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チャーミングで愛すべきスパイディの誕生! 可愛すぎるトムホ&『スパイダーマン:ホームカミング』の魅力とは!?

チャーミングで愛すべきスパイディの誕生! 可愛すぎるトムホ&『スパイダーマン:ホームカミング』の魅力とは!?

平凡で冴えない高校生〈ピーター・パーカー〉がクモに噛まれたことからパワーを得て、NYの街と市民を守りながらさまざまな敵と戦う――。今や誰もが知っているマーベル・コミックの『スパイダーマン』。2002年にサム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演で実写映画化され、シリーズ3本は大ヒット。続いて2012年に監督・役者を一新してリブート、マーク・ウェブ監督、アンドリュー・ガーフィールド主演で『アメージング・スパイダーマン』が2本製作された。そして今夏、快進撃を飛ばしているのがイギリスの新星トム・ホランドが〈ピーター〉=〈スパイダーマン〉に抜擢された新シリーズ『スパイダーマン:ホームカミング』! トビーもアンドリューもそれぞれ異なる魅力で作品を牽引していたけれど、トム・ホランド、なんならこれまでのシリーズ中、最もコミカルで可愛い〈ピーター・パーカー〉だと断言していいほど、お茶目で愛くるしく、誰が観ても応援したくなるような、思わず母性本能をくすぐられてしまうようなチャーミングな魅力でいっぱい。本稿では、『スパイダーマン:ホームカミング』とトム・ホランドの魅力を解説!

 文 / 山崎麻


トムホだからこそ生まれたコミカルで愛らしいスパイダーマン

映画は、冒頭から遊び心たっぷり。通常の映画なら「A Film By ○○」と監督の名前が出てくるところを、「A Film By Peter Parker」と出てきて、「ん?」と思っていると、スマホを手にした〈ピーター〉が自撮りしながら大はしゃぎしていて、登場シーンから現代っ子らしいノリが全開。このシーン、トムホ演じる〈スパイダーマン〉が初登場した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)に通じるエピソード。『シビル・ウォー』において、〈トニー・スターク〉=〈アイアンマン〉にスカウトされた〈スパイダーマン〉がアベンジャーズの面々と共に戦った時のことを描いているのだ。

©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

こんな風に、かつてないほどイマドキの若者風に描かれる〈ピーター〉は、アベンジャーズに入りたくて入りたくてしょうがない15歳の高校生。一刻も早く〈トニー〉に認められて正式メンバーになりたいという気持ちばかりが先走り、〈トニー〉が止めるのも聞かずに勝手にNYの街をパトロールするうち、アベンジャーズの戦いの残骸を使用した武器で犯罪が行なわれている現場を目撃。たった一人で立ち向かうも、大きな翼と鉤爪を持つ今回のヴィラン〈ヴァルチャー〉によって一撃されてしまう。その危機を救ってくれた〈トニー・スターク〉から大目玉を食らっても全く懲りていないばかりか、余計に正義感を燃やした〈ピーター〉は〈ヴァルチャー〉の悪事を暴こうとするが、意外なところから彼の正体を知ることになり……。

©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

というわけでなかなか危なっかしくて暴走気味、これまでで最も子どもな〈ピーター〉。そんな〈ピーター〉の保護者兼お目付け役として〈トニー・スターク〉と、〈トニー〉の運転手〈ハッピー〉との関係性が本作では重要な要素の一つになってくるのだが、大人二人に絡みに行って軽くあしらわれたり、ビシッと一喝されたりする〈ピーター〉は、まるで身体の大きな犬の周りで飛び跳ねるチワワのようだし、スターク社製のハイテクスパイダースーツを取り上げられてしょんぼりする〈ピーター〉は、雨に濡れた子犬のよう。失敗も多い分、必死に自分をアピールする姿やストレートで豊かな感情表現が映画全体に躍動感を生み、「〈ピーター〉可愛い! 愛らしい!」と思わせてしまうのは、トムホの魅力に他ならない。けれど、可愛いだけで終わらないのがトムホのすごいところなのだ。

アクション&演技力を兼ね揃えた超ハイスペックなトムホ

もともと子役としてキャリアをスタートさせているトムホ。2008年に映画『リトル・ダンサー』(00)のミュージカル版『ビリー・エリオット』に主人公〈ビリー〉の親友〈マイケル〉役に抜擢されてデビューし、得意のダンスを披露。その実力を認められて、後に〈ビリー〉としても舞台に立っているのだが、ここでのダンスの経験と、幼い頃から習っていたという体操が〈スパイダーマン〉でも役立っているそう。実際の撮影でもスパイダースーツを着てアクションのほとんどを自らこなしており、プロフェッショナルな姿勢に思わずキュンとさせられる。

『わたしは生きていける』(13) ©The British Film Institute/Channel Four Television Corporation/ HILN Ltd 2013

その後、2011年に『借りぐらしのアリエッティ』のイギリス上映版で主人公〈翔〉の声を担当。さらに、2004年のスマトラ島沖地震による津波に巻き込まれたある一家の実話を基にした『インポッシブル』(12)で長男〈ルーカス〉を演じて注目を浴び、第3次世界大戦が勃発した世界を舞台にしたシアーシャ・ローナン主演の『わたしは生きていける』(13)、アメリカの名作小説『白鯨』を実写化した『白鯨との闘い』(15)などに出演。その後、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で、〈スパイダーマン〉として大抜擢されるのだ。

『白鯨との闘い』(15) © 2015 COTT Productions LLC and Enelmar Productions, A.I.E.

