22/7 キャラクター・ファイル「僕らの想像の先へ向かう彼女たち」  vol. 1

Interview

4ヶ国語を駆使する声優アイドル界の黒船、天城サリー。22/7(ナナブンノニジュウニ)で実現したい夢とは。

4ヶ国語を駆使する声優アイドル界の黒船、天城サリー。22/7(ナナブンノニジュウニ)で実現したい夢とは。

-22/7(ナナブンノニジュウニ)特集-
「僕らの想像の先へ向かう彼女たち」
メンバー・ソロ・インタビュー vol.1 天城サリー

この先、2次元と3次元をクロスオーバーさせるのは、彼女たちだ!
秋元康×Aniplex×Sony Music Recordsがタッグを組んでシーンへと送り出す、新たな「デジタル声優アイドル」グループ、22/7(ナナブンノニジュウニ)。
いよいよ、9月20日、「僕は存在していなかった」でデビューを果たす注目の11人組を、エンタメステーションではメンバーを11日連続で1人ずつ、ロングインタビュー形式で紹介していく。
先陣を切るのは、夢を追ってロスから日本へやって来た天城サリー(あまき さりー)。
〝ジャパメリカン・ドリーム〟を地で行く彼女の素に迫った。

取材・文 / 平田真人 撮影 / 荻原大志

書類審査で目を引きたくて、コスプレの写真を送ったんです

まずは、エンタメステーションをご覧になっている方々へ、自己紹介をお願いします!

はい、22/7(ナナブンノニジュウニ)の天城サリーです。私は生まれも育ちもロサンゼルスで、声優さんになりたくて日本へやってきました。友だちと かクラスメートにはよく「根暗な明るいオタク」と言われます。日本語、英語、スペイン語……フランス語も少し話せて、いろいろな国の言語を話せるにもかかわらず、人と話すのが苦手なので、最近は「無駄な言語力」と言われるようにもなりました(笑)。いろいろなキャッチフレーズをつけていただいています。特技が、「息を止めること」なんですけど、これも人と話すのが苦手だったので、授業中に存在を消すために、吐息さえも漏らさないようにしようと息を止めていた結果、特技になっていたという感じです。

では、天城さんが担当しているキャラクターの藤間桜ちゃんについても、紹介してください。

桜ちゃんは太陽のように明るくてまっすぐな性格で…キャラクターには河野都ちゃんという明るい子もいるんですけど、彼女とはちょっと違った明るさの持ち主です。都ちゃんが、みんなを引っ張っていくような明るさだとすると、桜ちゃんはわが道を突き通す、芯の通った子なんですよ。しかも、お嬢様で。桜ちゃんは太陽のようですけど、私は晴れのちくもり、みたいなところがあります。まだ太陽になりきれていないんですよ。ただ、キャラクターデザインのカントクさんいわく、桜ちゃんにも闇があるらしいので、まだ出していない闇を、見てくださる方々には見つけてほしいですね。太陽の影を見つけてください!

藤間桜(CV:天城サリー) ©22/7 PROJECT

なかなか興味深いキャラですね。ちなみに、天城さんの特技欄にフィギュアスケートと書いてありますが、自身もお嬢様なのでは……!?

いえいえ、そんな! ただ、幼いころからフィギュアスケートをやっていたというだけで……。元々、お父さんが観ていたドラマに影響されて、家族みんなでスケート場に行った時、そこのコーチに誘われたのがきっかけです。自分で言うのも何なんですけど、運動神経だけはよくて(笑)、日本に来るまでずっと続けていました。今でもたまにやっています。

ちょっと立ち入った話を聞きますけど、天城さんは日本とアメリカのハーフなんでしょうか?

あ、両親とも日本人です。お母さんは若いころにマドンナに憧れて渡米して、お父さんは…おばあちゃんから聞いたんですけど、何かに憧れたわけではないけれども「世界に行きたい!」って、日本を飛び出して、アメリカへ行って…お母さんと出会って、一緒になったんだそうです。なので、両親は今もロスに住んでいます。

おぉ、インターナショナルですね。あと気になった特技が、「てんとうむし捕り」。これ、何ですか!?

あの……よく「あぁ、これは不思議ちゃんを演じてるんだな」と思われがちなんですけど、違うんです!捕りたくて捕ってるわけじゃなくて、捕れちゃうんですよ、テントウムシが。だったら、一度こっちが捕ろうと思ったらどれくらい捕れるんだろうって、友だちと競ったら、その子は全然捕まえてないのに、私だけどんどんペットボトルにテントウムシを入れていて。それから特技、ということにしています(笑)。でも、日本に来てからは能力が落ちちゃったのか、全然捕れないです……。

あらら。まぁ、天城さんがどんな子なのか何となくわかったところで、この〝デジタル声優アイドルグループ〟のオーディションに応募した動機や理由を聞かせてください。

声優さんになりたくて、いろいろなオーディションを受けていたんですけど、ことごとく落ちていて。でも、数ある中で「これは私が目標とするところの集大成だ」と思ったのが、〝デジタル声優アイドルグループ・オーディション〟だったんです。キャラクターデザインの方々も私が好きな人ばかりでしたし、学生のころに「日本に来てから2年後に、堀口悠紀子さんの描いたキャラクターを演じる」という〝未来設計図〟を記していたので、「これは……!」と思って、まだ(日本に来てから)2年経っていなかったんですけど、受けました。

ちなみに、書類選考の応募はロスから、ですか?

