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『PUBG』 世界が注目する100人バトルロイヤルゲームの3大要素

『PUBG』 世界が注目する100人バトルロイヤルゲームの3大要素

アメリカのValve社が運営するSteamといえば国内外さまざまなゲームを販売し、それに関連するアプリケーションや動画などを多数取り扱う大型プラットフォーム。その中でも世界売り上げ首位を長きに渡って維持し、累計販売本数800万本以上(2017年8月末当時)を記録しているのが、総勢100人のプレイヤーがフィールドで調達した武器で戦うバトルロイヤルゲーム『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、『PUBG』)だ。 本記事では『PUBG』がなぜ世界中で話題になっているのか。実際にプレイして体験した本作の魅力をお伝えする。今回はゲームの中で重要な要素となるサバイバル、エリア、音の情報、3つのテーマで紹介していく。

文 / 深津庵


装備はすべて現地調達という極限サバイバル

荒廃したロビーに集められた総勢100人のプレイヤーが輸送機で8km×8kmの孤島に運ばれ、現地で武器や車両などを調達しながら最後のひとり、あるいはチームになるまで戦い続けるのが『PUBG』の基本的なルール。本作にはそうなるに至ったストーリーどころかチュートリアルもなく、全て手探りという状態でゲームが始まる。

本作のマッチングには全員が敵となるソロのほか、ふたりで共闘するデュオ、最大4人のチームで挑むスクワッドがあり、孤島に集められた100人のプレイヤーは、最後まで生き残った者だけが得られる1位の座“ドン勝”を目指して戦っていく。

総勢100人の戦いではあるが、豪快な集団戦はほとんどなく、広大なエリアに散会した敵を索敵し、各個撃破していくのが基本の遊びかた。敵が気づかないうちに狙い撃つことを意識していくことになる。もちろん、敵に見つからない行動も行わなければならないのだ。視覚と聴覚を研ぎすませて探り合う手に汗握る心理戦は、TPS(三人称視点シューティング)でありながらも十分な没入感を味わわせてくれる。

▲入手して装備できる各種武器の一例。フライパンも鈍器としてあり、リアルさを感じさせる

広大なエリアには学校跡地や水没した住宅街、地下壕などさまざまなスポットがあり、どこに潜んでいるかわからないプレイヤーを警戒しながらそこに落ちている武器や回復アイテムなどを集め、各種銃器を使った遠隔攻撃を基本に互いの位置を探り合いながら戦っていく。

アイテムの中にはスコープやサプレッサーなどのカスタムパーツもあり、それらを加えることで長距離のスナイプも可能になる。もちろん、マチェーテやフライパン、己の拳を使うなどの近接戦も可能だが、それは銃を拾えなかったときの最終手段で、そうなったらもう戦いとして成立していない絶望的な状況だ。

車やボートなどの移動手段もあり、相棒を助手席や後部座席に乗せて銃撃を仕掛けるといった戦いかたもできる。走行中の銃撃は世紀末の荒くれ者たちを見ているようで楽しいのだが、敵を捉えにくいので威嚇する程度がベストだろう。

▲輸送機が航行するルートは毎回ランダムで、プレイヤーは全体マップを参考に降下するスポットを決めて任意のタイミングでダイブする

▲人気スポットでなくても周囲に敵がいないか十分に警戒したい。降下したその瞬間からバトルロイヤルは始まっているのだ

各種アイテムが豊富でプレイヤーが集まりやすいMilitary BaseやPochinki、SchoolやNovorepnoyeなどの激戦区を狙って積極的に戦いを仕掛けるのもいいし、それを避けて郊外を巡って少しずつ身支度を整え、前線から一歩引いて戦況をうかがうという立ち回りもある。また、敵同士が撃ち合う場面に忍び寄り、漁夫の利を狙って相手の装備を奪い取るなんて作戦もいい。

お互い武器がない状況で殴り合いを始めたと思ったら、敵が逃げた先で武器を入手して振り返る瞬間の絶望感や、降りた直後に車で轢かれて殺されるなど、何が起こるか予想もつかない楽しみが本作にはたくさん詰まっているのだ。

▲移動先の建物に近づくときは敵の存在に警戒するわけだが、慎重になりすぎて後方から襲撃されるなんてこともよくある。常に狙われていると思って立ち回る緊張感が必要だし、それが心地良いのだ