22/7 キャラクター・ファイル「僕らの想像の先へ向かう彼女たち」  vol. 5

Interview

夢見ることを恐れていた海乃るり(22/7)が、夢を追う自分を肯定できた理由

夢見ることを恐れていた海乃るり(22/7)が、夢を追う自分を肯定できた理由

-22/7(ナナブンノニジュウニ)特集-
「僕らの想像の先へ向かう彼女たち」
メンバー・ソロ・インタビュー vol.5 海乃るり

この先、2次元と3次元をクロスオーバーさせるのは、彼女たちだ!
秋元康×Aniplex×Sony Music Recordsがタッグを組んでシーンへと送り出す、新たな「デジタル声優アイドル」グループ、22/7(ナナブンノニジュウニ)。
9月20日「僕は存在していなかった」でデビューを果たした注目の11人組を、エンタメステーションではメンバーを11日連続で1人ずつ、ロングインタビュー形式で紹介していく。
5人目は、22/7で一番の長身メンバー・海乃るり(うみの るり)。
メンバーたちと出会って大きく変わった心境について、語ってもらった。

取材・文 / 平田真人 撮影 / 荻原大志

オーディションで涙を呑んだ人たちに恥じない声優アイドルになります。

では、さっそくエンタメステーションをご覧になっている方々へ、自己紹介をお願いします!

22/7の海乃るりと申します。戸田ジュンちゃんというキャラクターを演じさせていただいております。趣味はアイドルさんの表情を見ることで、特技はフルートを吹くことと…(消え入りそうな声になって)デスメタル調のヤギの声マネです。

それ、すっごく気になってたんですよ。やってみてほしいなぁ。

いえ、もう本当に聞きづらいので…。じゃ、1回だけやります。(一息ついて)「メ”エ〜!」 あ〜、もうやめます!

あ、そういう感じなんですね! でも、これ今後もリクエストされるでしょうね…。

プロフィールに一度書いちゃったので、変更ができないじゃないですか。よく言われますけど、〝初期設定〟が大事だなって実感しました(笑)。

それにしても、なぜデスメタル調のヤギなんですか?

声優の養成所に通っていた時、発表会があって、台本にヤギの声って書いてあったんですね。で、みんなで読み合わせをしている時に、「じゃ私、今やることないからヤギの声やるよ」って言ったんですよ。で、みんなが普通にお芝居している時に、さっきのような感じで「メ”エ~」って言ったら、みんなが笑い出して。私は普通にやったつもりだったんですけど、みんなが「え、何それ?」って。でも、面白いから、デスメタル調のヤギの声マネとして持ちネタにするべきだって言われて、その時から特技にしているんですけど…徐々にフェードアウトさせていこうかなって(笑)。

なるほど。それに変わる特技があればいいんですけどねぇ。

最近は田んぼに棲息しているカエルの種類を見分ける、というのを加えようと思っているんですけど、まだちょっと弱いかなと思っていて。(メンバーの)涼花萌ちゃんの鳥好きにはかなわないので…。

極めないといけない、と。あ、特技欄に殺陣ってあるじゃないですか!

あ…それも初期設定を若干間違えまして…。

間違いだらけの初期設定じゃないですか(笑)。

いや、聞いてください! このオーディションを受ける3ヶ月くらい前に、新しいことを始めてみようと思って…元々、声優さんになりたかったので、身体も動かせて体幹も鍛えられていいんじゃないかなと殺陣(たて)を習い始めたんですけど、最近は行く時間が全然なくなってしまって…。この間、先生から「ずっと来ていませんが、大丈夫ですか? みんなで心配しています」ってメールが来ました(笑)。

で、さっきも話していましたけど、声優さんになりたくて、この〝デジタル声優アイドルグループ〟オーディションに応募したということですね? かつアイドルも好きだと。

はい、アイドルさんも好きで、昔ちょっとだけ「なってみたいなぁ」と思ったこともありました。

その前にもいろいろとオーディションは受けていたんですか?

そうですね、声優さんのオーディションに関しては数え切れないくらい受けました。養成所にも通いながらオーディションも受けるという感じだったんですけど、全然受からなくて。「あぁ、向いてないのかな…」と思っていたころに、このオーディションのことを知って、結果的に選んでいただいので、すごくうれしかったです。

では、ちょっとオーディションを振り返っていきましょう。書類選考に通ったという通知の封筒が届いたとき、どう思いました?

