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福士蒼汰、宮野真守ら、旬な若手俳優らが一同に会した“超ワカドクロ”版『髑髏城の七人Season月』製作発表会見レポート

福士蒼汰、宮野真守ら、旬な若手俳優らが一同に会した“超ワカドクロ”版『髑髏城の七人Season月』製作発表会見レポート

“花”、“鳥”、“風”、“月” 、“極”と、シーズンごとに異なる豪華キャストを迎え、脚本&演出もバージョンアップし、趣を変えながら色とりどりのエンターテインメントを見せてくれる〈ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Produced by TBS〉。3月末に豊洲にオープンした360度回転する円形客席を擁する〈IHIステージアラウンド東京〉のこけら落とし公演として、約1年3ヵ月をかけて上演され続けるなか、11月23日から上演がスタートする〈Season月〉の製作発表会見が、豪華キャスト陣が揃い、9月25日にチームスマイル/豊洲PIT(ピット)にて行われた。

取材・文 / エンタメステーション編集部 撮影 / 冨田望

今回が初舞台で、しかも、新感線なので、本当に緊張しています(福士)

“超ワカドクロ”ということで……僕、意外と“若くないドクロ”なんですが(宮野)

2011年版をブラッシュアップさせた王道スタイルに小栗旬(捨之介 役)、山本耕史(蘭兵衛 役)らが挑んだ“Season花”、歌とダンスを取り入れショーアップしたパフォーマンスで阿部サダヲ(捨之介 役)、松雪泰子(極楽太夫 役)らが魅せた“Season鳥” 、松山ケンイチ(捨之介・天魔王 役)により13年ぶりに復活した一人二役バージョンの“Season風”。
これらに続く、本作〈Season月〉は、劇団☆新感線としても初挑戦という、“上弦の月”と“下弦の月”、2つのチームが交互に上演を行うダブルチーム制が導入された。

主人公の〈捨之介〉役には、“上弦の月”に福士蒼汰、“下弦の月”に宮野真守が名を連ね、〈天魔王〉役には、早乙女太一と鈴木拡樹、〈蘭兵衛〉役には、三浦翔平と廣瀬智紀、〈兵庫〉役には、須賀健太と木村了。さらに本作では〈沙霧〉改め〈霧丸〉に、平間壮一と松岡広大がキャスティングされ、〈極楽太夫〉には、1997年の再演版と2004年の『アオドクロ』版で同役を演じている高田聖子と、1990年の初演版で同役を演じ、新感線の本公演には17年ぶりに出演する羽野晶紀がラインアップされている。

スタンディングの会場には多くの観客も詰めかけ、にぎにぎしい雰囲気。これまでのシーズンの見どころがスクリーンに流されると、いよいよキャストの登場。

客席前方の扉が開き、“上弦の月”から早乙女太一、三浦翔平、須賀健太、平間壮一、 “下弦の月”から鈴木拡樹、廣瀬智紀、木村了、松岡広大の順に、客席を抜けてステージに上がっていく。

そして、ステージ袖から“上弦の月”の高田聖子、“下弦の月”の羽野晶紀が姿を見せると、ステージ中央に月に見立てた(!?)大きなバルーンが出てくる。

「怪しい生命体からいったい何が生まれるのか?」というアナウンスに導かれ現れたのは、それぞれのチームの座長を務める、キネを持った福士蒼汰と、うさぎのマスクをした宮野真守。2人はそのまま客席へと降り、「みなさん、ありがとうございます!」(福士)、「月から生まれました!」(宮野)と、観客に向き合うように丁寧に挨拶を交わしていく。会場からは黄色い歓声が鳴り止まない。

そして大拍手のなか、このメンバーに、脚本の中島かずき、演出のいのうえひでのりも加わり、会見が始まる。

ズバリ、今作の見どころは?

いのうえ みなさん非常に若いキャスティングなんで、まず若さは出していきたい。いままでのチームは、体のことも気を使いながら(笑)だったので、このチームには少々無理を言うかもしれないですね。

ダブルチームでの内容の違いはありますか?

中島 ここでの違いはありません。同じシナリオで同じ演出で、ダブルチームで競っていただくという。それぞれの良さをどう月の光に照らしていくか。

では、これまでのシーズンとの違いというと?

中島 〈捨之介〉を変えてます。これまでちょっとハスに構えたというか苦味を持った人物にしていたんですけど、今回は若いということで、ストレートに自分の道を信じている男というふうに、まっすぐな〈捨之介〉にしようと思っていますし、それに合わせてほかも変え、全体的に“若気の至り”というところで話を進める感じになればいいなと思っています。若さゆえの良さであったり、もろさであったり。ま、周りには重鎮の〈極楽太夫〉も控えていますしね(笑)。

“上弦の月”で〈捨之介〉を演じる福士蒼汰さんは今回が初舞台ということですが?

福士 今回が初舞台で、しかも、新感線なので、本当に緊張しています。ただ、どこを緊張していいのかわからないくらい、何に対して緊張していいのかも未知なので……そのぶん、頼もしい仲間たちがいっぱいいるので、みんなに支えてもらいながら、でも自分がその場所で何が出せるのかを考えて、自分らしくその場にいられたらいいなと思っています。

“下弦の月”で、同じ〈捨之介〉を演じられる宮野真守さんはどうですか?

