マンガを掘りつくせ!Manga Diggin’  vol. 20

Review

マンガ『あそびあそばせ』を電車で読もう!美少女たちが繰り出すボケの数々にあなたは真顔で耐えられるか!?

マンガ『あそびあそばせ』を電車で読もう!美少女たちが繰り出すボケの数々にあなたは真顔で耐えられるか!?

今回は“腹筋が痛くなるまで笑って、マンガ痩せする”と巷で評判の涼川りん先生『あそびあそばせ』をご紹介します。
まずはコミック第1巻の表紙をご覧ください。


『あそびあそばせ』1巻

涼川りん
白泉社

北欧やロシアを思わせる金髪碧眼の美少女がこちらを向いて微笑んでいます。ノースリーブの腰からフレアした黒いワンピースを着て、首元には真っ赤な蝶ネクタイ。どちらも肌の白さを嫌味なく強調します。けん玉を手にしていることに「あれ?」と思うくらいで、彼女を描く線は繊細にして緻密。中学生が主人公と言うから、みなさんもこれはきっと瑞々しい感受性を鮮やかに描いた学園マンガなのだろう、などと想像して読み始めるでしょう。なるほどこの同級生の女子3人が主人公か。

あっちむいてホイ。ビンタ!(強烈)。
あっちむいてホイ。ビンタ!(乳に平手打ち)。
あっちむいてホイ。チョキで鼻の穴に、ズン!

……。開始からどうも様子がおかしい。美少女たちが何をするかと思えば、幼稚園・保育園児もほどほどの興味しか抱かないような「あそび」を全力でしている。3人とも若さの使い方を間違えていないか?それにすぐ白目むくわ、怖いくらいに見開くわ、退屈で顔がサルバドール・ダリの時計みたいに溶けちゃうわ……。表情が豊かすぎてもはや顔芸。そしてこれが世に「表紙詐欺」と言われる本作の特徴です。『あそびあそばせ』はボケ役とボケ役とボケ役のテンポ良い3人ボケ合戦と、時折少女が少女に向ける極めて冷徹なまなざしとモノローグの緩急が織り成す、非常に心地よいシュールレアギャグマンガなのでした。

3人の愛すべき“美少女なバカ”を一挙紹介

美少女なバカ1人目:香純(かすみ)

メガネでショートカット、控えめで恥じらいの軟体美少女。教室の後ろの席で静かに読書して「いかにもできそう」な雰囲気を漂わせている、隠れてない巨乳で、隠れバカ。英語はどう頑張ったら取れるのやらの1桁点で、補習の常連。全人類男性に対する誤解はなはだしく、誤解による恐怖心で自失する程だが、2人からは「ああ見えてお嫁に行くのは1番早そう」と思われている。幼少期の経験から、普段は勝ち負けを争う遊びから身を引いているものの、実はかなりの負けず嫌い。隠れてBL小説を執筆中。

美少女なバカ2人目:華子(はなこ)

学力優秀、スポーツ万能、実家は大金持ちの美少女。所属していた女子ソフトテニス部の「リア充」への敵対心が半端ない。前述の本人スペックを羅列するとあれ君リア充?と思われがちだが、「胸なし」「彼氏なし」「成績1番でなし」で十二分にコンプレックスの塊。思春期真只中の3人のなかでも喜怒哀楽の表現が超極端で、顔芸が際立っている。顔芸の無形文化財。3人が所属する“リア充になるための部”「遊び人研究会」の発起人。純粋なバカ。

美少女なバカ3人目:オリヴィア

栄えあるコミック第1巻の表紙に抜擢された「第一の表紙詐欺」。そして“メリケンからの転校生”。見た目はただの美少女。両親は外国人、故に日本人離れしたルックスの持ち主で、教室では片言の日本語しかしゃべらない。本当は日本育ちのため母語は日本語。英語のテストはケアレスミスで25点のなかなかヤバい実力者。容姿が容姿なだけに、「バイリンガル」に英語を習いたい香純が近づいてきた。自身の「案内役」をかってでてくれた華子に対し、ビンタの洗礼を浴びせて遊ぶ悪魔な一面も。アポクリン汗腺バカ。

私の好きな『あそびあそばせ』名シーン①おっぱいと嫉妬

「部室でプール開きしたい」という華子の発案で、子供用の丸プールにスクール水着であそぶ3人のシーン。偶然前かがみになりより強調された香純の胸に気づいた華子の視線が、みるみる内に汚く濁る様子は必見です。さらに自身の出目とその宿命を知り動揺した華子は…。

私の好きな『あそびあそばせ』名シーン②初めてのお化粧

オリヴィアのバッグに入っていた「悪魔の布袋」(化粧ポーチ)に華子が過剰反応。ぎゃあぎゃあ騒ぎ立てる華子を鎮めるためにオリヴィアは“社会勉強と自衛のためのお化粧”を勧める。目を輝かせてお化粧してもらう華子ですが、実はオリヴィアも化粧経験がなく…。

私の好きな『あそびあそばせ』名シーン③香純のわきの下

指あそび「いっせーのーせ」を楽しむ3人。オリヴィアの提案「わたしのパパとママの国の罰ゲーム・負けた人は勝った人のわきの臭い嗅ぐの♥」で部室は一触即発の緊迫事態に。半袖をめくり頬を赤らめ、震えながら腕を上げると香純の感動的なわきの下が露わに…。美しさは、汚辱の中に見つけたり。

物語の続きはぜひ電車の中で読んでみてください!

 

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コンシェルジュ・プロフィール
ミケランジェロ古谷

ミケランジェロ古谷

Reader Storeの職業“遊び人”。好きな夏ドラマはフジテレビ系「月9」の『ビーチボーイズ』。娘2人を自転車を乗せ汗まみれで漕ぎながらいまだに反町の「Forever」を口ずさむ、要するにバカ。埼玉県出身のため海を知らない。「海知らぬ 少女の前に麦藁帽の われは両手をひろげていたり」(寺山修司)。いい歌だなア。

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