黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 19

Column

ゲーム界のクラシック~横スクロール・アクションゲームを遊び尽くせ!3+1選

ゲーム界のクラシック~横スクロール・アクションゲームを遊び尽くせ!3+1選

大衆娯楽では、しばしば古典的作品が多く存在します。
日本の代表的な大衆娯楽の古典と言えば「落語」もその一つではないでしょうか。西洋的な古典といえば「ギリシャ神話」もそうですね。

さて、テレビゲーム約30年の歴史において、そろそろ「クラシック=古典」と呼ばれるような作品も登場してきました。

特にテレビゲーム黎明期の80年代のファミコンでは、横スクロール型のアクションゲームの名作が多く登場しました。
そんな名作のひとつが、2017年8月10日に『ロックマン クラシックス コレクション2』として発売されました。対応機種はプレイステーション4、Xbox-One、windows(Steam)

収録タイトルは『ロックマン7宿命の対決!』『ロックマン8メタルヒーローズ(プレイステーション版)』『ロックマン9野望の復活!!』『ロックマン10宇宙からの脅威!!』の4作品です。

ロックマン クラシックス コレクション 2

当時のグラフィックとBGMそのままに現世代機で登場するのは、やはり古典的に人気作品だからに違いありません。

そこで、今回は代表的なシリーズ作品で「横スクロールアクション」の原点、古典的作品にスポットを当てて3+1作品をピックアップします。

ではどうぞ!

1.激ムズ・アクションゲームの代名詞『魔界村』

1985年アーケード向けタイトルとしてリリースされた『魔界村』。

大魔王にさらわれたプリンスを助け出す為に、主人公:騎士アーサーが立ち上がります。
初期装備は槍と鎧。宝箱が出現すると短剣・たいまつ・斧・十字架が出現して攻撃武器を変えられます。
鎧は一度ダメージを受けるとアーサーがパンツ一丁になり、もう一度ダメージを受けると1ミスとなる仕様です。

地面から這い上がって来るゾンビの群れから始まり、動きを予測しにくいレッドアリーマーとの戦いなど、序盤からかなりキツい展開が用意されています。(汗)
しかも、艱難辛苦の末に倒した大魔王ではエンディングを迎えることが出来ず、真のエンディングに辿り着くには、更に難易度が上がった2週目をクリアしてようやくエンディングを迎える事になります。
この激ムズ・アクションゲームを、ほぼ同じ形で移植したのがファミコン版『魔界村』です。

当初はアーケード版からの移植で認知度もあり、パッケージのデザインも子供向きにしてあるためよく売れたのですが・・・当時の小学生の間では、1面すらクリアできないという事で有名となり、一時は「クソゲー」扱いされます。
しかし、裏コマンドによる「ステージセレクト」「コンティニュー」の存在が明らかになると、この高難易度アクションゲームを攻略する動きが活発化し、楽々と2週をクリアする猛者が現れ始めるのです。
現在のアクションゲームだと、まずチュートリアル的スタートから始まって、一応の基本が理解出来てから、3面以降に強敵が現れそうですが、いきなりレッドアリーマーですからね。そりゃ、無理もありませんね。

さて、ここまでストイックなゲーム設計を、今の技術で作るとどうなるのでしょうか?

単なる移植やリメイクでは無く、本腰を入れた激ムズ・アクションゲームを久しく見た覚えがありません。
もっとも、そのような設計でゲームが売れるのか?ユーザーに訴求ができるのか?というベーシックな問題もはらんではいますが、『魔界村』という古典がヒットした事を考えると、チャレンジするべきか、学ぶべき所があるように思えてなりません。

個人的には『魔界村』という大きな試金石があったからこそ『バイオハザード』が世に生を受けたと思っています。「ようこそ いらっしゃい…」というコピーも秀逸でした。

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