宮野 今回は“超ワカドクロ”ということで……僕、意外と“若くないドクロ”なんですが(苦笑)、意外と“若くないドクロ”なりに、身体にムチ打って頑張りたいなと思うので、周りに支えていただきながら頑張りたいと思います。まさかまさかのお声がけで、自分が出演できるなんて本当に思ってもみなかったのですが、声優のお仕事をさせていただいているなかでこういう大きなチャレンジができるというのは、自分の人生においても非常にプラスになるんじゃないかと思っています。

さて、“Season鳥”では〈蘭兵衛〉を演じ、今回“Season月”で〈天魔王〉を演じられる早乙女太一さんのお気持ちは?

早乙女 「またか、お前また出るのか」ってみなさんに思われてるんじゃないかと(笑)。でも、これだけ若い人たちと一緒にお芝居ができることって普段なかなかないことですし、僕も宮野さんに比べたらまだ若いほうなので(笑)、存分にエネルギーを出していきたいなと思います。僕、新感線芝居は5回目になりますので、今回新感線初めての方も多いですし、わからないことがあったら僕に聞いていただけたら……全部、嘘を教えます(笑)。

“下弦の月”の〈天魔王〉は鈴木拡樹さん。ビジュアル撮影の際に、まるで〈天魔王〉が乗り移っているかのような表情をされていたとお聞きしましたが。

鈴木 撮影は楽しかったです。〈天魔王〉という本当にやりがいのある役柄をいただきましたので、自分の中で描いているだけのまだ未完成なものではあったんですけど、その〈天魔王〉で撮影の場に立とうと思ってやらせていただきました。まだあの撮影でしか演じていませんので、“ひとりでドクロ”状態なんですけど、これからチームと一緒に〈天魔王〉をよりいい役にするために頑張っていきたいなと思います。

続いて“上弦の月”の三浦翔平さんは〈蘭兵衛〉役はどう演じていこうと?

三浦 太一くんがいままで〈蘭兵衛〉をやっていたので、その太一くんとやるというのが自分の中ではプレッシャーで。殺陣も速いし、綺麗だし。なので、一生懸命しがみついて、追っていきますね?

早乙女 はい。よろしくお願いします。

ちなみに、今回、“上弦”“下弦”と分かれていることにライバル心とかあったりしますか?

三浦 いやいや、同じチームですので、お互い切磋琢磨して、いいところだけもらってこうかなと思います(笑)。

廣瀬智紀さんの“下弦の月”の〈蘭兵衛〉役はどうですか?

廣瀬 僕も三浦さんと同じように、この同じ場に〈蘭兵衛〉をやられていた早乙女さんがいらっしゃるというだけでもプレッシャーを感じますし、名だたる名優の方々がこれまで演じてこられているので、自分なりの〈蘭兵衛〉を見つけるというのはすごく難しい作業だなと思ってはいるんですけど……ビジュアル撮影のときに「微笑んでください」というオーダーをいただきまして、微笑みの貴公子なのかなと思って。そこに糸口みたいなものを見つけたような気もしたりしていて。魅力的で中性的な役だと思うので、意識高い系の〈蘭兵衛〉を演じられたらいいなと思っています。

早乙女さん、〈蘭兵衛〉をやられていたところで何かアドバイスはないですか?

廣瀬 ぜひ稽古場でご指導願えますか?

早乙女 僕で良かったら。全部嘘を教えます(笑)。すいません。

“上弦の月”の〈兵庫〉役、須賀健太さんはいかがですか?

須賀 僕、いのうえさんの演出は受けたことがあるんですけど、新感線作品は初めてで。歴代最年少の〈兵庫〉、“ワカドクロ”なんで(←宮野を見て強調)。

宮野 おい、俺を見るんじゃないよ!(笑)

須賀 (笑)。精一杯〈兵庫〉をやりたいなと思っています。

一方、“下弦の月”で〈兵庫〉を演じられる木村了さんは?

木村 僕は新感線芝居は2度目になるんですけど、僕の中での〈兵庫〉のイメージは(橋本)じゅんさんがすごく強くて、お話をいただいたときは逃げ出したい気分だったんですけれども、やっぱり大きな作品であり、新感線にとっても大事な作品なので、僕なりに、健太と一緒にとても素晴らしいものにしていきたいという気持ちでいっぱいです。

さらに“上弦の月”で〈霧丸〉を演じる平間壮一さんは?

