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ハイネ先生と4王子がミュージカルで躍動! 『王室教師ハイネ-THE MUSICAL-』ゲネプロレポート

ハイネ先生と4王子がミュージカルで躍動! 『王室教師ハイネ-THE MUSICAL-』ゲネプロレポート

キュートな王室教師ハイネとクセの強い美麗な4王子の物語が、ミュージカルとして帰ってきた! TVアニメの放送発表と同タイミングという異例の早さで、舞台化が公表されたことで話題を呼んだ『王室教師ハイネ』。アニメの声優をそのまま配役するなど、アニメと深くリンクして作品の世界観を築き上げてきただけに、舞台化に対するファンからの期待は絶大だ。そんな注目ステージのゲネプロレポートから、本公演の見どころを紹介していこう。

『王室教師ハイネ』は、グランツライヒ王国の4人の王子の教育を担当すべく、ハイネが“王室教師(王子専属の家庭教師)”に任命されることから始まる物語。4人の王子たちは見目麗しいイケメン揃いだが、そろいもそろってクセ者ばかり。それぞれが悩みを抱えながら葛藤していたが、ハイネの教えによって王位継承者としての自覚を芽生えさせていく。ハイネの尽力もあり、徐々に成長した姿を見せる4人の王子たち。その様子に危険を感じた第一王子の侍従・ローゼンベルク伯爵は、ハイネの隠された過去を探り始めて……。ハイネと4人の王子たちの師弟愛、ハイネと王の隠された過去と友情、ローゼンベルクの暗躍など、原作同様のストーリーがミュージカルとして繰り広げられる。

王室教師ハイネ(植田圭輔)

【ここに注目①】
アニメそのままのキャラクターが躍動!

声優がキャストを演じることに加えて注目してほしいのが、キャストたちの役作りの完成度の高さ。アニメで同じみの声がそのまま聞こえるのはもちろん、役柄とキャストのビジュアルイメージまで完璧にマッチングしているから驚かされる。衛兵に子供と勘違いされるほどキュートなハイネ役には、小柄ながら端整な顔立ちのイケメン植田圭輔がピッタりハマり役。セリフだけでなく、仕草さえも教師そのものでステージ上で抜群の存在感を見せてくれる。長身で寡黙な“ジロリ王子”こと第二王子カイを安里勇哉が雰囲気満点に演じ、安達勇人が“高圧インテリ王子”こと第三王子ブルーノの実直で真面目な性格を見た目から醸し出す。ワガママでプライドの高い“プライドエベレスト王子”こと第四王子レオンハルトを廣瀬大介、元気一杯でノリが軽い“チャラ王子”こと第五王子リヒトを蒼井翔太と、それぞれの王子たちもキャラクターの個性を深く体現。声での演技に加えて、行動や仕草というさらなる魅力が加わった主要キャラクターたちが舞台の上を所狭しと躍動する。ステージだからこそ堪能できる、リアルなキャラクター像はファンも納得のクオリティだ。

第四王子レオンハルト(廣瀬大介)

第五王子リヒト(蒼井翔太)

【ここに注目②】
歌とダンスに込められた感情

約35曲にも及ぶオリジナルナンバーが駆使された本公演は、本格ミュージカルそのもの。歌詞とダンスにキャラクターの心情が込められているのもミュージカルならではの注目ポイントだ。歌に乗せられたそれぞれのキャラクターの内情は、セリフ以上に細かく感情の動きを表現。美しい歌声が耳心地良く、心の奥底にキャラクターの想いがジーンと染み渡っていく。また、感情の起伏のあるシーンやスリリングな展開などでは、ダンスパフォーマンスが加わることでさらに臨場感が増加。原作やアニメでは描かれることのなかった細部に渡るまでステージ上で再現している。お気に入りのシーンの裏に隠されたキャラクター同士の葛藤やそれぞれの想いなど、ファンにとっては想像するしかなかった夢の光景が続々と繰り広げられていく。よりリアルに描かれる、4王子それぞれがハイネ先生に心を開いていくまでの過程から目が離せない。

