Interview

『Fate/Apocrypha』ED曲にGARNiDELiAが込めたもの。シリーズ歴代楽曲も徹底研究し作り上げた“Fate節”の秘密

『Fate/Apocrypha』ED曲にGARNiDELiAが込めたもの。シリーズ歴代楽曲も徹底研究し作り上げた“Fate節”の秘密

2014年のメジャーデビュー以来、『キルラキル』『ガンダム Gのレコンギスタ』といったビッグタイトルとのタイアップで注目を浴び続ける次世代アニソンユニット、GARNiDELiA。2017年は『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』主題歌「SPEED STAR」、TVアニメ『Fate/Apocrypha』EDテーマ「Désir」を立て続けにリリースし、その勢いはとどまるところを知らない。ライブ活動においては、「Anime Festival Asia」「Anisong Fantasy Live」といった海外イベントにも精力的に出演し、2017年6月までに世界10ヵ国14都市での海外公演を達成。多彩な楽曲群で各国のアニメファンを熱狂させるライブパフォーマンス、そしてニューシングルに込められたこだわりについて話を聞いた。

取材 / 澄川龍一(リスアニ!) 文 / 寺田龍太


過酷なスケジュールの中で臨んだ
初めてのワンマンツアー

今年は4月からツアーを行い、6月と8月にはシングルをリリースし、秋にはアジアでのワンマンツアーも控えていて……かなり大変なスケジュールなのでは?

メイリア 普段にも増して本当にガチガチで……今まででいちばんヤバいペースです。

toku 体力的に20代のときが良かったな、と。今年は人生でもっとも寝てない年だと思います(笑)。

順を追って、まずは6月に「stellacage TOUR 2017 ~Cry Out~」を終えられましたが、手応えはいかがでしたか?

メイリア 実は本格的なワンマンツアーは今回が初めてで、自分たち的にはドキドキでした。単発のワンマンとはライブの作り方も変わりましたね。“Cry Out”というテーマのもと、皆さんに大声を出してもらえるような熱い楽曲を中心に組みましたが、会場に合わせて様々なアレンジを加えたり、お客さんの反応に合わせて曲順を変えてみたり。同じセットリストでもだんだんと進化させていけるのがツアーの良いところだと思いました。

toku 最初のツアーで自分たちがどこまでやれるのか。名古屋、福岡、仙台といった初めて行く場所の人たちに、自分たちがどう迎え入れられるのか。新鮮な気持ちで臨むことができたツアーでした。

新たな“ガルニデらしさ”を表現した
大作コラボのニューシングル

6月14日には『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』主題歌「SPEED STAR」がリリースされました。テレビ版主題歌「grilletto」から更にガルニデらしいパワフルなデジタル感を進化させたサウンドで、新たな代表曲になると思います。

メイリア 「grilletto」をグレードアップさせた感じがありますよね。実はこの曲は、「どうしてもシングル曲として世に送り出したい!」という思いで温めていた、3年前に作ったデモ曲が元になっているんです。デモ段階で「SPEED STAR」というタイトルも決まっていて、歌詞もワンコーラスだけ書いてあったのですが、『魔法科』劇場版のお話をいただいて台本を読ませていただいたときに、偶然にもこの曲が作品の内容にハマるなと(笑)。デモを聴いていただいたらOKをいただき、念願がかなう形でこの曲を発表することができました。

そして続いて8月23日にリリースされるニューシングル「Désir」は『Fate/Apocrypha』のED楽曲です。「SPEED STAR」で際立っていたいわゆる“ガルニデ感”、つまりデジタルな音の力強さが「Désir」では控えめになり、ストリングスを押し出したサウンドになっています。

toku これまで得意だったところを多少ひっこめ、変化をつけるために挑戦した部分ですね。今まではバシッとしたデジタル感が“ガルニデ感”と受け取られていましたが、僕はどちらかというとメロディの流れや起伏においてガルニデらしさを表現したいとずっと思っていて。「Désir」で言えばサビの始まりのメロディなどに、その意味での“ガルニデ感”をすごく出せた気がします。

確かに、ED楽曲らしい静かな導入から徐々にテンションが上がっていき、サビで一気に弾けるという展開が気持ち良いです。

メイリア そうなんですよ!突然バーンッ、と開きますからね。

演奏ではドラムのパターンに捻りが効いていてかっこいいなと。壮大な構成の一方でサビの破壊力やテンポ感など、入り込みやすいキャッチーさも兼ね備えていますよね。

toku ドラムは岸田教団&THE明星ロケッツのみっちゃんさんにお願いして、彼と相談しながらパターンも決めていきました。4つ打ちと言えば4つ打ちですが、独特のテンポ感が出せて良かったなと。ノリで突き進む曲も良いのですが、今回は『Fate』とリンクした強いイメージがある歌詞をしっかり聴かせたいと思い、であればこのテンポ感も正解かな、と考えて作っていきました。