Interview

瀬川あやか 新作は初の書き下ろし。デビュー2年目を走る“カンゴシンガーソングライター”が伝えたいこと

瀬川あやか 新作は初の書き下ろし。デビュー2年目を走る“カンゴシンガーソングライター”が伝えたいこと

メジャーデビュー1周年を経た瀬川あやかが3rdシングル「どんなに…/Have a good day!」をリリースした。「どんなに…」はTBS系恋愛バラエティ「恋んトス season6」のエンディングテーマ、「Have a good day!」は北海道の「ルスツリゾート」TVCMソングとしてそれぞれ書き下ろされたもの。デビューからの1年間での様々な経験を注ぎ込んで生み出した本作は、アーティストとしての大きな成長を感じさせる仕上がりとなっている。初の夏フェス出演も果たした2年目の夏を謳歌する瀬川あやかは今、何を思いながら音楽と向き合っているのか?
じっくりと話を聞いた。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 藤城貴則


シンガーソングライターは自分の感情を言葉にしていくお仕事だとも思うので、そこはやっぱり大事だなって

6月15日でデビュー1周年を迎えましたね。おめでとうございます!

ありがとうございます! デビュー日の直後に1周年記念イベントをさせてもらったりもしたので、自分なりにいろいろ振り返ることもできて。この1年は初めてのこと尽くしだったけど、その中でたくさんの方々に出会うこともできたし、本当に色濃い時間が過ごせたなって思います。「え、もう1年経つんだ!」ってその早さを感じると同時に、「もっともっとがんばんなきゃな」っていう思いも強くなっていますね。

そんな新たな決意を持って迎えたアーティストとしての2度目の夏はいかがですか?

夏は好きなので楽しいです。日が長くなるのが嬉しくて。「え、こんな時間なのにまだ明るい! 外出なきゃ!」みたいな(笑)。

あははは。お仕事面も大充実していますしね。

そうですね。今年は初めて、地元の北海道で夏フェスに出演させていただいたんですよ!

7月15日に開催された「JOIN ALIVE 2017」と「HBC赤れんがプレミアムフェスト」ですよね。

はい。デビューから1年経ったことで、去年はできなかったことにチャレンジできているなってすごく実感していて。北海道とは思えないくらい暑い日だったので、夏を満喫した気持ちにもなれました。新曲「どんなに…」のミュージックビデオの撮影では海にも行けましたし、お仕事を通して夏の楽しみをやり尽くした感じもありますね。「あー私の夏、終わったわー」ってその都度、思っちゃうくらい充実してます(笑)。

フェスでは今回リリースされる新曲もいち早く披露されていました。

2曲ともやらせていただいたんですけど、「どんなに…」はその日が初披露だったんです。毎回そうなんですけど、初めてライブで歌うときはすごく緊張するんですよね。「どんな反応なんだろう?」ってドキドキするんで。でも、みなさんジッと聴き入ってくださっていたし、後で「いい曲だね」っていう感想もいただけたので良かったなーって思いました。もう1曲の「Have a good day!」の方はアップテンポな曲なので、みんな一緒に飛び跳ねながら盛り上がれたなっていう印象がありますね。今回のシングルは表情のまったく違う2曲になっているので、ライブでもそのあたりを楽しんでいただけたんじゃないかなと思います。

フェスへの初参加が地元で実現したことが象徴的ですが、瀬川さんと北海道の関係はこの1年でより密接になっている印象がありますよね。もはや親善大使的な役割を担っているというか。

親善大使! なりたいですよねぇ(笑)。ゆくゆくは北海道を代表するアーティストになって、地元をもっともっと盛り上げていけたらいいなっていう気持ちは以前からあって。北海道の魅力はすでにみなさん知っているとは思うんですけど、もっと細かなところまで知ってもらえたら嬉しいじゃないですか。

北海道と言えば札幌が有名ですけど、それ以外にも素敵な場所がたくさんありますもんね。

そうそう。私の出身地である富良野もそうだし! 私の活動が、そういった素敵な魅力を知ってもらうひとつのきっかけになったらいいなって思うんです。今回の「Have a good day!」は北海道のルスツリゾートのCMソングのために書下ろしさせていただいたんですけど、この曲をきっかけに全国の人が「あ、北海道にはそういう場所があるんだな」って知ってもらえることにもなると思うので。

2年連続で札幌大学のCMソングを担当したことも、北海道での瀬川さんの注目ぶりをあらわしているなと。今年は未発表曲の「take a chance」が使われていましたね。

ありがたいですよねぇ。「take a chance」は兄に向けて書いた思い入れの強い曲なんですけど、それがCMで使われることでいろんな方の背中を押すことになるんだなって思うと感慨深いですよね。兄もすごい喜んでました。こないだは札幌大学に通ってる人がリリースイベントに来てくれたりもして。「学校に来てくださいよ」って言われたから、「行きたいよ! 学生課の先生に言っといてよ!」って返したんですけど(笑)。

そういった北海道での盛り上がりを全国にどんどん拡大していけると最高ですよね。

ね! そのためにはやっぱりもっともっと頑張らなきゃなって強く思いますね。

書き下ろしは初めての挑戦で。今は2曲とも自分のお気に入りになりました

ではここからはあらためてニューシングルのお話を伺いましょう。ダブルAサイドとなる今回は、2曲ともタイアップのために書き下ろしをしたそうですね。

そうなんですよ。書き下ろしは初めての挑戦で。今は2曲とも自分のお気に入りになりましたし、挑戦してみて良かったなって思うんですけど……そう思えるまでにはほんとにいろいろありましたね。お話をいただいたときはもちろん「嬉しいです! やりたいです!」っていう気持ちだったんですけど、いざ作り始めてみると「ダメだ! もう私にはムリだー!」って思っちゃう瞬間がたくさんあって(笑)。かなり時間がかかりました。

「どんなに…」はTBS系恋愛バラエティ「恋んトス season6」のエンディングテーマになっています。曲に関しては何かオーダーがあったんですか?

夏に放送される番組なので、この夏に恋愛を始める人の背中を押せるような曲ということでしたね。と同時に、単なるハッピーソングではなく恋愛の難しさ、せつなさを感じさせるテイストがあるといいですねっていうお話でした。私は番組を観たことがあったので、アプローチの方向性はなんとなくすぐに見えたんですよ。でも、いざ歌詞をまとめたり、それをメロに乗せたりっていう作業を始めたら全然思ってたようには進まなくって。先方のスタッフさんの番組にかける強い愛情も感じていたので、それに応えなくちゃっていうプレッシャーが大きくなってしまったところもあったんですよね。

でも結果的にものすごくせつないラブソングが誕生しました。この曲で瀬川さんが一番伝えたかったこととは?

一番は“言葉にしなくちゃ”ってことですね。どんなに相手のことを強く思っていたとしても、結局はそれを言葉にして伝えなくちゃ自分の中だけで終わってしまいますからね。それは恋愛に限らず、どんなことに対してもそうだと私は思ってます。

瀬川さん自身、思いを言葉にすることを大事にしてるんですね。

そうですね。シンガーソングライターは自分の感情を言葉にしていくお仕事だとも思うので、そこはやっぱり大事だなって。言霊は絶対にあると私は思うので。とは言え、言葉にすることの難しさも同時にあるんですけどね。