LIVE SHUTTLE  vol. 197

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G-DRAGON 一人の人間、普通な人間としての、自らの人生を表現した、ソロツアーファイナル! 11月にはアルバムを発表

G-DRAGON 一人の人間、普通な人間としての、自らの人生を表現した、ソロツアーファイナル! 11月にはアルバムを発表

『G-DRAGON 2017 WORLD TOUR <ACT III, M.O.T.T.E> IN JAPAN』
2017年9月20日 東京ドーム

BIGBANGの中心メンバーG-DRAGONが9月20日、東京ドームにてソロ・ドームツアー「G-DRAGON 2017 WORLD TOUR <ACT III, M.O.T.T.E> IN JAPAN」の最終公演を開催した。今回のドームツアーは福岡ヤフオク!ドーム(8月19日)、京セラドーム大阪(8月22日、23日)、そして東京ドーム(9月19日、20日)の3都市全5公演。約26万人を動員し、圧倒的な人気ぶりを改めて見せつけた。もちろん、人気だけではない。今年8月に29才になった彼は、ソロアーティストしての最初の集大成と呼ぶべき舞台——自らの人生を表現することを軸に置きつつ、奥深い音楽世界とド派手なエンターテインメントを融合させた——を体現したのだ。

ツアータイトルに含まれる「M.O.T.T.E」とは「MOMENT OF TRUTH THE END」の略宇で、“真実の瞬間””真実そのもの”を意味しているという。BIGBANGのメンバーとして若くして巨大な成功を手にしたG-DRAGON、そして、その裏にあるクォン・ジヨン(本名)の孤独と苦悩をステージで表現することが、今回のツアーのも中心的なコンセプト。ツアーファイナルとなるこの日のライブが、どこかドキュメンタリー的な雰囲気をまとっていたのは、当然の帰結と言っていいだろう。

ライブは2009年にリリースされたソロ初期の代表曲「HEARTBREAKER」からスタート。バウンシーなトラック、シャープな手触りのラップ、キャッチ—なメロディがひとつになったこの曲は、ソロアーティストとしての原型と言っていい。さらにエレクトロ・テイストのアッパーチューン「BREATHE」でさらに観客のテンションを引き上げ、最初のMC。

「久しぶりだな。元気してた?」「今日はG-DRAGONではなくて、クォン・ジョンです。誰も自分を気にしていなかった頃の、僕を見せます。そして、その少年がいまから歌います」というコメントを挟んで披露されたのは「A BOY」。少年の頃に抱えていた熱い夢、スターの座を手に入れた後のプレッシャーをノスタルジックなメロディに乗せたこの曲は、今回のツアーの軸になっていたはずだ。ひとつひとつのフレーズをリスナーの心に刻み込むように歌う姿も印象的だった。

もうひとつの見どころは、ソロアーティストとしてのキャリアを彩る名曲が惜しみなく披露されたこと。ドープかつディープなトラック、ブラックネスを血肉化したフロウが気持ち良く溶け合うヒップホップ・チューン「ONE OF A KIND」、アコースティックギターの響きを活かしたアレンジのなかで繊細なボーカルを響かせる「THAT XX」、“会いたい、寂しい”というピュアな思いを描き出す歌に心を揺さぶられる「MISSING YOU」、ソウルフルなグルーヴを取り入れたポップナンバー「WHO YOU?」、美しいピアノのフレーズと緻密なトラック、ファルセットボイスと強烈なラップを共存させたパーティチューン「TODAY」。赤を基調にした衣装に身を包んだ彼は、抜群のパフォーマンス・センスによって、色彩豊かな楽曲に新たな息吹を吹き込んでいく。ヒップホップ、ミクスチャーロック、EDM、トロピカルハウスなどを自在に融合させたサウンド、自分自身のリアルな思いを真っ直ぐに描いたリリック、そして、そのすべてを世界中の誰もが楽しめる楽曲へと導くポップネス。ライブが進むにつれてG-DRAGONの豊かな音楽観が厚みを増していくステージングは、まさに圧巻だった。

“本当の自分とは?”というテーマの独白ムービー、そして、ソロとしての最大のアンセム「CRAYON」からライブは後半戦へ。このセクションの中心は最新ソロ作「KWON JI YONG」の楽曲だった。煌びやかなシンセ・サウンドとともに“スーパースターとしての自分”を赤裸々に綴った「SUPER STAR」、現行のUSヒップホップとリンクした超ドープ&アグレッシブなラップを体感できる「BULLSHIT」。これらの楽曲からは最新型のG-DRAGONのスタイルがストレートに伝わってきた。

