Interview

台本作りにも参加。ドラマ『明日の約束』主演の井上真央が作品への想いを語る

台本作りにも参加。ドラマ『明日の約束』主演の井上真央が作品への想いを語る

井上真央が約2年ぶりに連続ドラマ主演を務める火9ドラマ『明日の約束』(カンテレ・フジテレビ系)が、いよいよ10月17日(火)よりスタートする。

完全オリジナルで描く本作は、母親とのいびつな関係に悩んで育ってきた藍沢日向(井上真央)が「親でもない、教師でもない、最後に味方になってあげられる大人」のスクールカウンセラーとして勤務する高校で起きた男子生徒の不可解な死の謎を追うヒューマン・ミステリーだ。

共演は、不可解な死を遂げた男子生徒を溺愛する毒親・吉岡真紀子役に仲間由紀恵、男子生徒の担任・霧島直樹役に及川光博、日向の恋人・本庄和彦役に工藤阿須加、日向にトラウマを残した母・藍沢尚子役に手塚理美、男子生徒の死を追うジャーナリスト小嶋修平役に青柳 翔、そのほか白洲 迅、新川優愛など豪華キャストが集結した。

現代社会の心の闇に寄り添う日向を演じる井上真央に、ドラマへの意気込みや役作りを通じて作品に対する思いを聞いた。

取材・文 / 平山正子

いろいろな悩みにそっと寄り添える作品にしたい。

2年ぶりのドラマ出演ですね。ヒューマン・ミステリーとうかがいました。

ミステリーでもありますが、どちらかというとヒューマンの方を大事にしたいと思っています。みなさん、いろいろな悩みを抱えていたり、悩みに気付かなかった人もいると思うんです。なので、観た人が「誰もが葛藤して生きているよね」と気持ちが楽になるような作品になればいいなと思います。

あらすじを読むと、心の闇の部分を描いていますが…。

重い題材を扱っていますが、あまり重くなりすぎず、なるべくスクールカウンセラーという立場としていろいろな悩みを抱えている人に、そっと寄り添える作品にしたいです。

では、出演を決めた理由をお聞かせください。

まず自分自身が“出来るタイミングであった”のが理由のひとつです。でも、最初にイケメンプロデューサー(河西秀幸)の熱意に押されたところもありました(笑)。

プロデュサーの口説き文句で、印象深い言葉を覚えていますか?

うろ覚えですが「野武士集団。刀を磨いて待っています」だったかな。お手紙もいただいて、“イケメンが刀を磨いているのか~”という思いが…(笑)。これではイケメンに惹かれて、仕事を受けたみたい(大笑)。

イケメンプロデューサー気になります(笑)。

爽やか系のイケメンです(笑)。

では、そのイケメンプロデューサーの熱意とは?

「ドラマを諦めずに作っていきたい。良いドラマを作りたい」と感じられるお手紙だったんです。その思いに動かされ、自分もやるからにはなるべく同じ気持ちで進みたいという気持ちで台本を読みました。

共演者のかたはいかがですか?

及川(光博)さんとは、少しだけ共演させていただいたことがあります。でも、先生も生徒の皆さんもほぼ初めましてです。初めて本読みをやらせていただいた時に、それまで自分で読んでいた時とは違う(台詞の)印象がありました。緊張しますが、その緊張感を楽しみたいと思いますし、今後の展開で人間の持っている汚い・嫌な部分がそれぞれ出てくると思うんですが、どう表現されるのかを勉強したいと思います。

スクールカウンセラーを目指している友人から“臨床心理学”の本を紹介してもらった。

では、井上さん演じる日向について教えてください。

すごく葛藤がある人だと思うんです。人にアドバイスをしているけれど、自分も人に言えない悩みを抱えている。心理学を勉強している間に、そんな自分に気が付き、改善したいがために学んだかもしれない。でも生徒に寄り添えば寄り添うほど、自分自身の隠していたものが浮き彫りにされて、自分の問題にも向き合っていかなければいけない葛藤がある人だと思います。

生徒をカウンセリングすることで、自らの傷をえぐるような?

