Interview

KEYTALK「セツナユメミシ」。『境界のRINNE』OPテーマ含む、四者四様のソングライティングの妙を味わう

KEYTALK「セツナユメミシ」。『境界のRINNE』OPテーマ含む、四者四様のソングライティングの妙を味わう

2017年はすでにアルバム1枚をリリース、シングルは3枚目。誰よりも多作、かつハイクオリティな曲作りで疾走するKEYTALKのニューシングルは「セツナユメミシ」。2年ぶりにアニメ『境界のRINNE』オープニングテーマになったリード曲を筆頭に、メンバー全員が一曲ずつ持ち寄った、いつも以上に濃密な味わいのシングルだ。ポップな首藤義勝、エッジの効いた小野武正、自由奔放な八木優樹、王道ラブソングの寺中友将(巨匠)。バラバラでいながら統一感あるKEYTALKワールドについて、そして目前に迫った初の横浜アリーナ単独公演について、ゆるく楽しく4人が語る。

取材・文 / 宮本英夫

「桜花爛漫」で出てきたワードもちらほら。アニメを観てくれる方に喜んでもらえたら

前作「黄昏シンフォニー」から3ヵ月も経たないうちに、早くもニューシングルが! すごいリリースのスピードだなっていつも思いますけど、“ネタ涸れ”という言葉は、KEYTALKの辞書にないですか?

首藤義勝 今のところ大丈夫ですね。でも、もうすぐ涸れると思います(笑)。

行けるところまで突っ走っちゃってください! 今回は、2年前にも「桜花爛漫」を提供したアニメ『境界のRINNE』のオープニングテーマ、「セツナユメミシ」がリード曲。作詞作曲は首藤義勝。

首藤 はい!

義勝先生、とても良い曲でございます。

首藤 ありがとうございます!!

首藤義勝(vocal, bass)

得意の、ちょい和風メロディーと、切なさと、ポップさのバランスが最高です。これはアニメの世界に寄り添いつつ、という感じですか。

首藤 はい。今回映像はオンエアで初めて観る形になったんですけど、すごくハマっててひと安心です。

先方のリクエストは何か?

首藤 以前に「桜花爛漫」をやっているという流れもあったんで、特にリクエストとかはなく、「今回もお願いします」みたいな。だから、わりとノリでいった感じです。

2年ぶりにまた指名していただくというのは、やっぱり嬉しいものですか。

首藤 嬉しいですね、本当に。すごくありがたいことで。

いつ頃作った曲ですか。ひょっとして、ツアー前?

首藤 前ですね。「黄昏シンフォニー」より前でした。

曲作りのきっかけは、どのへんから?

首藤 リズムですかね。このくらい疾走感ある感じにしようと決めて、和風にしたいなと思って。イントロのリフも、わりと早い段階で作ったかもしれない。

寺中友将(vocal, guitar)

巨匠の、この曲の第一印象は?

寺中友将 タイアップの話をもらったときに「『桜花爛漫』を超えるような作品を」と言ってもらって。「そんな勢いで作ってください」みたいな。

それは励ましのような、プレッシャーのような。

寺中 まあそうですよね。先方の曲のイメージはおそらく「桜花爛漫」が近いんだろうなと思っていて。けど、まさに義勝くんが作ってきた曲が注文以上のもので、イントロから「これは絶対いい曲だ」とわかりますし、メロディーも独特な和メロの感じがぴったりハマってましたし、スッと入ってくる曲でした。

ギタリスト的には、キャッチーなリフが大活躍する曲ですけど。

小野武正 そうですね。歌の合間のフレーズも、楽しく入れられたかなと。

間を取りながら弾いてる感じが、すごく良いです。弾きまくるんじゃなく、歌の合いの手みたいな。

小野 わりとアッパーにしつつ、裏で弾くときは弾いて、ギターは楽しく好きにやれた感じがしますね。

ドラマーとしては?

八木優樹 この曲が持ってる明るさ、元気な感じをより出せたらいいなと思っていて。いつものリードトラックよりは明るめにドラムの音を作ってます。こんなハイピッチなのは初めてなのかな。プレイ自体は、曲に自然に合わせていくという感じです。特に気張ったり、変なことをしようとは思わず。

たしかに。KEYTALKの得意技のトリッキーな感じは、この曲にはないかもしれない。

八木 テイクもすごく早い段階でいいのが録れたので。楽しくレコーディングできました。

義勝さん。歌詞は「桜花爛漫」のときは主人公の真宮桜ちゃんのイメージで、と言ってましけど。今回は?

首藤 今回も若干混ぜつつ、和というところに重点を置いてます。言葉選びも、なるべく和を感じさせるようなワードを選んだり。リリースが8月なんで、季語を使うなら秋や冬は避けて、なるべく夏っぽいものをとか。

(歌詞に出てくる)“ジンチョウゲ”って、夏でしたっけ?

首藤 違ったらすいません(笑)。それがどうだったかは忘れました。(*ちなみに春の季語)

ともかく、季節感を大切に。

首藤 そうです。四季という概念自体が、日本を感じさせるものだと思うので。あとは「桜花爛漫」で出てきたワードをちらほら入れてみたりとかしました。そこはアニメを観てくれる方に喜んでもらえたらいいなと思ってます。

“ふわりふわり”“ふたりふたり”、とか。韻を踏む言葉遣いが義勝くんっぽくていいんですよね。この曲、ライヴでやるときは、どんな位置に入りそうですかね。キラーチューンという感じとは、ちょっと違うかもしれないけれど。

首藤 盛り上がったらいいなとは思いますね。「ガンガン騒ごうぜ、踊ろうぜ」という感じではないですけど。「桜花爛漫」と同じようなポジションになればいいかなと思います。歌モノ側の、強い曲みたいな。

楽しみです。そして今回のシングルは、4人全員が一曲ずつ提供。これは最初から決めていた?

小野 成りゆきの要素も、強かったと思いますけどね。

全員が書く気満々だった。

小野 そうですね。曲出しのタイミングでみんな持って来て「どれもいいじゃないか!?」という話になって。