第二王子カイ(安里勇哉)

左から ハイネ、第三王子ブルーノ(安達勇人)

【ここに注目③】
『王室教師ハイネ』という作品の集大成

アニメから継続していることで、キャスト同士のシンクロ率が高いことも本公演の魅力を増大させる大きな要因になっている。ミュージカルならではの歌の掛け合い、ダンスセッションなど、キャラクター性を保ったまま演じるのは至難の業。しかし、付き合いの長い主要キャスト同士の掛け合いは安定感も抜群で息もピッタリだ。それぞれが同じ役にとことん向き合ってきたからこそ自然な空気感が生み出され、おもわず演技であることを忘れてしまうくらいのめりこんでしまう。原作からアニメ、アニメから舞台へと引き継がれてきた『王室教師ハイネ』の世界観。その集大成であるかのように、キャストそれぞれが作品やキャラクターに愛を注いで演じていることが随所から伝わってくる。ミュージカルにまで昇華した『王室教師ハイネ』が見せる、新たな魅力にご注目!

囲み取材には、植田圭輔、安里勇哉、安達勇人、廣瀬大介、蒼井翔太の5名が登壇。それぞれが語った本公演の抱負をご紹介!

植田圭輔(ハイネ役)

それぞれが年相応の悩みを感じている4王子たちに、素晴らしい言葉のセンスでいろいろと教えていくハイネ先生。教える過程で自らも学んだりと、ハイネ自身も成長していく役どころなので注目してください。

安里勇哉(カイ・フォン・グランツライヒ役)

カイは見た目が怖くて、コミュニケーションが苦手なキャラクター。なかなか声が出てこないカイが、今回のミュージカルで歌うという……。ミュージカルならではのカイの“心の内”をぜひ聞いていただければと思います。

安達勇人(ブルーノ・フォン・グランツライヒ役)

真面目な性格が災いして、ブルーノの中にはいろいろな葛藤がありまして……。そんな心の葛藤や人生の選択の大切さを今回たくさんお見せできると思いますので、お客様に何か感じていただけるようにがんばります。

廣瀬大介(レオンハルト・フォン・グランツライヒ役)

レオンハルトはアニメだとかわいい部分がたくさん描かれていたんですけど、今回の舞台では涙を見せるシーンなど、葛藤を強く描いた部分も多くて。今まで見たことないレオンハルトの姿が見られるんじゃないかと思います。

蒼井翔太(リヒト・フォン・グランツライヒ役)

リヒトは兄弟の末っ子の、元気な天真爛漫キャラ。今年30歳になったのですが、30歳の僕が今回14歳のリヒトを演じるっていう(笑)。かわいい、そしてカッコいい14歳のリヒトをがんばって演じていきたいと思います。

取材・文 / 野本和義 撮影 / 竹下力

『王室教師ハイネ-THE MUSICAL-』画像ギャラリー

王室教師ハイネ-THE MUSICAL-

【東京公演】2017年9月7日(木)~10日(日)東京 Zeppブルーシアター六本木
【大阪公演】2017年9月16日(土)~18日(月・祝)大阪 森ノ宮ピロティホール

【原作】赤井ヒガサ
【演出】吉谷光太郎
【脚本】桜木さやか
【出演】植田圭輔、安里勇哉、安達勇人、廣瀬大介、蒼井翔太
星達磨、宇田川宰/君沢ユウキ・姜暢雄
湊陽奈、酒井翔子、下村彩、熊田愛里、長谷川太紀、仲田祥司、帯金遼太、多田滉

【制作】ポリゴンマジック
【主催】ミュージカル「王室教師ハイネ」製作委員会

オフィシャルサイトhttp://www.musical-heine.com/

©赤井ヒガサ/ SQUARE ENIX・王室教師ハイネ製作委員
©ミュージカル「王室教師ハイネ」製作委員会


原作本 「王室教師ハイネ」

王室教師ハイネ 

著者:赤井ヒガサ
月刊Gファンタジー