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LiSA、Aimerら登場のライブステージも圧巻!「FGO」2周年・大型イベント「Fate/Grand Order Fes. 2017」総ざらいレポート

LiSA、Aimerら登場のライブステージも圧巻!「FGO」2周年・大型イベント「Fate/Grand Order Fes. 2017」総ざらいレポート

このステージは「Fateシリーズ」の原点となるゲーム『Fate/stay night』をTVアニメ化した『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』と、その物語の前日譚を描いたTVアニメ『Fate/Zero』の映像を交えながら、各主題歌を担当したアーティストがライブを行うというもの。出演ラインナップは、綾野ましろ、Aimer、春奈るな、LiSAという錚々たるメンツで、今回のフェスの目玉とも言える公演だ。

立ち見客も含め溢れんばかりの観衆が固唾を呑んで見守るなか、スクリーンには『Fate/Zero』のイリヤスフィールが誕生するシーンが映し出される。主人公の衛宮切嗣と彼の妻・アイリスフィール、そして2人の娘であるイリヤ。聖杯戦争のために繋がり、そして引き裂かれる彼ら家族の過酷な運命を予感させる映像に続いて登場したのは、LiSAだった。彼女が歌うのはもちろん『Fate/Zero』第1期のOPテーマであり、自身のファースト・シングルでもあった「oath sign」。いまやLiSAの代表曲として広く知られているこの曲だが、その歌詞には聖杯戦争に対する切嗣ら登場人物の複雑な思いが織り込まれており、『Fate/Zero』という作品世界に深く寄り添ったからこそ生まれたナンバーでもある。LiSAは運命を切り開くような力強いハイトーン・ボイスでこの曲を歌い切り、メモリアル・ライブの始まりを堂々と飾った。

LiSA

そして『Fate/Zero』の名シーンが編集映像にて次々とプレイバックしていく。それぞれの信念に基づいて聖杯戦争に身を投じるマスターたちと、彼らに召喚されたサーヴァント同士の熾烈な争い。各自が己の存在理由を賭けたバトルロイヤルの果てに待ち受けていた、悲劇的な結末のシーンを引き継ぐように、静かに姿を現したのは春奈るなだ。どこか物悲しさの漂うオーケストレーションで幕を開けた「空は高く風は歌う」は『Fate/Zero』第2期のEDテーマ。楽曲を提供したのは同アニメの劇伴も担当した梶浦由記であり、こちらもアイリスフィールの心情などを反映させた歌詞がアニメの世界観と共振する楽曲だ。黒を基調としたゴシック感のあるワンピースに黒のロングブーツ、黒のドレスグローブを合わせた彼女はこの曲を、切嗣とアイリの映像を背に深い感傷を湛えながらしっとりと歌い上げ、最後は「この後もFateの世界観を楽しんでいってください」と挨拶してステージを終えた。

春奈るな

続いてスクリーンに投影されたのは、切嗣と幼少時の士郎が軒下で「正義の味方」についての会話を交わす、『Fate/Zero』から『Fate/stay night』へと物語が繋がっていく重要な場面。そして成長した士郎が「トレース・オン!」と決め台詞を放ち、綾野ましろによる『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』第1期のOPテーマ「ideal white」へと流れていく。このデビュー曲を発表した当時は純白の衣装でどこか幻想的な雰囲気を纏っていた彼女だが、この日のステージでは前がザックリ開いた黒と紫のトップに白いミニスカートというワイルドな出で立ち。歌声もデビュー時より艶やかな魅力を増しており、ドラマチックなロック・サウンドにマッチしたパワフルな歌唱で観客を圧倒していく。歌い終わった後の「たくさんの出会いと大切な居場所をくれたFateの世界、そしてみなさんにとても感謝しています!」という言葉に、客席も暖かな拍手で応えていた。

綾野ましろ

ここからは『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』のダイジェスト映像が流れる。士郎とセイバーの邂逅、遠坂凛との共同戦線、キャスターとの争い、ギルガメッシュの横暴――いくつもの名シーンを経て、映像は士郎とアーチャーの対決へ。ここでAimerがステージに登場し、キーボードの生演奏をバックに『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』の挿入歌「LAST STARDUST」を届ける。Aimerみずから歌詞を手掛けたこの楽曲は、アーチャーと対峙する士郎の想いをトレースしたものであり、「傷だらけの硝子の心が 忘れかけた熱を灯す」といったフレーズは士郎の物語を知る者であれば誰もがグッとくるはず。そんな名曲を件の対決シーンと共に、Aimerのヴィブラートの効いたエモーショナル極まりない生歌で堪能できたのだから、その日会場に居合わせたFateファンは間違いなく幸せ者だ。

Aimer

歌い終わったAimerは、改めて今年10月に公開される劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]Ⅰ.presage flower』の主題歌を担当することを報告。さらにこのステージでの初解禁情報として、その主題歌「花の唄」のプロデュースを梶浦由記が行っていることを明かし、ファンを喜ばせた。続けて彼女は「次の曲は、自分の決意というものを込めた曲なので、ぜひみなさんにじっくり聴いてもらえたらと思います」と語り、『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』第2期のOPテーマ「Brave Shine」を披露。キーボード一本のみのシンプルかつ端正なアレンジが、Aimerの歌声に宿るディープなムードをいつも以上にくっきりと浮き上がらせており、客席も息を呑んで聴き入っていた。

その後、『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』のエンディング・シーンが上映され、静かな余韻を残してステージは終了。FGOフェスの1日目は幕を閉じた。その日会場に足を運んで実感したのは、FGOファンの作品に対する情熱と愛情だ。そこにいる誰もが目を輝かせながら展示物に触れたり、アトラクションを楽しんでいたし、ステージで何かしら新情報の発表があれば、会場が一体となって喜びの声を上げていた。FGOならびに「Fateシリーズ」という作品には、やはり多くの人を夢中にさせる魅力があるのだろう。


イベント概要

Fate/Grand Order Fes. 2017 〜2nd Anniversary〜

2017年7月29日(土)、30日(日)幕張メッセ国際展示場9・10ホール

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