黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 15

Column

レースゲーム進化論 ハングオンからリッジ、マリカー、GT最新作まで

レースゲーム進化論 ハングオンからリッジ、マリカー、GT最新作まで

家庭用からVRまで「マリオカート」の進化は止まらない

レースゲームの中で、最もメジャーだと思われるゲームが『マリオカート』です。他のレースゲームとは一線を画してアイテムボックスというギャンブル性を取り入れることで競争性を高め、レースゲームとしてはもちろんパーティゲームとしてもヒットしてきました。

そんな「マリオカート」シリーズは、スーパーファミコンで1992年に第1作目『スーパーマリオカート』が発売されて以来、2017年までの25年間で様々な進化をしてきました。

その特徴的な進化の一つがアイテムの豊富さです。中でも、NINTENDO64版以降に登場した、1位を独走していると後ろからものすごいスピードで迫ってきて1位のキャラクターのみを攻撃してくる魔のアイテム「トゲゾーこうら」。そしてDS版以降に登場した、下位のキャラクターにのみ現れ一気に上位まで追い上げる一発逆転の必殺アイテム「キラー」など、様々な進化でレースを盛り上げてプレイヤーの心を熱くさせてきました。

中でも特に大きな進化を見せた作品が『マリオカートWii』です。本作は、Wiiの特徴をフルに生かした新しい遊び方になっています。その遊び方はいたってシンプルで、コントローラであるWiiリモコンを横に持って、ハンドルのようにリモコンを曲げて操作するものでした。この非常にわかりやすい操作で『マリオカート』への敷居をググッと下げることに成功し、子供からおじいちゃんまで万人が楽しむことができる真のパーティゲームになり得たことが、大ヒットの要因とも言えるでしょう。最新作のNintendo Switch用ソフト『マリオカート8デラックス』でもジョイコンを使って似たような操作方法で遊ぶことができます。

さらに7月14日に新宿歌舞伎町にグランドオープンした「VR ZONE SHINJUKU」には、「マリオカートアーケードグランプリVR」という、VR技術を駆使した最新のマリオカートが誕生しました。これは従来のマリオカートとは違ったVRならではの進化が施されています。

その一番の特徴は、アイテムボックスがなくなり、風船に吊るされた「こうら」、「ハンマー」などのアイテムを直接自分の手で掴み取って投げたり叩いたりして使用する点です。これにより、今までは真正面か真後ろにしか使用できなかったアイテムが、360度どこにいる敵にでもぶつけられるようになりました。ボタンではなく自分で敵にアイテムを命中させる感覚を是非味わってみてください。

「VR ZONE SHINJUKU」には当日券も存在しますが、混雑の具合によってはマリオカートがプレイできない恐れもあるので、予約をしてから遊びに行くことをお勧めします。

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