東京ゲームショウ2017から見るゲーム業界の現在と未来  vol. 4

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東京ゲームショウ2017総括 ゲームの本質を忘れない、インディーゲームの面白さ

東京ゲームショウ2017総括 ゲームの本質を忘れない、インディーゲームの面白さ

触れればわかるインディーゲームの面白さ

ジョン氏が所属するDANGENがパブリッシュする海外インディーゲームのなかで、ひと際目を引くドット絵を使った2タイトルをここで紹介しよう。まずは、『ICONOCLASTS』だ。

ドット絵で描かれる2Dアクションゲーム『ICONOCLASTS』は、スウェーデンのインディーゲーム開発者が、じつに7年という歳月をかけて緻密に作り上げた作品。非常に高精細、かつダイナミックに動くドット絵は、2D全盛期のコンシューマーゲームと比較しても、一切見劣りしないほどハイクオリティー。操作感も軽快で、よく動くキャラクターを操作する楽しさは抜群だ。レンチを使った独特なアクションでマップギミックを攻略したり、ド迫力の大型ボスとバトルしたりと、遊びのバリエーションも幅広い。

▲コミカルに動くドット絵は、アクションを飽きないものにしている

つぎに紹介するのは『Cross Code』。『聖剣伝説』や『イース』シリーズにインスパイアを受けたと思われる2Dアクションゲームだ。

『Cross Code』は攻撃と回避、そして多彩なスキルを使いこなすハイテンポなバトルが特徴で、2Dアクションゲームとしての完成度が非常に高い。パズルのように作り込まれたマップギミックもいたるところに仕掛けられており、謎解き要素も豊富。往年のアクションゲーム好きにはたまらない内容で、Steamにてアーリーアクセスとして販売されている英語版は、すでに国内外で高い評価を得ている。DANGENが手掛けたという日本語のローカライズも違和感のない仕上がり。英語版ではストーリーを楽しめない、と敬遠していた人には、今後リリース予定の日本語版でのプレイをオススメしたい。

▲バトルの爽快感と謎解きの達成感。懐かしのアクションゲームらしい魅力が詰まった作品だ

また、2017年10月2日に、Steamで日本語版がリリースされたばかりのタイトル『Asura』も紹介しよう。本作は今年の“BitSummit”で国際賞を受賞した注目タイトルで、日本語版のローカライズをDANGENが手掛けている。

『Asura』はインド神話をモチーフとしたアクションゲーム。ハックアンドスラッシュの金字塔である『Diabro』ライクなゲームだが、本作のユニークな点は、落ちているアイテムだけでなく、マップや敵の配置、そして習得できるスキルまで、プレイをやり直すたびに自動生成されるところだ。このスキルを習得するのが鉄板、という常識はなく、攻略方法は毎回変化。やり直すたびに新たな発見が見つかる、まるでローグライクゲームのように何度でも遊びたくなる作品となっている。

▲戦闘で使えるスキルが80種類以上あるが、習得できるスキルはゲームをやり直すたびに変化。スキルツリーからプレイのプランを考えるのも面白い

このほか『悪魔城ドラキュラ』を思わせるアクションゲーム『Brave Earth: Prologue』など、DANGENがパブリッシュするゲームには、どこか懐かしさを感じさせるタイトルがいくつか見られた。それは、DANGENが日本人にとって親しみやすいタイトルを選んで提供しているためだ。自分のよく知っているゲームに似ているならば、安心感を持って手に取ることができる。そして、そのクオリティーに触れれば、インディーゲームの持つ面白さや、層の厚さを知ることができるだろう。「まずは、インディーゲームに触れてもらう機会を増やしたい」というジョン氏の言葉からは、触れてもらえばインディーゲームの良さは伝わる、という確信が感じられた。

プレイして楽しく、心を揺さぶられるタイトルは、インディーゲームにも数多く存在する。開発環境が普及し、さらなる活性化が予想されるインディーゲーム業界から、今後も目が離せない。

DANGEN公式サイトhttp://dangenentertainment.co.jp/

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