©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

『スパイダーマン:ホームカミング』の監督のジョン・ワッツも、アクションシーンの撮影時は不安もありながら「トムは100パーセントのプロなので、安心して任せられた」と語っており、アクションだけではなく、その演技力についても絶賛。ダンスもアクションもできて確かな演技力も兼ね備えているなんて、トムホ、可愛い顔して実は役者としてものすごいハイスペック。さらにここにいい人&愛されキャラエピソードが加わるのだから、大人気なのも納得!

©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

インスタなどで垣間見える素顔も気さく&ユーモアたっぷり

先日、来日時に行なわれた屋外でのジャパンプレミアで、あいにくの雨模様のなか駆けつけたファンが濡れているのを見て「僕らも濡れるよ!」とわざわざ屋根のあるところから出て、高級(であろう)スーツを濡らして“水もしたたる可愛い男”を地でいき、その場を和ませるという一幕があった。その時の様子は本サイトのレポート(https://entertainmentstation.jp/102686)にもある通り、いい人っぷりが全開。他にも一般の人が「トム・ホランドはキュートだけど、いつも口の中にカエルを隠しているように見える」とポストしたインスタグラムに「すっごいウケる。その説は本当だよ!」とわざわざコメントを残したり、自ら「ゲロッ」というカエルの鳴き声と絵文字を付けて自分の顔のアップ写真を投稿したり、スターがリップシンクバトルをするアメリカの人気テレビ番組に出演した際は、リアーナの『アンブレラ』をパフォーマンスから衣装、メイクやヘアスタイルにいたるまで全力で完コピして話題をかっさらったり(対戦相手は『ホームカミング』共演者のゼンデイヤ)、とにかく気さくでユーモアたっぷりで、素顔も楽しい人なのだ。ちなみに『ホームカミング』でももちろん、『アンブレラ』完コピの際にも見られる優しげな顔なのに、実は案外マッチョな筋肉美というギャップにもやられてしまう。

©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

さて、そんなトムホ、以前にゼンデイヤとの熱愛が報道されたことがある。一応、双方「ただの友達」と否定しているものの、ゼンデイヤの自宅に遊びに行くほど仲が良いので、今後、発展もありうるかも? 思えば過去、トビー・マグワイアも〈メリー・ジェーン〉役のキルステン・ダンストと、アンドリュー・ガーフィールドもヒロイン〈グウェン〉役のエマ・ストーンと実際に交際していたので、もしかしたら〈ピーター〉役とヒロインが恋に落ちるのは『スパイダーマン』シリーズの伝統&宿命なのかもしれない。ゼンデイヤが180センチ近くある高身長に比べ、若干小さめなトムホという凸凹具合も何だか可愛く見えてしまうからトムホマジック、半端ない。

©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

ゼンデイヤとの仲も気になるところだけど、「トムを発見できたのはとてつもない偉業だ」とまで言わしめた〈トニー〉役のロバート・ダウニーJr.とトムホの絡みも、『スパイダーマン』ファン、ひいては『アベンジャーズ』ファンとしては楽しみなところ。愛されキャラのトムホもとい〈ピーター〉が、ヒロインと良い雰囲気になりそうになると、なぜかいつも急に呼び出して邪魔をする〈トニー〉とか、困り顔をしながらもやっぱり〈トニー〉を選んでしまう〈ピーター〉とか、〈トニー〉に可愛がられて嬉しそうな〈ピーター〉とか、続編でもぜひ観たいもの。きっと可愛いトムホの魅力が本作以上にさく裂するに違いない――と、まだ本作が公開されたばかりなのに早くも期待が膨らんでしまうのだ。

©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

映画『スパイダーマン:ホームカミング』

2017年8月11日公開


〈スパイダーマン〉こと15歳の〈ピーター・パーカー〉は、昼間は普通の高校生として自分の正体や気になる女子への淡い恋心を隠しつつ、スクールライフをエンジョイ中。しかし、放課後は憧れの〈トニー・スターク〉=〈アイアンマン〉にもらった特製スーツに身を包み、部活のノリでご近所パトロールの日々。そんな〈ピーター〉の目標はアベンジャーズの仲間入りをし、一人前の“ヒーロー”として認められること。ある日、大富豪〈スターク〉に恨みを抱く敵〈バルチャー〉が巨大な翼を装着し、ニューヨークの街を危機に陥れる。〈ピーター〉はここぞとばかりに乗り出そうとするが、「アベンジャーズに任せておけ」と〈スターク〉に止められてしまう。自分の力を認めてもらおうと焦る〈ピーター〉はたった一人、戦いに挑むが――。

【監督】ジョン・ワッツ
【キャスト】トム・ホランド、ロバート・ダウニーJr.、マイケル・キートン、マリサ・トメイ、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、トニー・レヴォロリ、ローラ・ハリアー、ジェイコブ・バタロン
【配給】ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

オフィシャルサイトhttp://www.spiderman-movie.jp/

©Marvel Studios 2017.
©2017 CTMG. All Rights Reserved.

トム・ホランド 過去の出演作

『わたしは生きていける』

DVD:3800円+税

発売元:ブロードメディア・スタジオ
販売元:ポニーキャニオン

 ©The British Film Institute/Channel Four Television Corporation/ HILN Ltd 2013


『白鯨との闘い』

ブルーレイ&DVD セット:3990円+税
※2 枚組/デジタルコピー付 ※初回仕様

発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

© 2015 COTT Productions LLC and Enelmar Productions, A.I.E.