Interview

水原希子、露出が多い『民生ボーイ』現場での大根仁監督の配慮に「さすが女心をわかってらっしゃるって思いました」

水原希子、露出が多い『民生ボーイ』現場での大根仁監督の配慮に「さすが女心をわかってらっしゃるって思いました」

人気コラムニスト・渋谷直角の人気コミックを、『モテキ』などの大根仁監督が映画化! 本作で“出会う男をすべて狂わせる”最強の美女〈天海あかり〉を演じるのは、クールビューティとして世界中から注目を集める水原希子。彼女が“ゆるふわ女子”となり、可愛くあざとい言葉と美しい身体で、周囲の男性を狂わせていく姿は、観ていて清々しいほど。いままでのイメージにない新たなキャラクターを生き生きと演じ切った水原希子に、撮影時のエピソードや大根監督の印象、そして〈あかり〉の素顔に迫る話など、たっぷりと話してもらった。

取材・文 / 吉田可奈 撮影 / 三橋優美子


原作を読んだときはどんな感想を抱かれましたか?

水原 すごくゆるい雰囲気の漫画なんですが、展開がかなり面白いと思いました。映画のお話をいただいてから原作を読んだので、演じる〈あかり〉に自分を重ねながら、「かなり肌を露出することになるんだろうな」とか(笑)、「このシーンはどうしよう」と想像を膨らませながら読みました。

水原さんが演じる〈あかり〉は、超絶美人のファッションプレスという役でしたが、かなり強烈なキャラクターですよね。

水原 すごく面白いキャラクターですよね。脚本を読んだ後に、この〈あかり〉をどう演じたらいいのかを監督に尋ねたら「この原作の2016年版(撮影は2016年)を作りたいから、今のリアルな女の子を意識してほしい」とおっしゃっていたんです。私はモデルのお仕事をさせていただいているから、プレスルームやファッション業界という存在が身近にあるので、Instagramや普段の撮影からヒントを集めながら演じました。なかでも大事にしたのは、“モテる女の子”ということ。男の人から見て可愛いと思うビジュアルを作らなくちゃいけないと思って、Instagramや街中で歩いている女の子をよく見るようにしたんです。そしたら、可愛い女の子はみんな前髪があって、茶髪のボブやロングヘアだったんですよ。そこにすごく2016年らしさを感じて、あの髪型にしたんです。

ここまで“ゆるふわ”な女の子の役は珍しいですよね。

水原 そうなんです。これまでは基本的にクールな役を求められることが多かったので、すごく新鮮でした。普通なら、こういうキャラクターの女の子は同性から嫌われるんですけど、〈あかり〉は女子会で一気にキャラを変えるんです(笑)。だから同性にも人気があるんですよね。そう考えると、〈あかり〉はすごく頭が良いですよね。

大根監督は、女優を美しく撮るのが上手いとも言われていますが、実際に完成作をご覧になって、どんなことを感じましたか?

水原 全体的に可愛く撮っていただけてすごく嬉しいです。なかでも印象的だったのが、ベッドで横たわっているシーン。身体のラインをじっくりと撮影していったんですが、映像で身体をなめるように撮影されることはあまりなかったので、少し緊張しました(笑)。

〈あかり〉が最初に登場するシーンもすごく印象的でした。

水原 ペロッと舌を出すシーンですよね。これは監督に指示していただいてやったんですが、「男性が思う可愛いって、こういうことなんだ」って勉強になりました(笑)。

本作を観て、〈あかり〉のモテ仕草を実践する子も増えるのでは……?

水原 なるべく実践しないでほしいです(笑)! というのも、この映画を観て、「モテればいいわけじゃない」ということに気づいてほしいんです。実は、〈あかり〉ってすごく切ないキャラクターだと思っていて。それは映画を観ていると少しずつわかってくるんですが、ちょっと可哀想なんですよね。これは私の意見ですが、〈コーロキ〉(妻夫木聡)さんが、どんなに「愛してる」ってぶつかっても入り込み切れないのは、〈あかり〉に過去の大きなトラウマがあるからだと思うんです。彼女は男の人を夢中にさせる技を持ってはいるけど、それは“演じている”から。自分を隠してモテようとしても、いいことはないんですよね。なので、真似してモテようとはしないでください(笑)。

(笑)。〈あかり〉の過去のトラウマが何なのか、気になりますね。

水原 はっきりとは明かされないからこそ、気になりますよね。きっと、複雑な家庭で育ったんだと思うんです……。

なるほど! だからこそ、貪欲に愛を求めるのかもしれないですね。

水原 そう考えると切なくなってくるんですよね。とはいえ、彼女のやり方が良いとは思わないですけどね(苦笑)。

でも、〈コーロキ〉は〈あかり〉と出会うことによって、すごく成長しますよね。

水原 そうですね。〈あかり〉に出会って狂わされて、こんな過ちは犯したくないというトラウマをもとに成長していくんです。やっぱり本当の幸せって、失敗して学んで、掴むものだと思うんですよね。