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民生愛が炸裂した「奥田民生になりたいボーイに贈る狂わせナイト」のイベントをレポート!

民生愛が炸裂した「奥田民生になりたいボーイに贈る狂わせナイト」のイベントをレポート!

映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』の試写会イベント“奥田民生になりたいボーイに贈る狂わせナイト”が、恵比寿リキッドルームで開催された。内容は映画の試写の前にトークイベントやスペシャル・ライブなど盛りだくさん。ステージも客席も全員が民生リスペクト一色で、試写会としては異例の盛り上がりとなった。

©2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

まずオープニング・アクトは、「キムチの歌」がSNSで話題の17才のJKシンガー足立佳奈。度胸満点のステージングで、いきなり「イージュー★ライダー」をカバーして大きな拍手を浴びる。のほほんとした声ながら、メロディの細部にこだわったカバーで、大物の片鱗を見せた。とはいえJK、オーディエンスの温かい反応に、最後は涙していたのが印象的だった。

足立佳奈

続いては監督の大根仁氏を囲んで、主演の妻夫木聡さんと水原希子さん、原作者の渋谷直角氏がステージに並ぶ。まずは渋谷さんが「ずっとリスナーとして民生さんのファンだったけど、40才になって改めて民生さんを自分に問うてみたところから原作が生まれた」と告白。妻夫木さんが「飾らない民生さんが好きで、僕こそ“奥田民生になりたいボーイ”です」と言うと、大根監督が「この話が来たとき、やれるのは俺しかないと思った。でも“銀魂”や“ジョジョ”ほど売れてる漫画じゃないからどうしようと思っていたら、妻夫木さんが手を上げてくれた」と本音をぶちまける。

監督と原作者が去って、PUFFYの二人と民生のビジュアルを手掛けるイラストレーター安齋肇氏とカメラマンの三浦憲治氏が登場。水原さんが「PUFFYを聴いたのをキッカケに民生さんを知ったんですが、フジロックで民生さんを見かけても、怖くて声が掛けられなかった」と語る。するとPUFFYが「そうかもしれない。愛想がないですからね。でも話すと優しい人なんですよ」とフォロー。三浦氏が「魚眼レンズの撮られ方では、ミュージシャンの中で民生がナンバーワン!」と誉めれば、安齋氏は「年下なのに、僕も民生になりたい」と言った後、「水原さんがエロいから、民生より妻夫木さんになりたい」と正直にカミングアウトして会場の爆笑を誘った。

後半はいよいよライブがスタート。トップバッターの4ピース・ギターロックバンド“ウソツキ”は「決して嘘をつかないバンド、“ウソツキ”です。民生さんになりたい。でも民生さんを越えに来ました」と自己紹介して「マシマロ」をカバー。R&Bテイストのギター・リフを軸にしたアレンジがめちゃカッコよくて、彼らの民生愛が垣間見られた。

ウソツキ

次の空想委員会は、ボーカルの三浦隆一が大の民生ファン。「スカイウォーカー」をオリジナルのテイストを活かしてカバーする。「民生さんに憧れて音楽をやり続けて、プロになって、ここに立ってます。幸せです。バンドのツアー・ファイナルをここリキッドルームでやるんで、三浦を見に来てください」とゴリ押したので、返って三浦の民生愛が伝わって、大きな声援が贈られたのだった。

空想委員会ボーカル:三浦隆一

舞台転換時には、民生ナンバーを次々にかけるDJパフォーマンス。「マシマロ」から始まったノンストップDJは、奥田のロックサイドの魅力をアピールする。中で「花になる」から「野ばら」に繋ぐシーンが秀逸だった。また、ずっと座っていたオーディエンスに立ってもらい、民生ナンバーをバックにストレッチを指導するなど、このDJ和さんも相当な民生好きとみた。

DJ和

トリはチャットモンチーの福岡晃子がベース、チャットモンチーのマネージャーがドラムを担当する“なりたいBOYS&GIRLSバンド”がバックを務めるコーナーだ。
まず福岡が「みなさん、なぜ私がバンマスに選ばれたかというと、民生さんは事務所の大先輩ですが、私たちも同じ事務所に入ってもう12年になるので、少しは顔をでかくしてもいいかなということで」と挨拶。最初に呼び込んだボーカルは、9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎だった。

