『ゼルダBotW』をもっと楽しむチョイ足し遊び  vol. 5

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『ゼルダBotW』DLC「試練の覇者」を即買いすべき理由

『ゼルダBotW』DLC「試練の覇者」を即買いすべき理由

過去に4回にわたった記事でその魅力をお伝えしてきた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、『ゼルダBotW』)。発売から半年近く経つだけでなく、有料コンテンツパックの『エキスパンション・パス』を購入すると遊べるDLC第1弾『試練の覇者』の配信からもそろそろ2ヵ月が経とうかというタイトルですが、そのゲーム性ゆえに、まだまだ遊び足りないプレイヤーも多いことでしょう。

ところでこのDLCについて、これだけ遊べるゲームで有料のコンテンツパックをわざわざ買う必要はあるのだろうか、と購入を迷っている人も少なくないはず。あるいは現在もプレイが終わっておらず、買っても遊び切れないと判断している人もいるかもしれません。

『試練の覇者』には、『ゼルダBotW』をすでに遊び尽くした人も満足できるやり込み要素や、現在プレイ中の人にも役立つ新機能など、あらゆるプレイヤーに遊んでほしいと思う追加要素が揃っています。本稿では、その充実の内容を紹介していきます。 

文 / 大工廻朝薫


新たなやり込み要素

『試練の覇者』において、やり込み派プレイヤーがメインで遊ぶことになるであろう追加コンテンツが、“剣の試練”と“マスターモード”です。

“剣の試練”は、『ゼルダの伝説』シリーズを代表する武器、マスターソードを入手することで挑戦できるようになる追加ダンジョン。マスターソードの真の力を解放するべく、約45ステージにわたる試練に挑戦していきます。

マスターソードは特定の敵と対峙したときのみパワーアップする性質を持っていましたが、“剣の試練”をすべてクリアすることで、いつでも最大の攻撃力を発揮できるようになります。

▲『エキスパンション・パス』が適用された状態で、マスターソードの入手ポイントを再び訪れるとイベントが発生。“剣の試練”に挑むことができるようになります

“剣の試練”は、武器を持たない、裸一貫の状態からスタートします。さらに途中セーブ不可のため、一度ゲームオーバーになってしまうと、また最初からプレイをし直すことに。クリアーするには、アイテムをすべて現地調達しながら、一度も倒れることなく、すべてのステージを突破しなくてはなりません。

1回のミスが命取りになりかねないこの緊張感は、ローグライクゲームと呼ばれるジャンルに近いプレイ感覚。

広いフィールドを駆け巡り、あの手この手を試しながらプレイすることができた通常の戦闘とは異なり、狭いフィールドの中で、最適解を考えながらの行動が求められます。

▲ごらんのとおり、裸からのスタートです。敵の攻撃をガードするための盾こそ入手できるものの、身に着ける防具は最後まで入手不可。ひとつのミスが大ダメージにつながります。慎重なプレイが必要です

とはいえ、限定されたフィールド内であっても、これまでに培ってきた戦いの経験はフルに活かすことができます。さらにステージ構成が毎回固定されているので、失敗してもくり返しプレイするうちに、先へ進むためのコツが徐々に身についてきます。

このような、プレイヤー自身に経験が蓄積され、攻略が活きてくる点はじつに『ゼルダBotW』らしいポイントと言えるでしょう。

▲回復アイテムを持ち込めない“剣の試練”では、ライフ管理はとてもシビア。ときには失敗前提で“薪の束”を調理し、出来上がった“硬すぎ料理”を食べて無理やり体力を回復するような、なりふり構わないプレイも必要になります

▲通常では手の届かない高所に置かれた宝箱を求めるなど、ちょっとしたパズル的要素も。無視して進むことも可能ですが、入手できる物資に限りがあることを考えると、ぜひとも入手しておきたいところです

この“剣の試練”と並ぶもうひとつの目玉コンテンツが、“マスターモード”です。

これはより歯ごたえを求める人に向けて用意された、高難度モード。すでにプレイしている通常モードのデータを移行することはできないため、新たに“マスターモード”用のプレイデータを作成し、最初からプレイする形になります。

“マスターモード”を始めたあとも、これまでのプレイデータは“通常モード”用のデータとして別個に保存されているので、マスターモードが肌に合わなければ、また“通常モード”での冒険に戻ることができます。もちろん、それぞれのデータを並行して進めていくことも可能です。

従来のプレイデータを拡張する機能ではなく、より厳しい環境のハイラルを舞台にしたもうひとつの『ゼルダBotW』が遊べるようになった、という感覚が近いでしょう。

▲タイトル画面の段階で、通常モードとマスターモードを切り換え、どちらのセーブデータを使って遊ぶかを選択する形になります

“マスターモード”に登場する敵は通常モードよりも強さが1段階上がるうえ、ダメージを与えていても時間経過で体力が回復するようになっています。さらに最高ランクの敵や、空中に浮かぶ足場から攻撃してくる敵など、通常モードにはなかった新要素が追加されています。

▲“マスターモード”では、ゲーム開始直後に遭遇する魔物も従来よりパワーアップ。新要素となる空中の足場から攻撃してくる敵も、序盤から登場します

通常モードを楽しんだプレイヤーがマスターモードで最初からプレイする場合、おそらくはプレイヤーのテクニックも上がっているため、それほど苦戦することはありません。

しかし、強化された敵は非常に打たれ強くなっており、初期の弱い武器では複数本消費して1体倒すのがやっと。それが2体、3体と数で攻めてきたときの恐怖は、初めて本作に触れたころに感じたものと同等か、それ以上になっています。

一度クリアしたゲームを最初からプレイする場合、マップやストーリー、ギミックをすべて覚えている以上、初プレイ時と同じ感動をもう一度体験できる、というわけにはいかないもの。しかしこのマスターモードであれば、戦闘面に刺激が加わることで、初回プレイ時と同等以上の歯ごたえを感じながらゲームを楽しむことができます。

通常モードをひと通りプレイし終え、さらなる刺激が欲しくなった人にオススメしたい新モードです。

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