Interview

半年かけて完成した『Fate/Apocrypha』渾身のOP曲! EGOISTボーカル・chellyが語る「英雄 運命の詩」

半年かけて完成した『Fate/Apocrypha』渾身のOP曲! EGOISTボーカル・chellyが語る「英雄 運命の詩」

2011年に放送されたTVアニメ『ギルティクラウン』に登場するヒロインの楪 いのりがボーカルを務める架空のアーティストグループとして結成され、同作の主題歌・劇中歌を担当し活動をスタートさせたEGOIST。supercellのryoがプロデュースを手がけ、『ギルティクラウン』放送終了後もTVアニメ『PSYCHO-PASS』、『甲鉄城のカバネリ』などで主題歌を担当している彼らの最新シングルが、現在放送中のTVアニメ『Fate/Apocrypha』OPテーマとなっている「英雄 運命の詩」だ。「ジャンヌ・ダルク」をイメージしてryoが書き上げたこの曲について、ボーカルのchellyに話を聞いた。

取材 / 冨田明宏 文 / リスアニ!編集部


グッズのデザインやセットリストの決定権など
任されることが多くなって

今回の「英雄 運命の詩」は、ずいぶん前から制作が始まっていたそうですね。

chelly はい。今年の1月には始まっていましたね。そこから練りに練って、ようやく完成したという(笑)。

なるほど。『Fate/Apocrypha』の主題歌をEGOISTが担当すると発表されたときに、プロデューサーのryoさんがTwitterで「今作ってます!」って言っていましたが、半年以上1曲に時間をかけたということですね。

chelly そうですね。その間に台湾でのライブなどもやりつつではあったんですが……。そのライブについてもこれまでと変わってきていて、グッズのデザインやセットリストの決定権など、だいぶ私に任されるようになってきているんです。それまではプロデューサーさんがちゃんといて、コンセプトも決まっていて、セットリストも話し合って……という感じだったんですけど、その役割が全部私に来るようになって。なので今は、その新しい体制で、質を落とさないように頑張っているところです。

音楽面でのクリエイティブにはもちろんryoさんがいらっしゃいますが、ライブでの見せ方などについては、chellyさんが考えているんですね。

chelly はい。今回のツアー(“Greeting Tour 2017「E/A」”)の内容もそうですし……考えることは多くなりましたね。

「どうしたら必死になりすぎず、感情をぶつけられるか」という戦いをひとりでしていました

そんななかで制作された「英雄 運命の詩」ですが、最初に楽曲を受け取ったときの印象はいかがでしたか?

chelly そうですね……また、なんか、壮大な曲が来たなって(笑)。勇ましいテーマとか音楽性もあって、いろんな要素が詰め込まれていて息つく暇がないというか。余白があまりないので、「どうしたら必死になりすぎず、曲に向き合って感情をぶつけられるか?」みたいな戦いを、ひとりでしてました(笑)。

音楽的には、オーケストラやクワイアなども前作の「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」(TVアニメ『甲鉄城のカバネリ』OPテーマ)をさらに極めたような印象がありました。

chelly たしかに(笑)。デモを聴いた段階から、「またヤバいのが来たな」って思いましたね(笑)。

最初の頃のデモから、楽曲の設計図みたいなものは仕上がっていていた感じですか?

chelly そうですね。この曲は結構設計図が見えてましたね。イメージが湧きやすかったです。

英語バージョンでは日本語版以上に息付く暇がなくて、試されてるなって(笑)

なるほど。この曲が主題歌となっている『Fate/Apochrypha』という作品についてはいかがですか?

chelly シリーズの名前はよく聞いていたんですけど、アニメで『Fate/stay night』や『Fate/Zero』をちらちら観たり、『Fate/Grand Order』をかじるぐらいだったので、そこまで詳しくなかったんです。でも『Fate/Apocrypha』の主題歌に決まった、っていうお話を聞いて、すごく詳しい友達に聞いたり、自分でもプレイしましたね。

歌詞についてはどんな印象がありましたか?

chelly ryoさんからジャンヌ・ダルクをイメージしたと聞いていて、歌詞にはジャンヌの名言が、英語で入っているんです。大きい旗を振って、先導していくようなイメージがジャンヌに重なったので、わりとイメージがしやすかったですね。

こういう、人を鼓舞するような、自分の決意を歌うみたいな歌詞ってchellyさん的にはいかがですか?

chelly 私は結構引っ込み思案で、人の前に立って先導していくタイプではないんですけど、想像はしやすいですね(笑)。感覚でつかめてしまうところもありますし、逆に難しければ難しいほど燃えるので、歌っていて楽しかったです。

レコーディングで印象に残っていることはありますか?

chelly そうですね……初回盤に入る「英雄 運命の詩」の英語バージョン(「Eiyu Fate’s Song」)があるのですが、これは結構苦戦したんです。口が回らなくて。

曲の展開も、すごく速いですしね。

chelly そうなんですよ。日本語版以上に息つく暇がないので、「試されてるな」って思いました(笑)。特にBメロがすごく難しくて……大変でした(笑)。でも、どうせならかっこよく聴かせたいので、英語は頑張りました。