書類審査って一番難しいというか…写真と文字情報だけでは個性が伝わりにくいんじゃないかなっていう印象があるんです。でも、そこを通過できたので、すこし期待がふくらみました。
あと、ウェブからの応募だったので、写真がちゃんと送れているのかわからなくて、不安だったんですけど、通過したことでそれが確認できました(笑)。

確かに、そういう不安ってありますよね。で、2次審査ですが、歌と自己PRでしたよね? 何を歌ったんですか?

YEN TOWN BANDさんの「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」です。母が好きな曲で、私の声質に合うんじゃないって勧めてくれて、自分も聴くようになったんです。

歌う時はCharaさんみたいな声になるんですか?

ならないです(笑)、歌うなら好きな曲がいいなぁと思って、難しいのはわかっていたんですけど、気合いで歌いきりました。

気合いで(笑)。自己PRはどんな感じに?

わたし、素では慌ただしかったりするので、その時はおとなしい雰囲気を出せたらいいなと思っていたんですけど、素が出ちゃっていたみたいで…(笑)。
経歴を聞かれた時、「声優さんになりたくて頑張ってきたんです、あああ、どうしよう〜!」みたいな感じになってしまって。実は事前にいろいろと話すことを考えていたんですけど、全然思い通りに話せなかったんです。「ふだんもそんな感じなの?」と言われました。それから、自分の声を録音したデモCDを持っていったんですけど、審査員の方に「今、これに入れたのと同じことできる?」って訊かれて、その場で実演することになって…演技をその場でしたことが、すごく恥ずかしかったという記憶が残っています。そこでも慌てちゃったので…。

ちょっとせっかちなところがあるんですか?

そうですね、ちょっとだけ…。でも、昔よりは改善されたと思います。
自分としてはもっとしっかりしていきたいなと考えているんです。

なるほど。では、3次から最終までを思い出してみてください。

ダンス審査では、ちょっとだけ習った殺陣が役立ちました。とはいえ、ダンスが得意というわけじゃなかったので、あまり目立たないように…、という感じにして(笑)。あと、セリフ審査があったので、そこは気合いを入れて臨みました。「心が叫びたがってるんだ。」という作品のセリフが課題だったので、映画のシーンを移動中でもどこでも聴けるようにして、セリフを自分のものにするという練習の仕方をしていました。
でも、本番でセリフの書かれた台本が渡されると勝手に思い込んでいて…そこが私のダメなところなんですけど、覚えていたはずのセリフが緊張で飛んじゃったんですよ。それでどうしようもなくなって、「すみません、セリフを見せてもらってもいいですか?」と聞いたら、「覚えていないの?」と言われてしまったので、もうこれは落ちたな…って、一度諦めたんです。なので、まさか3次を通過できると思わなかったので、ここまで残してもらった以上、絶対に受かりたいって思いました。ちなみに、最終審査の内容が書かれた紙を渡されたとき“セリフは覚えてくること”って書いてあって、「あ〜、私のことだ…」って。

(笑)。でも、そのぶん最終では全力を出し切れたんじゃないですか?

はい、出し切れたと思っています。YEN TOWN BANDさんの歌を最終でも歌ったんですけど、2次審査の時、裏声からオモテの声にシフトするところで失敗してしまったので、そこは気をつけようと思って。
実際うまくいったので、よかったなと思います。

では、受かった瞬間はどんな気持ちでした?

「え…ほかに同じ名前の人いたかな?」という感じで呆然としてしまって。でも、壇上に上がった時に、「私…受かったんだ、オーディションに合格するって、こんなにうれしいことなんだ」って、すぐに実感しました。ただ、私たちの目の前には、今回は夢に届かなかった人たちもいて、彼女たちに恥ずかしくないような声優アイドルになろうと心に決めました。

その時、はじめて11人が集まったわけですが、どういう印象でした?

オーディション中は、まったく周りとしゃべっていなかったんですよ。自分が落ちてしまったら、仲良くしていた子を見るたび、ツラい気持ちになってしまうなと思っていたので、意図的に仲良くならないようにしていたんです。でも、11人で集まった時、「どこに住んでるの?」とか「これから一緒にがんばろうね」って話しかけてくれて、その日にメンバーのLINEグループができたりしたので、すぐに仲良くなることができました。

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