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『ファイナルファンタジーXII TZA』絶対プレイすべき3つの魅力

『ファイナルファンタジーXII TZA』絶対プレイすべき3つの魅力

2.かなり特殊な成長システム

ガンビットによる独特の戦闘が特徴的な『FFXII』ですが、今回発売された『FFXII TZA』では、成長システムも一風変わったものになっています。『FFXII』や『FFXII TZA』では、レベルアップによる成長に加えて、敵を倒した際に入手できる“ライセンスポイント”を消費することで各種“ライセンス”が取得でき、それによって魔法や技の習得、特定の武器や防具の装備、HP増加、戦闘中のMP回復手段の増加、あるいは設定可能なガンビットの上限数の増加などが可能で、レベルアップとは別の軸でキャラクターを成長させることができます。

『FFXII』ではどのキャラクターもすべてのライセンスを取得できたため、最終的には全員が似通った性能になっていましたが、『FFXII TZA』では白魔法中心の“白魔道士”や通常攻撃強化とHP増加中心の“ブレイカー”など、それぞれに異なったライセンスを持つジョブを各キャラクターがふたつまで取得できるようになっており、よりキャラクターごとの個性が出るようになっています。

▲タイトルにもある“ゾディアック=黄道”になぞらえて、装備可能なアイテムや習得できる魔法などが異なるジョブは全12種類用意されています

ジョブシステム自体は海外版『FFXII』にいくつかの要素を追加した『ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム』(以下、『FFXII ZJS』)でも実装されていましたが、キャラクターごとにひとつのジョブしか取得できず、1回のプレイですべてのジョブを取得することはできませんでした。しかし、『FFXII TZA』では6人のキャラクターが異なるジョブを2種類ずつ取得していけば、1周で全ジョブを体験することもできるのです。

▲ジョブごとに異なるライセンスが敷き詰められたボードが用意されています。ライセンスを取得すると、それに隣り合ったライセンスが取得可能になっていきます

すべてのライセンスを取得できた『FFXII』の戦術性と『FFXII ZJS』で楽しむことができた各キャラクターの役割分担、これらの長所をうまく組み合わせたのが『FFXII TZA』のジョブシステムなのです。

“ナイト”、“モンク”、“もののふ”といった近接戦闘型のジョブ同士を組み合わせて近距離特化型のファイターにするか、“黒魔道士”や“赤魔戦士”といった魔法使い型のジョブとそれらを組み合わせて遠近どちらもこなせる器用な戦士にするか、ジョブの組み合わせを考えるだけでも楽しめてしまいます。

ゲーム序盤でジョブ選択を迫られるため、いったいどのジョブを選べばいいのか迷うこともありますが、全員同じジョブを選択するなどのよほど偏った選択をしない限りは大きく苦戦することはありません。本作ではジョブがふたつ選べることもあって、魔法などもかなり自由に習得することができるので、ジョブ選択にそこまで神経質になる必要はないでしょう。刀を装備させたいから“もののふ”、というように装備させたい武器でジョブを選んでしまうのもありです。

▲ふたつ目のジョブはゲームをある程度進めると出現する“Lボードプラス”のライセンスを取得することで選択できるようになります

また、各キャラクターは魔法や技とは違う必殺技、“ミストナック”を習得することもでき、これもライセンスポイントを消費して獲得します。複数のキャラクターがミストナックを習得していれば連続で発動させることができ、組み合わせによっては非常に強力な技が発動するので、ボスや強敵との戦いではかなり頼りになる要素です。

▲ミストナックを連続発動させるにはボタンを押すだけでいいのですが、連携数が増えるごとにボタンの受付時間が短くなるため、超強力な協力技を出すのはけっこう難しい……!

戦闘システムから成長システムまで、ほかの『FF』シリーズ作品ともだいぶ趣が違う本作は、その独特さゆえにプレイを躊躇する人もいるかと思います(実際筆者も当時はプレイしていませんでした)。しかし、実際に触ってみるとシステムが複雑に感じることはほとんどなく、かなりサクサクとプレイを進めることができますし、ライセンスによるキャラクターの強化も自由度が高く、成長方針で悩むだけでも楽しめてしまいます。「システムが特殊だから難しそう」と距離を置いていた人も、この機会にプレイしてみてはいかがでしょうか? 以下で説明する快適なプレイ環境のおかげもあり、かなりスムーズなゲームプレイを楽しむことができる作品です。 

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