Interview

【インタビュー】武道館ライブと「ONE」、そして梶浦由記初コラボの「花の唄」。AimerがトリプルA面作に刻んだ“新たな一歩”とは?

【インタビュー】武道館ライブと「ONE」、そして梶浦由記初コラボの「花の唄」。AimerがトリプルA面作に刻んだ“新たな一歩”とは?

一度聴いたら忘れられない歌声で聴く人を魅了する実力派シンガー・Aimer(エメ)。2013年のデビュー以降、ポップやロックの枠組みにとらわれない楽曲で多くのファンを魅了してきた彼女が、10月11日、トリプルA面シングル「ONE / 花の唄 / 六等星の夜 Magic Blue ver.」をリリースする。圧巻のパフォーマンスを披露した自身初の武道館公演を経てリリースする最新シングルについて話を聞いた。

取材 / 冨田明宏 文 / 鈴木遼介(セブンデイズウォー)


ファンの喜びを感じられた武道館ライブ

8月29日には自身初の武道館ワンマン公演を開催されましたが、いかがでしたか?

Aimer もう、一生忘れないと思います! 実はライブの前から特に気負っていたわけじゃなくて、こういう名誉ある場所でライブができるようになったことに感謝しつつ、すごくフラットに「武道館にご挨拶にいこう」という気持ちで臨んだんです。でも、終えてみたらライブの反響が本当にすごくて。そういったファンのみなさんの喜びの声を聞いていると「幸せな時間を一緒に作れたんだな」という気持ちが日に日に大きくなっていって、終わってからの余韻が後から膨らんできたライブはこれまでで初めてでした。

実際にライブではファンのみなさんと一緒にクラップをするような場面もありましたし、Aimerさん自身にも会場が一体になれるような場面を見たいという気持ちがあったんじゃないでしょうか。

Aimer そうですね。個人的にも挑戦だったんですよ。ライブでは新曲の「ONE」を披露させていただきましたけど、この曲は「みんなと一緒にライブという場所でもまた次の可能性を感じられる曲にしたい」っていう思いから始まった曲なんですね。それを実際に披露したとき、「一緒に踊って」って急に言われてもお客さんも困っちゃうだろうなって思ったりして(笑)。なのにみなさん、あんなに受け止めて一緒に表現してくれたということが嬉しかったですし、自信になりましたね。

Aimerとしての新たな出発点となる楽曲

そんな武道館を経て、10月11日には「ONE / 花の唄 / 六等星の夜 Magic Blue ver.」が発売になります。武道館の前から制作されていたと思いますが、あらためてご自身のキャリアの中でどんな位置づけの一枚になったと思いますか?

Aimer このシングルを一言で表すとしたら「新たな一歩」ですね。それは「ONE」というタイトルにも表れてると思うし、5月に出したベストアルバム”noir”に新録した「zero」からもつなげることができたからです。そういった意味で、武道館やベストアルバムをゼロ地点として「またここから進んでいく」という意思表明ができたかなと思います。

以前のインタビューでも「『zero』によってこれまでの壁をリセットする」とおっしゃってましたね。まさに「ONE」の曲調が今のAimerさんを体現しているんだと思いました。

Aimer そうですね。昔だったら歌えなかったです。これまでずっと“夜”を歌ってきてそれを抜け出したから歌える曲だと思うし、武道館でのライブに向けて作った曲でもあるので。ライブがより大事になってきたからこそ踏み出せた一歩だと感じていますね。

歌詞についてもAimerさんが手がけられていますが、どのようなイメージで制作されましたか?

Aimer 結構振り切って書いてみたという印象です(笑)。「歌え」とか「進め」みたいな強い言葉を使ってみたのは自分としては結構なチャレンジでした。それこそ、私はみんなの太陽になろうとは思ってないんですけど、輝きを放てるものだったり、みんなと一緒に踊れるような曲を出すことが自分自身を鼓舞することにもなってて。「ONE」はそういう意味ですごく二面性のある曲だなと。バラードとか悲しい曲で感極まることは自然なことだけど、明るい光に満ちあふれてて、すごくハッピーなのになぜか泣けてくるってすごく素晴らしいことじゃないですか。歌詞はそういう光景を思い描きながら書きました。なので、これからのライブではこの曲で「ライブの絵」を思い浮かべてほしいし、私にとってライブがとても大きくなってきたことの象徴でもある曲なんだと思います。