菅原が「民生さんとはユニコーンの対バンをやらせてもらったときにお会いして、お揃いのシャツをもらった。ここに“スガワラ”って書いてくれたんですよ」と嬉しい出会いを紹介する。「菅原さんが選んだ曲を一緒にカバーします」と言った福岡の着ているシャツも、民生特製のワークシャツだった。カバー曲は「さすらい」。サビで始まるこの曲で、いきなり菅原と福岡のボーカルがハモって、場内の温度がぐっと上昇する。
歌い終わった菅原が「民生さんって、ピッチャーに例えれば、めっちゃ球が遅いんだけど、打ちにいったらバットが折れそうに重い人」と感想を述べる。が、福岡は、「その例え、全然わからん」と返して、笑いを誘う。

9mm Parabellum Bullet:菅原卓郎

次のゲスト・ボーカルは、無名の新人、中村郁実。登場した途端、笑い声が上がると、福岡が「なんで笑った? 坊主頭だからか? この子、歌、凄いんやで。しかもサッカー部」。中村はそんなやり取りにまったく動じず、130曲のレパートリーの中から選んだという「CUSTOM」を一人で弾き語る。声がでかい。よく伸びる。最後の♪届いてる?♪という歌詞が終わらないうちに、大きな拍手が巻き起こったのだった。まだ歌を勉強中ということだが、“歌う坊主”の将来が楽しみになった。

中村郁実

最後のゲスト・ボーカルは、チャットモンチーの橋本絵莉子だった。福岡が「民生さんにはお世話になりました。チャットモンチーのメンバーが2人に減ったとき、シングルをプロデュースしてくれた」と言うと、橋本が「そっから仲良くなって、たみちゃんって呼んでます。でも本人の前では呼べないです」。またまた爆笑が起こる。カバー曲は「風は西から」で、橋本らしいほんわかムードが心地よかった。

橋本絵莉子(チャットモンチー)

「最後の曲になりました。民生先輩の映画を盛り上げるために、いちばん認知度のある曲をやります」と福岡が言って、ラストはチャットモンチーの大ヒット曲「シャングリラ」を全力で演奏してイベントを締めくくった。

“なりたいBOYS&GIRLS”がここまでやった後の試写会が、盛り上がらないわけがない。それにしても民生ナンバーを使って、ここまでエロい映画を作るとは、大根監督&水原さん、エロい! じゃなかった、エラい! 民生臭プンプンの映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』にあなたは自分を重ねることができるのか? それはともかく、妻夫木ファンは必見だ!

©2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

取材・文 / 平山雄一 撮影 / 山本佳代子

映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」

2017年9月16日(土)全国東宝系にてロードショー

【ストーリー】
奥田民生を崇拝する33歳、コーロキ。
おしゃれライフスタイル雑誌編集部に異動になったコーロキは、慣れない高度な会話に四苦八苦しながらも、次第におしゃれピープルに馴染み奥田民生みたいな編集者になると決意する!
そんな時、仕事で出会ったファッションプレスの美女天海あかりにひとめぼれ。
その出会いがコーロキにとって地獄の始まりとなるのだった…。あかりに釣り合う男になろうと仕事に力を入れ、嫌われないようにデートにも必死になるが常に空回り。あかりの自由奔放な言動にいつも振り回され、いつしか身も心もズタボロに…。
コーロキはいつになったら奥田民生みたいな「力まないカッコいい大人」になれるのか!?
そしてもがく先にあかりとの未来はあるのか!?

【キャスト】
妻夫木聡 水原希子
新井浩文 安藤サクラ 江口のりこ 天海祐希 リリー・フランキー 松尾スズキ
【スタッフ】
原作:渋谷直角「奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール」(扶桑社刊)
監督・脚本:大根仁
公式サイトhttp://tamioboy-kuruwasegirl.jp/

©2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会


コミックはこちら
完全版 奥田民生になりたいボーイ出会う男すべて狂わせるガール
著者:渋谷直角(著)
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