でも、日向が一番“素”になる部分で、生徒に助けられているんじゃないかと思うんです。そういう人でいたいと思います。

日向のお母さんは毒親ですが、お母さんとの関係を客観的に見ていかがですか?


いろいろなエピソードを聞きますが、実際はその人自身になってみないと理解しにくいことだと思うんです。経験してみないと分からないので、分かった気にならないようにしたいと思います。

スクールカウンセラーという職業はいかがですか?

難しいと思いました。先生でもなく、医者でもない。劇的に何かを治すとか、そういうシーンがあるわけでもない。しかも、自分自身も見えない悩みを抱えながら、人の心に寄り添う役なので…本葉に難しいです。でも、その葛藤を描ければいいなと思います。

その難しい役のために、役作りではなにかされましたか?

役作りというほどのことはしていませんが、スクールカウンセラーを目指している友人から“臨床心理学”の本を紹介してもらいました。立場や心構えなどを深く知ることは出来ませんが、勉強のために読ませていただきました。

読んでみて、いかがでしたか?

改めて、無意識だった言葉や動作が、人にこういう印象を与えるんだと気が付かされました。スクールカウンセラー役なので“問題を抱えている人を治してあげる”という気持ちがありましたが、“治す”ではなく“(その問題に)臨む生き方をあくまでも“援助する”という感覚なんだと思い腑に落ちましたし、自分のなかに、常に持っておきたい感覚になりました。

「地味でもよかったね」と言ってもらえるような、丁寧な描き方をしていきたい

台本作りから参加されていると伺いました。

最初、台本に専門的な言葉が多かったんです。お医者さんの話ではなく、専門用語などを伝えたいドラマでもないと思ったので、(専門用語を)あまり使わず堅苦しさを無くして、人の心情を表す言葉を大切にしたいとお話しました。

カウンセラーという役柄的に、人の心情心理に踏み込む言葉が多く出てきそうですね。

台本を読み進んでいても、ここまで踏み込んではいけないんじゃないかとか、素人の目からしても、ここまで言っていいものなのかとか…。本当に難しい立場だなと実感します。

それでは、最後にご覧のみなさんにメッセージをお願いします。

いよいよ始まるんだという思いがしています。初めて共演するかたも多いので、いろいろな緊張感もありますが、難しい題材からこそ、いろいろな表現がありますし、最後まで諦めずに作っていきたいと思います。地味さはありますが「地味でもよかったね」と言ってもらえるような、丁寧な描き方をしていけたらと思います。

【STORY】
藍沢日向(井上真央)は椿が丘高校に勤めるスクールカウンセラー。私生活では本庄和彦(工藤阿須加)と交際して3年。真面目で前向きな性格で、日々、生徒たちが抱える心の問題に対して真摯に向き合っている。
日向は不登校の男子生徒・吉岡圭吾(遠藤健慎)を心配し、担任の霧島直樹(及川光博)と共に家庭訪問する。そこで2人を待ち受けていたのが圭吾の母親・真紀子(仲間由紀恵)。2人に不信感を抱き、息子との接触を妨げようとする真紀子と圭吾の様子から、親子関係のいびつさに気づく。
後日、日向は圭吾から突然、「先生のこと、好きになりました。僕と付き合ってください」と告白される。動揺しながらも圭吾の申し出を断る日向。翌日、圭吾の変りはてた姿が発見されて…。


『明日の約束』

10月17日(火)スタート 毎週火曜よる9時~9時54分(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)

出演:井上真央 及川光博 工藤阿須加 白洲迅 新川優愛 佐久間由衣 / 青柳翔 羽場裕一 手塚理美 仲間由紀恵
脚本:(オリジナル)古家和尚
音楽:眞鍋昭大
プロデューサー:河西秀幸(カンテレ)山崎淳子(共同テレビ)
演出:土方政人(共同テレビ)小林義則(共同テレビ)
制作協力:共同テレビ
制作著作:カンテレ

オフィシャルサイト
https://www.ktv.jp/yakusoku/
オフィシャルTwitter@yakusokuktv