作詞作曲を手がけていますが、この曲を最初に聴いたときの感想や第一印象を教えてください。

泉大智 最初に聴いたのがOKAMOTO’Sさんが演奏されたデモ音源だったので、「OKAMOTO’Sさんからすごい曲がきた!」「OKAMOTO’Sさんの曲だ!!」って、めちゃくちゃ興奮しました(笑)。

小林龍二 そのデモ音源は、地に足が着いたドシッとしたバンドの音が鳴っていて、完全にOKAMOTO’Sの世界でした。こんなにすごい曲をこれから自分たちがレコーディングするんだというワクワク感と、僕らとOKAMOTO’Sさんがこの曲の中でどう混ざり合っていくのか、すごく興味が沸きました。

泉大智(drums)

小林龍二(Rap, bass)

北村匠海 以前から僕はOKAMOTO’Sさんのアルバムを聴いていましたし、大好きなバンドなので、憧れのバンドに曲を書いていただけたことがとても嬉しかったし、この曲を自分が歌えるんだという喜びがありました。

北村匠海(vocal, guitar)

矢部昌暉 初めて聴いたときから、DISH//のバンドとしての新しい音の世界が見えてきたので、とてもワクワクしましたね。

橘柊生 みんなが全部言っちゃったから、僕が言うことなくなっちゃったよ(苦笑)。

矢部昌暉(chorus, guitar)

橘柊生(Fling Dish, Rap, DJ, keyboards)

僕らの中ではバンドという意識がどんどん高まっている

OKAMOTO’Sのデモ音源から、どのようにDISH//らしい音に仕上げていったんですか?

 OKAMOTO’Sのみなさんがレコーディングスタジオに来てくださったんです。レコーディングでは僕らのアイデアを汲み取っていただきながら、OKAMOTO’Sさんのディレクションのもと、ショウさんのはからいでブースに僕たち5人が集まって、気持ちをひとつにして一発録りしました。

小林 ブースの中だから動き回ることはできないんですけど、5人が派手に動き回っているライヴが見えるようなイメージで音を鳴らして。

北村 僕も4人が鳴らしている音を聴いて、ライヴを想像できましたね。

小林 レコーディングまでに、こういうことをしたい、こんなアイデアを取り入れてみたいとそれぞれが考えて持ち寄ったので、みんなで作り上げた感がすごくあるし、今のDISH//らしさが出せたんじゃないかなって。

 今の自分たちだから出せるものをすべてこの曲に注入したって感じだったよね。

北村 荒削りかもしれないけれど、今の年齢だからこそ出せる若々しさや荒々しい感じを表現できた。なんかこう……、必死こいてやっているのが逆にいいというか。ドラマが高校生たちの話なので、同年代の僕らがやる意味というのはあると思ったし、なによりも19、20歳の僕らだからこそ、促すようにメッセージを届けるんじゃなくて、“生きろ!今を生きろ!死ぬな!”って必死こいて叫ぶのが、DISH//にしかできない「僕たちがやりました」になるんだなって思いました。

 この曲で僕らがバンドとしてやるべきこと、進むべき道を定めることができたので、これからのDISH//を捉えることができた曲になりました。

北村 DISH//はいままでポップでアッパーな曲が多かったし、それこそダンスロックバンドって言っているけど、どんなグループなのかよくわからない見えにくさもあったと思うんです。でも、今年初めに大智が加入してから、僕らの中ではバンドという意識がどんどん高まっていて。そういった自分たちの想いに本当にタイミングを合わせたかのように、OKAMOTO’Sさんから曲がやってきた。ショウさんはドラマの内容や雰囲気ともリンクしながら、DISH//の今をちゃんと捉えてくださって、とにかく自分たちがやりたいことをやりぬいてみろ!っていうメッセージをこの曲に込めてくださったんじゃないかなって。レコーディング前はOKAMOTO’Sの曲をDISH//がやるという印象だったのが、レコーディングを終えたときには、僕らがやるべき曲だったんだと思えたことが、すごく嬉しかったです。

カップリング曲「Newフェイス」もかなり攻めているロックナンバーですね。

 

 僕、この曲が大好きなんですよ~。圧倒的な存在感がある曲だし、かなりのモンスターソングになるんじゃないかと思ってます。自分たちが提案したアイデアもいっぱい入っているので、この曲もみんなで作り上げていった感がすごくある曲です。

北村 「僕たちがやりました」もそうなんですけど、この曲もDISH//の在り方として、バンドに行き着いて良かったと思えた曲でした。

DISH//が作詞を手がけることで、今の自分たちの想いやメッセージを届けることができたのでは?

北村 「めりこんだフェイス」という部分はもともと原曲に乗っていたフレーズだったんですけど、インパクトがすごくあったし、今の自分たちにも重なる言葉だなと思って。

というと?

北村 バンド1年生のDISH//が、これから音楽史に乗り込んでいく感じが、自分の中でリンクしたんです。DISH//はめりこんだフェイスそのものなんだなって。これからも作詞はしていきたいと思っていて。歌詞を書くと、全然無意識なのに自分が何を考えているのか、何を感じ取っているのかがわかるんですよ。この前も携帯に書き留めていた言葉をふと見たんですけど、なんでこんな言葉が出てきたんだろうって、自分でも不思議に思う言葉がバーッと並んでて。

 何が書いてあったの?

北村 「頼むぜ、世界」とか書いてあった(笑)。

 匠海、どうした! 何があったんだ(笑)。

北村 これを書いたとき、いったい何があったのかは、全然思い出せないんだよね(苦笑)。