Interview

【インタビュー】ALI PROJECT 25周年。“大和ソング”とラブバラードを総括するベスト盤、MV撮影では衝撃的な出会いも…!

【インタビュー】ALI PROJECT 25周年。“大和ソング”とラブバラードを総括するベスト盤、MV撮影では衝撃的な出会いも…!

独創的なメロディと文学的な歌詞、先鋭的なビジュアルで幅広い層から支持されるALI PROJECTが、活動25周年を記念したベストアルバムの第二弾『愛と誠~YAMATO & LOVE×××』を発表する。今回のアルバムでは、大和ソングを集めた「YAMATO」とラブバラードを集めた「LOVE×××」の2枚に分け全32曲を収録。それぞれに厳選された16曲は、アリプロが歩んできた長い歴史そのもの。彼らの作り上げる世界と、音楽に対する深い愛情に満ちたその心をぜひ多くの方に感じてほしい。

取材・文 / 池田 桂(ボーグナイン)

「YAMATO」盤では日本をテーマに強く勇ましい曲を選出

ALI PROJECTの活動25周年を記念して『愛と誠』がリリースされますが、どういったコンセプトのアルバムでしょうか。

宝野アリカ 今年の6月に同じく25周年を記念して『血と蜜~Anthology of Gothic Lolita & Horror』というベストをリリースしました。そちらはゴシックロリータとゴシックホラーをテーマにした曲をセレクトしているのですが、今回の『愛と誠』は「YAMATO」と「LOVE×××」、大和魂の曲とラブバラードをそれぞれに収録しています。

アリプロは大和ソングもバラードも曲数が多いので、セレクトが難航したのでは?

片倉三起也 そうでもなかったよね?

宝野 「共月亭で逢いましょう」とか、これは絶対入れようという曲はあったけど、ほかはそれほど悩まなかったですね。決めたのは片倉さんでしたけど。

片倉 入れたい曲もあったけど、これは外そうっていうのもあったしね。

「King Night」(TVアニメ『.hack//Roots』最終話EDで使用された)があるので、「Troubadour」(アルバム『QUEENDOM』収録)も入るかなって思ったんですが。

片倉 あ、そうだね。あってもよかったかな。

宝野 でもちょっと西洋寄りじゃない? 戦いの曲ではあるけど、主人公は吟遊詩人だし。やっぱり「YAMATO」なので、日本をテーマにして強くて勇ましいものを。

音源は録音当時のものですか?

片倉 そうです。当時のものを集めてリマスタリングしました。

アリカさん、声変わらないですね。

宝野 そうかな? でも昔のほうが少し声が細いよね? 「Rose Moon」(1998年)とか。まだ全然鍛えてなくて。今は極力地の声で出すようにしてますけど。

片倉 あの頃は地声の音域がもっと狭かったから、高音はほとんど裏声にしてました。あとは『Dilettante』(2005年リリースのアルバム)のときに専用のマイクを購入して、様々な楽曲でも宝野さんの声質は様々な楽曲でも宝野さんの声質は「これだ!」というのを追求してきたのも、「Rose Moon」の頃とは違うかもですね。

「愛と誠」のMVは京都の寺院で撮影。修行中の尼さんになんとアリプロのファンが!

限定版特典の「愛と誠」のMVもすごかったですね。ドラマチックで美しくて。

宝野 京都にある聖護院(しょうごいん)というお寺で撮影しました。普段は一般公開していないお寺なんですけど、中は美術品だらけ。本当に感動しました。

片倉 おそらくこういう撮影は本来ならNGだと思うんですけど、スタッフさんが問い合わせたら、修行をしている小坊主さんがアリプロのファンだったみたいで。これもご縁というやつですかね。

宝野 ビックリだよね。まだ18歳の若い尼さん。3月まで高校生で4月から修業に入ったんですって。禿頭にしているけど、普通の女の子で。撮影の合間にちょっとお話ししたけど、かわいかった。

アリプロが来るって聞いたらすごくうれしかったでしょうね。でも煩悩が……(笑)。

片倉 あはは、煩悩が戻ってきちゃう(笑)。あとで聞いた話ですけど、その尼さんは家業を継ぐための修行で、2年間はお寺から一切出てはいけないんですって。テレビを見てもいけないし、ゲームもライブももちろんダメ。俗世から離れ、もうアリプロを観る機会もないだろうと思ったらアリプロのほうから来てくれた!って言って泣いてたらしいですよ。