Interview

注目のデュオ・さくらしめじ、高校生になって初のシングルは、楽しい“ごめんねソング”。その気になる内容は?

注目のデュオ・さくらしめじ、高校生になって初のシングルは、楽しい“ごめんねソング”。その気になる内容は?

いきなりアッパーに飛ばすイントロに続いて始まるのは、ケンカしたあとの後味の悪さ。「ごめん!」の一言がどうしてもスッと出てこない。あれこれ思いを巡らすものの意地が邪魔して「ごめん!」を口にできない。そんな気持ちが明るく疾走感あるメロディーに乗せられて歌われていく。そこがとっても新鮮で爽快。
昨年11月には中学生でありながら、1年半近くかけて行ってきた47都道府県でのフリーライブを見事クリアしたさくらしめじ。その経験も活かされた、恐るべき10代の男子2人が放つ5枚目のシングル「あやまリズム」は、思わず笑顔で許してしまいたくなる楽しい“ごめんね”ソングだ。

取材・文 / 前原雅子 撮影 / 大庭 元


ケンカしてから「ごめん」っていうまでの葛藤とか心の変化が書かれている曲なんです(雅功)

「あやまリズム」はライブで盛りあがりそうな曲ですね。

雅功 この曲、もう何回かライブでやったんですけど、毎回みんなで盛り上がれるんです。普通初めて聴く曲って、つい聴いちゃうじゃないですか。でもこれは初めてやったときから盛り上がって。

彪我 僕自身、最初に聴いたときにノリのいい曲だな、ライブでやったら絶対楽しいだろうなって思ったくらいなんで。実際、2人でギターを弾いて歌ったときもすごく楽しかったですし。

雅功 軽快なリズムと疾走感のあるメロディーが、聴いてるだけでワクワクするっていうか。跳ねたくなるような曲なので。

ここまでストレートに「ごめん!」と謝る曲っていうのも、あまりないですよね。

彪我 そうなんですよね。さくらしめじの曲でも、ごめんねソングってなかったし、自分がいつも聴いてる音楽のなかでも聴いたことないなと思って。すごい新鮮な気持ちがしましたね。

雅功 ケンカしてから「ごめん」っていうまでの葛藤とか心の変化が書かれている曲なんですけど。明確に絵も浮かんでくるような歌詞になっているので、すごく聴きやすいんですよね。でも初めて聴いたときは、ノリのいいメロディーやリズムのほうに耳がいっちゃって。よくよく歌詞を見てみたら本当にいろいろなことが詰まってて。だから彪我と2人で「これ、どういう曲だろうね」って話あったり、いろんなことを考えてレコーディングに臨みました。

たとえばどんなことを?

雅功 「ごめんね」って言う相手はいろいろいるじゃないですか。友達だったり、先生だったり、兄弟だったり、家族だったり。僕は最初、ぱっと家族を思い浮かべたんですけど。

彪我 ぼくは友達を思い浮かべて。

雅功 そこから他にどんな人がいるかなって話したり、どうやって歌おうかって相談したりしました。僕たち15歳なんですけど、15年間のなかでも謝りたいシチュエーションは山のようにあるので。

山のようにあるんですか?

雅功 山のようにあります(笑)。

彪我 今思いだしたのは小学校の頃のことなんですけど、友達に冗談を言ったら怒っちゃって。僕も「なんでそんな怒るんだよ」みたいにケンカになって。悪気がない冗談のつもりだったから、謝るタイミングが難しかったというか。

謝る前にいろいろ考えちゃうから。そういうときの頭のなかの様子が、ここに出てるなって(彪我)

歌詞のなかで特に親近感を感じるところはありました?

彪我 すごい気に入ってるのが最後のほうの「今すぐに大胆と簡潔合わして」っていうところから最後の「ごめん!!!!!!」までの流れですかね。ケンカして僕が謝るときって、だいたいこんな感じだと思ったので。謝る前にいろいろ考えちゃうから。そういうときの頭のなかの様子が、ここに出てるなって。

雅功 僕は「君の顔見ると言えないんだ」っていうのがすごい好きで。なんでかって言うと、それのちょっと前に「大丈夫と思ってた」っていう歌詞があるからなんですね。「大丈夫だと思ってた」ってことはけっこう親しい仲だってことじゃないですか。だからこそ、これくらい言っても大丈夫だろうと思ってたんだけど、相手が傷ついちゃった。彪我も言ってたけど「友達だから、これくらい言っても大丈夫だろう」と思ってたら怒っちゃったっていう。親しい関係だからこそ顔を見ると照れくさくて「ごめん」が言えなかったり、自分は悪くないって強がっちゃって「ごめん」が言えなかったり。そういうことが「大丈夫と思ってた」と「君の顔見ると言えないんだ」に表れてて、すごい好きですね。

プライベートでは「ごめん」をすっと言えるほうですか。

彪我 相手によるかもしれないですけど。普段、一緒にいる友達だったら言えるかな。

雅功 言えますね。でも親とかには恥ずかしかったり、ちょっと強がっちゃったりして素直に言えないかもしれない。

彪我 あ~家族はねぇ。僕も今はないですけど、昔は兄と小競り合いみたいなことがよくあって。兄の上に乗って「何すんだよー!」的な(笑)。そんときも……言えなかった気がします。

雅功 僕は一人っ子なので、お母さんとよくぶつかってます。おおむね謝れないです(笑)。