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“1日アニソン漬け”になれる革新的お祭りイベント。ライブとDJを自在に楽しむ「リスアニ!PARK Vol.01」レポート

“1日アニソン漬け”になれる革新的お祭りイベント。ライブとDJを自在に楽しむ「リスアニ!PARK Vol.01」レポート

これまでアニメ音楽を軸にさまざまなスタイルのライブ・イベントを成功させてきた「リスアニ!」が、まったく新たなタイプの複合型音楽イベント「リスアニ!PARK」を始動。その「Vol.01」が、去る8月12日(土)に東京・新木場STUDIO COASTにて開催された。

一体どんな部分が新しいのかと言うと、まず会場内にはメインステージとDJブースで合わせて4つのステージを設置。そこでアーティストによるライブと、アニメ音楽を中心としたクラブ・シーンで活躍するDJのパフォーマンスが並行して行われるのだ。入場者はそのステージ間を自由に往来できるので、自分の目当てのライブを観たり、お気に入りのDJによるプレイに聴き入ったりと、そのときの気分にマッチした楽しみ方が可能。いずれのステージもアニソン尽くしとなっており、アニメ音楽が好きな人にとってはたまらない催しと言えるだろう。

ここでは、声優アーティストから話題のユニットまで、ライブアクトもDJも豪華かつバラエティーに富んだラインナップが顔を揃えた本イベントの模様をお伝えする。

取材・文 / 北野 創 撮影 / 山本哲也


ライブステージとDJブースの2ステージを常設した「CIRCUITエリア」、屋内のDJブース「ナイトエリア」、屋外のDJステージ「PARKエリア」という3つのエリアからなる今回のイベント。12時30分の開場時には、まず「ナイトエリア」と「PARKエリア」が開放され、両ブースにてDJたちが各々の持ち味を発揮したプレイを展開していく。

「ナイトエリア」には、アニソンに特化したDJ/VJプロダクションのアニラボ.勢をはじめ、DJ WILDPARTYやDJ和、さらにHifumi,incに所属するクリエイターたちによるスペシャル・ユニット「Hifumi,inc CreatorS」ら、シーンを最前線で盛り上げている錚々たるDJ陣が登場。アニソンは多くが作品のオープニング・エンディングの尺となる89秒の中に、楽曲の核となる要素をギュッと詰め込んでいるため、曲を繋いでいく場合は自然とクイックミックスのスキルが必要となってくるが、そこはやはり数々の現場を経験してきた百戦錬磨のDJたち。ときにグルーヴをキープし、ときに流れを大胆に切り替えながら、キャッチー極まりない楽曲を次々とフロアに投下して、アニソン好きのオーディエンスを沸かせる。

また、こちらのブースには、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記、アニメ監督の水島精二、モノブライトのベーシストである出口博之といった、それぞれの領域で活躍する著名人たちもDJとして参加。2017年夏クールの新アニメ主題歌を織り交ぜて、放送メディア出身らしい旬に対する敏感な嗅覚を覗かせた吉田、自身が監督した人気作『機動戦士ガンダム00』やスーパーバイザーを務めた『アイカツ!』関連曲をセットに組み込んだ水島、バンド界きっての特撮マニアらしく特撮ソング縛りで臨んだ出口と、それぞれが自身の得意分野や趣味を活かしたプレイを聴かせた。各々の個性が自然と滲み出るところもDJの面白みのひとつだろう。

 一方の「PARKエリア」はオーディエンスとの距離がより近い屋外ステージということもあり、ビジュアルでも楽しませるDJが多く登場。アース・スター・ドリームのメンバーでもあるDJあーりぃO a.k.a 愛原ありさは、同グループの楽曲をプレイする際にはステージ前方に出て自ら振り付けを披露。声優の白石 稔は『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎にコスプレしたDJシーザーを相方に得意のトークを挿みつつ、『ウルトラマンティガ』のOPテーマだったV6「TAKE ME HIGHER」のプレイ時にはティガのお面をつけてポージングするなど、仕込みたっぷりでサービス満点だ。この日唯一のダンスアクトだったRAB(リアルアキバボーイズ)も、ブレイクダンス仕込みのアクロバティックかつユニークな振り付けで観衆を驚嘆させ、炎天下のなかイベントをさらに熱く盛り上げた。

そして15時過ぎ、いよいよ「CIRCUITエリア」が開放される。このエリアでは、アーティストのライブとDJプレイが2ステージを使って交互に行われ、切れ間なくパフォーマンスを楽しめる仕組み。その先陣を切ったのが、アニメ音楽周辺で活躍するクリエイターを中心に結成されたクリエイティブユニットの(K)NoW_NAMEだ。今回のステージではソロでも活動する立花綾香がボーカルを務める。白が映える鮮やかな衣装の彼女は、バンド演奏によるエッジの立ったロック・サウンドを背にTVアニメ『灰と幻想のグリムガル』のOPテーマ「Knew day」など4曲を歌唱。CD音源よりもワイルドさを増したアレンジと、立花の力強くエモーショナルな歌唱で、見る者の心に確かな爪あとを残した。

アニソンのクラブシーンを牽引する秋葉原MOGRAを取り仕切るD-YAMAのアッパーなDJプレイに続いては、声優アーティストとして数々のアニメ主題歌を歌う井口裕香が登場。『ストライク・ザ・ブラッド OVA』のOPテーマ「リトルチャームファング」や自身が主演したTVアニメ『Lostorage incited WIXOSS』のOPテーマ「Lostorage」など、まずは持ち曲のなかでもカッコイイ系のナンバーで攻めていく。大人っぽい黒のドレス姿も楽曲の雰囲気にピッタリだ。とはいえ、MCでは「昨日からジムに行き始めまして、今おしりが痛いんです(笑)」と、笑いを忘れないのも彼女らしいところ。ラストは最新シングル「RE-ILLUSION」で華やかにステージを締め括った。