あ、違います。いろいろなオーディションを受けるために、もう日本に来ていました。なぜだかわからないんですけど、来る時から「声優さんになれる」という根拠のない自信があって(笑)。なんですけど、オーディションを受け始めてみたら、ことごとく落ちてしまって。
日本に来た昨年はまだ日本語がうまく使えなくて、敬語を話せなくて落ちたオーディションもあったので、2ヶ月くらいかけて、ちゃんと日本語を勉強して、それで22/7のオーディションを受けたんです。

え〜っ、日本語すごく流暢じゃないですか。

本当ですか? たまにヘンな敬語を使ったりするので、その時はおっしゃってください。

いやいや、全然大丈夫かと。で、一次審査が通ったと。その時の気持ちを振り返ってみてください。

それまで受けてきたオーディションで、「君の写真、地味だね」って結構言われてきたんです。なので、このオーディションは思い切ってコスプレ写真にしようと思って写真をチョイスしました。写真は何枚か送れたので、最後にお情け程度に〝地味〟と言われた地毛の写真も入れておきましたけど……(笑)。ちょっとでもいいから、書類選考の方の目に留まるようにしておこうかなと思ってやってみたんですけど、結果的には良かったです。

作戦が成功したというわけですね(笑)。では2次審査以降も振り返っていただきましょう。

2次は歌の審査でした。私が歌う番がグループの中で最後だったんですけど、ほかの人たちがかわいい声で自己紹介をしてかわいい歌を歌っていたので、「これは同じように歌ったらダメなパターンだ」と思って、自己紹介はかわいくして、歌は敢えてキーを下げて……男性が歌うくらい低い声で歌って、ギャップを狙いました。
それに声優さんのオーディションだから、違う声も出せますよっていうのもアピールして。順番が最後だったからできた〝戦略〟ですかね(笑)。

ギャップ狙いの〝天城メソッド〟(笑)。その時の審査に通るという自信は?

私に限らず、オーディションを受ける人はどこかで「受かる」って思い込んでいるところがあると思うんですよ。でも、「受からないかと思いました」って言うじゃないですか。あれは、ほかの候補者のレベルの高さを間近で見て「あっ……」ってなるんだと思います。私もそのパターンで、書類を送った時点では応募条件に全部当てはまっているので、受かる要素は自分にもある、と思っていたんですけど、要素はあっても、この中で一番かというと違うなって思い始めてしまって……。2次では「通るかな」という自信が7割くらいあったんですけど、3次は候補者が集まっている部屋に入った瞬間、「あ……これはムリだ」って思って、そのまま帰ろうかと思ったくらい自信をなくしました。ドアを開けると、先に入っていた人たちがみんなギョッと見るじゃないですか。その時、自分に向けられている瞳が全部かわいくて、ビックリしてしまいました。バラ色の風に吹き飛ばされるような感覚でしたね(笑)。

3次はダンス審査ですよね。運動神経がいい天城さんにとっては、得意な審査だったのでは?

ところが、課題曲を書いた書類が届いていなくて、何の曲かわかったのが3次審査の前日だったんですよ。そこから振付を覚えなくちゃいけなかったんですけど、その曲の動画を検索したらミュージックビデオしかなくて…。ミュージックビデオはイメージっぽい映像だったのでダンスが全然わからなくて、どうしようって思ったんですけど、ダンスのスキルというよりも表現力を見られるのかなと思ったので、振りの間違えは気にすることなく、とにかく笑顔で全力で踊るという、元気アピール作戦に出ました(笑)。

結果、最終審査へ進んだという。最後に合格するために、何が必要だと思いました?

3次で自分の番号を呼ばれたこと自体に驚いてしまって、返事をするまで間が空いてしまったんです。でも、さすがに最終には受からないだろうと思って、SHOWROOM審査の時点で辞退しようかと思っていたくらいだったんですけど、結果的にみなさんのおかげでSHOWROOM審査3位をいただいて、しかも最終日には「絶対に受かるよ」というコメントもたくさんいただいて。最後がんばろう…って思ったんですけど、その時おばあちゃんの家にいて、私服が全然なかったんです。それで緩めの白いシャツに黒いスカートっていう、普段着みたいな格好で最終審査に行かざるを得なくて(笑)。事前に、「すっぴんで髪の毛も手入れせずに来てください」と言われていたので、その通り寝起きのままの髪型にノーメイクで会場へ行ったんです。そしたら、ほかの子がメイクをしていて、「あれ、今日って、すっぴんじゃないの!?」って聞いたら、「うん、でも何かメイクしてきちゃった」って言ってて。《あ〜、これはやってしまった〜!》って心の中で思って、もう絶対受からないなって落ち込みました。

ところが、結果としては11人のメンバーに選ばれました。受かった瞬間を振り返ってください。

心構えができていなかったので、不安というか…どうしようっていう戸惑いの方が大きかったです。審査が終わって結果発表までの間に、いったん控え室に戻るんですけど、もう私は帰る準備をしていたんですよ。名前を呼ばれなかった時に、サッと帰れるように。なので、「藤間桜役、天城サリー」と呼ばれた時に、「…ええっ!?」となって。壇上に上がった時も、私なんかが受かって本当にいいのかな、どうしようどうしよう…って、頭の中で「どうしよう」と「どうなるんだろう」と「え、何これ?」の3つがループしていました。

その混乱がおさまって、私は22/7の一員なんだと実感したのは、やっぱり最初にグループとして活動した時ですか?

そうですね、はい。ラジオ番組の初めての収録の時、元々、文化放送さんのラジオ番組を聞いたりしていたので、見たことのあるブースに自分がいる、という状況を冷静に判断した瞬間に、「いよいよ始まるんだ」っていう実感がわいてきたんです。

1 2 >
vol.1
vol.2