平間 今のところ楽しみしかないですね。稽古場にもすでに何回か行かせてもらってるんですけど、自分なりに動けるところを見つけたり、「この技やれそうだな」とかみんなで考えながら作っていけてるのが楽しいですね。

ところで、“下弦の月”で〈霧丸〉を演じられる松岡広大さん、〈霧丸〉は今回のシーズンでは〈沙霧〉の男性バージョンとなりますね。

松岡 いままでの〈沙霧〉と〈捨之介〉の関係性が男性同士に変わるので、台本でどうなるのかなと思っていたんですけど、そこには男性ならではのすごく熱いものがあるので、楽しみにしていただきたいと思います。僕も須賀さんと同じで歴代で最年少の〈沙霧〉、いや、〈霧丸〉となるのですが、新感線がこれまでやってきたお芝居を、2017年にまたこうしてできるのはとても名誉なことだと思いますので、感謝の気持ちを持ってしっかりと演じていきたいなと思っています。

お待たせしました、お姉様方の登場です。〈極楽太夫〉の高田聖子さんと羽野晶紀さんはいかがですか?

高田 さっきからね、“最年少”、“最年少”と言ってますけど、私、最年長〈極楽太夫〉ですよ、きっと……いたわってください(笑)。見てのとおり、みなさん、ものすごく若くて息子みたいなもんなので、関係性もきっと変わってくると思います。ね……息子たちよ!(笑)

平間 いやいや、女性として見てますよ……。

高田 え! お母さんいくつ?

平間 50くらいですね。

高田 一緒やん!(笑)

羽野 今回は“ワカドクロ”って言うけど、私も初演をさせていただいたときは20歳とか21歳くらいだったのよ!(笑)そこからふた回り、それ以上して、28年経ったそうです。なので、〈極楽太夫〉としてはユーズド〈極楽太夫〉? リサイクルな感じかなぁ?(笑)私、17年ぶりに新感線の舞台に出せていただくんですけど、いつもは劇団員のみなさまとお会いするとすぐに馴染んじゃって甘えちゃうんですけど、今回は甘えられないなと思って、頑張らないといけないなって思っているところでございます。

最後に、それぞれの座長から意気込みを。

福士 今回はいろんな方がやられてきた『髑髏城の七人』の“超ワカドクロ”……(宮野を見て)ってちょっと言いにくいですけど(苦笑)、“上弦の月”チームは20代がかなり多いので、そういう意味でも、勢いだとか、先ほど中島さんがおっしゃった“若気の至り”というものを出せていけたらと思っています。自分自身は舞台が初めてなので、どれだけその力になれるのかは未知数なんですけど、みんなで20代のパワーを発揮して、ベテランの高田さんや渡辺いっけいさんもいらっしゃるのでその力もお借りしながらやっていきたいなと思います。

宮野 この中では自分が舞台の経験としては多くないのかなと思うところもあって、特に立ち回りの経験もなかったりするなか座長をやらせていただくので、不安ももちろんあるんですけど、みんなの凄まじいエネルギーに頼りながらも、自分も現場で本気をぶつけられる、そんな座長であれればなと思うので、しっかりとそこに向かっていきたいと思っています。

シーズンを通じて、様々な魅力を発揮する『髑髏城の七人』。“超ワカドクロ”と言われる〈Season月〉での彼らの若さとフレッシュさに溢れる芝居は、ぜひ劇場で体感して欲しい。

本公演は2017年11月23日~2018年2月21日まで東京・IHIステージアラウンド東京にて上演される。チケット一般発売は、11月23日~12月29日までの前期分が10月1日に、2018年1月3日~2月21日までの後期分が11月26日より販売される。

フォトギャラリー

ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月 Produced by TBS

<公演日程> 2017年11月23日(木・祝)~2018年2月21日(水)
<会場>IHIステージアラウンド東京(豊洲)
<チケット一般発売>前期分(11月23日~12月29日)=10月1日(日)
          後期分(2018年1月3日~2月21日)=11月26日(日)

STORY
天正18年。豊臣秀吉が天下を治めていた頃、都から離れた関東の村々は〈天魔王〉率いる〈関東髑髏党〉に荒らされていた。そんななか、〈天魔王〉の居城〈髑髏城〉の絵図面を手に逃げていた〈霧丸〉が、〈髑髏党〉から村を守ろうと戦っていた〈兵庫〉を筆頭とした〈関八州荒武者隊〉のところに飛び込んでくる。しかし、仲間の裏切りにより窮地に陥る〈兵庫〉。そこに浪人〈捨之介〉が現れ、助太刀を果たす。その後、難を逃れた3人は色里〈無界の里〉へと向かい、主の〈蘭兵衛〉や〈極楽太夫〉にかくまわれるも、ここにも〈天魔王〉の手が伸びていた。〈捨之介〉は〈天魔王〉を倒す決意を固め、〈贋鉄斎〉に無敵の鎧を叩き斬ることのできる〈斬鎧剣〉の製造を依頼する──。〈捨之介〉〈天魔王〉〈蘭兵衛〉が抱える深い縁、それぞれの戦いの結末は。

脚本:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:
[上弦の月] 福士蒼汰 早乙女太一 三浦翔平 須賀健太 平間壮一/
高田聖子/渡辺いっけい ほか
[下弦の月] 宮野真守 鈴木拡樹 廣瀬智紀 木村了 松岡広大/
羽野晶紀/千葉哲也 ほか

特設サイト

小説『髑髏城の七人』

著者:中島かずき
出版社:双葉社 双葉文庫