黒川文雄のエンタメ異人伝  vol. 7

Interview

バンダイナムコ小山順一朗氏(上)ゲームの原点、遊び尽くした少年期

バンダイナムコ小山順一朗氏(上)ゲームの原点、遊び尽くした少年期

音楽、映画、ゲームなどを総称するエンタテインメントは、人類の歴史とともに生まれ、時代に愛され、変化と進化を遂げてきました。 そこには、それらを創り、育て、成熟へ導いた情熱に溢れた人々がいます。この偉人であり、異人たちにフォーカスしインタビュー形式で紹介するエンタメ異人伝。

今回はバンダイナムコエンターテインメントに於いて、様々なアーケード向けゲームコンテンツをプロデュースし、現在は、8月に新宿ミラノ座跡に開業したVR ZONE SHINJUKUでのコンテンツをプロデュースする小山順一朗氏にお話を伺いました。幼少期から現在に至るキャラクターやコンテンツへの熱い愛と、未来のエンタテインメントへの強い想いを伺いました。

インタビュー取材・文 / 黒川文雄

キャラクターブームの洗礼と没入の始まり

今日はよろしくお願いします。小山さんは何年のお生まれで、ご出身はどちらでしょうか。

小山 1966年生まれです。ビートルズが来た年です。出身は静岡県の沼津です、ハイ。

※写真 幼稚園年長期(左)

幼少期はどのような環境で過ごされていたのでしょうか。

小山 来ましたね。じつは自己紹介含めて作ってきたんです。ハイ、これが小学生のときです! 仮面ライダー!

※小学1年生


小山さんは今回の取材のためにいろいろ準備をしてくれていたようで、まず仮面ライダーのポーズを取る自身の小学生時代の写真と当時の学校の成績をモニターに表示。それによると成績は国語4、算数4、理科5、社会4、音楽2、図工5、体育5、100メートル走の記録は12.8秒であった。

これはすごい(笑)。成績優秀ですね。

小山 音楽とかは全然ダメですけどね。

いや、でも一様に成績は非常に良いじゃないですか。100メートル12.8秒も速いですし。

小山 ちょっと自慢かな(笑)。

やはり、仮面ライダーをはじめとしたテレビの娯楽番組をよく見ていたんですか?

小山 もちろんです。テレビゲームはまだない時代ですから。仮面ライダーの光る回る変身ベルトも持っていました。バンダイです! ポピー時代ですね(注1)。小学校1年生の頃はミクロマン(注2)とか超合金にもハマっていました。

注1:1971年にバンダイグループのキャラクター玩具専業メーカーとして設立された会社で、超合金などを手がけたことで知られる。1983年のグループ再編時にバンダイ本社に吸収合併となった。
注2:タカラ(現タカラトミー)から発売されたサイボーグの小型フィギュアのシリーズ。バリエーションが豊富で70年代に子供たちの間で大ブームとなった。

この頃からバンダイの洗礼を受けていたわけですね。

小山 ミクロマンはタカラトミーですけどね(笑)。当時は、キャラクターグッズの全盛期でしたね。幼少期はブルマァク(注3)の怪獣ソフビなども持っていました。エレキングの目が取れて穴だらけになったり。あと、仮面ライダーカード! ライダーカードについては、まさしくあの事件(注4)を起こすような子でしたね。

注3:『ウルトラマン』シリーズの怪獣ソフビ人形を販売していた玩具メーカー。同社の怪獣ソフビは当時大人気だった。
注4:仮面ライダーカードは「仮面ライダースナック」というお菓子のオマケだったのだが、スナック購入後にカードだけ取ってスナックは捨ててしまうという行為が続発したことから社会問題となった。

そうだったんですか。

カードだけは取っておいて中身はポイって感じでした。すみません。お店の人もよく売ってくれましたよね。当時は良い時代だったかも知れないですね(苦笑)。

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