ここで彼はオーディエンスに向かって日本語でゆっくりと語りかける。

「楽しんでますか? 今日は日本のツアーの最終日だから、寂しい気持ちもあります。でも、いちばんは“楽しい”。ありがとうございます」

「今回のツアーではみなさんに伝えたいことがありました。今回のアルバムの名前は、本名『クォン・ジヨン』です。このアルバムではG-DRAGONではなく、一人の人間、普通な人間、とにかくクォン・ジヨンについて語りたかったんです。正直、大変でした。心配もありました」

「最近、寂しくなることもあります。些細なことで考え過ぎることもあります。でも、ステージに立ち、みなさんの前で歌っていると、その気持ちはなくなり、幸せで胸がいっぱいになります。いつの日になるかわからないけど、またみんなで、2回、3回、こういうことをやりたいです。これは小さく見えても、僕にとっては何よりも意味のあることです。ステージの上でファンのみなさんに会って、一緒にいられるこの時間は、とても大切で、深い意味があります。このような素敵な時間を作って下さって、本当にありがとうございました」

本編ラストはドラマティックなバラードナンバー「OUTRO:Divina Commedia」。大きな感動のなか、彼は一度ステージから去った。

アンコールではBIGBANGのV.Iがサプライズゲストとして登場! G-DRAGONと同じ衣装、同じ髪型で「ピタカゲ(CROOKED)」を熱唱し、会場を盛り上げる。「G-DRAGONさん、ドームツアー最終日おめでとうございます!」というお祝いの言葉に観客も大きな拍手を送る。さらに「顔、ちょっと太った?」(G-DRAGON)「ラーメン食べ過ぎたんです。年末のBIGBANGのツアーまでにはやせますよ!」(V.I)という気の置けないトークを挟み、「BAE BAE」「BANG BANG BANG」「GOOD BOY」「FANTASTIC BABY」というBIGBANGメドレーを披露。東京ドームは熱狂で包まれた。

G-DRAGONは11月1日に「KWON JI YONG」日本国内盤をリリース。さらに11月からはBIGBANGの全国ドームツアー「BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-」が控えている。今回のソロツアーとBIGBANGのツアーに関してG-DRAGONは「自分のキャリアとして2度目であるソロワールドツアーを行ってきました、その一環で今回のツアー最大規模となる日本ドームツアーを行えたこと、またそのファイナルを東京ドームで迎えられることがとても嬉しいです。このツアーのあと、すぐにBIGBANGとしてのジャパンドームツアーも開始しますが、それを終えるとしばらく長いブランクに入ります。悔いの無いように素晴らしいパフォーマンスをたくさん、みなさんにお見せしたいと思いますので、どうぞ期待していてください」とコメントを寄せている。ソロの集大成と称すべき大充実のツアーをやり遂げたG-DRAGONはもちろん、BIGBANGのツアーでも最高のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。

文 / 森朋之

『G-DRAGON 2017 WORLD TOUR <ACT III, M.O.T.T.E> IN JAPAN』
2017年9月20日 東京ドーム

セットリスト

1.HEARTBREAKER
2.BREATHE
3.A BOY
4.BUT I LOVE YOU
5.OBSESSION
6.GO
7.ONE OF A KIND
8.R.O.D
9.THAT XX
10.BLACK
11.MISSING YOU
12.WHO YOU?
13.I LOVE IT
14.TODAY
15.CRAYON
16.SUPERSTAR
17.MIDDLE FINGERS UP
18.BULLSHIT
19.DIVINA COMMEDIA
20.CROOKED – JP –
21.BIGBANG MEDLEY
22.UNTITLED

ライブ情報

『BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-』

11月18日(土) 福岡 ヤフオク!ドーム
11月19日(日) 福岡 ヤフオク!ドーム           
11月23日(木) 京セラドーム大阪
11月24日(金) 京セラドーム大阪
11月25日(土) 京セラドーム大阪
12月02日(土) ナゴヤドーム
12月03日(日) ナゴヤドーム         
12月06日(水) 東京ドーム
12月07日(木) 東京ドーム
12月13日(水) 東京ドーム
12月21日(木) 京セラドーム大阪
12月22日(金) 京セラドーム大阪
12月23日(土) 京セラドーム大阪

詳細はhttp://ygex.jp/bigbang/live/

G-DRAGON (ジードラゴン)

本名:クォン・ジヨン。1988年8月18日生まれ。
BIGBANGのリーダーで、彼独自のスタイリッシュなハイトーンラップが特徴。
時にはボーカルもこなすほか、作詞/作曲/アレンジ/振付などプロデュース作業全般をこなすマルチプレーヤー。
楽曲制作からスタイリングまで、BIGBANGのすべてを彼がプロデュースしている。
本名であるジヨンのヨンには龍という意味があり、G-DRAGONという名前はそこから来ている。
韓国では、有名ファッション誌にも数多く取り上げられるほど希代のトレンドセッターとしても知られており、彼の髪型とファッションは常に注目の的となっている。

オフィシャルサイトhttp://ygex.jp/bigbang/


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