Interview

神田沙也加が挑んだ、超大作『ヤマト2202』─“女神”テレサ役と第二章EDテーマ「月の鏡」にかける想いを明かす!

神田沙也加が挑んだ、超大作『ヤマト2202』─“女神”テレサ役と第二章EDテーマ「月の鏡」にかける想いを明かす!

ミュージカルを中心とした舞台作品をはじめ、『アナと雪の女王』のヒロイン・アナ役など、声優としても注目を集める神田沙也加。『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』で宇宙の平穏を願う女神・テレサを演じている彼女が、そのテレサとして歌った本作第二章のEDテーマ「月の鏡」が、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章の上映に合わせてリリースされる。歴史ある『ヤマト』という作品にどのように向き合ったのか? 作品やテレサについての想いを聞いた。

取材・文 / えびさわなち 撮影/山本哲也


テレサ役のお話をいただいた時はビックリして。「どうして私なんだろう?」って

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』でテレサ役を演じられることが決まったときの心境はどのようなものだったでしょうか。

神田沙也加 ビックリしました。「どうして私なんだろう?もっと落ち着いた声質の方じゃなくていいのかな?」とも思いましたね。今までのどの作品を観て、テレサに抜擢してくださったのかが未だに気になっています(笑)。

実際にテレサ役を演じられての感想や印象はいかがでしたか?

神田 出演者陣が本当にすごすぎて。アフレコはとても緊張しました。この後にも久々にアフレコで演じるんですが、多分、前回以上にテレサはしゃべるので、きっと前回以上に緊張するだろうと思っていますし、そうなるとそのアフレコの日は「今までの人生でいちばん緊張したアフレコ」になるはずだ、と確信するくらい、既に緊張しています。

初めて声のお仕事をしたときよりも緊張されたということですか?

神田 前回のアフレコはそうでした!これまでのどの現場よりも緊張しましたね。私の初めてのアフレコは、アニメ『貧乏神が!』(2012年)の艶光路撫子役だったのですが、撫子というキャラは突出した個性がありましたし、「オーッホッホ!」って笑うところだったり、あそこまで振り切っているとイメージもしやすかったんですね。でも今回のテレサは、異次元の存在すぎて。わりとイメージで埋めていかなければいけない部分もすごく多かったですし、最初に監督から言われたのも「神様なので、女神っぽい感じで」という言葉で。でも神様になんてなれないですから、実際には。だからそこをイメージで作り上げていかなきゃいけない。「使う声の幅はどのあたりがいいのかな」と自分で構築しながら、できるだけ引き算のお芝居という感じで演じていきました。抑揚を抑えながらの表現となったので、その声での長いセリフや説明的なことを言葉にしていくのはすごく難しいだろうな、というのを今からドキドキと緊張しているところですね。

作品をご覧になっている方に、そこで起きていることをリアルタイムで、『ヤマト』のクルーと共に体感してもらいたい

今までの出演シーンでは、短い言葉でとにかく印象を残していたイメージがありました。そのお芝居でいちばん意識していたのはどんなことでしたか?

神田 テレサ役が決まってからヤマトの過去作を観直したのですが、テレサが最初に出て来たときの印象が、物語が先へ進んでいく中でもパッと思い出せるような。それくらいのインパクトが残るんですよね。テレサって、どこか『ヤマト』シリーズのアイコンのような存在でもありますし。作品をご覧になっている方に、そこで起きていることをリアルタイムで、ヤマトのクルーと共に体感してもらいたい、という想いもあるんです。なので、印象の残し方を意識したのですが、その爪痕の残し方というのがとにかく難しくて。声優の養成所でも、結構「大人の女性」や「男の子」といった音域の低い表現をよく求められていたんですね。そういう部分でのお芝居ができることがすごくうれしかった当時のことを思い出しながら、落ち着いた声色の、若さと大人の間にある不思議な存在感の声が出せたらいいかなと思って演じました。年齢不詳の女神様の声として。

歴史ある『宇宙戦艦ヤマト』。作品に対してはどのような印象がありますか?

神田 私はリアルタイムで観ていた世代ではないのですが、それでも「『ヤマト』への出演が決まりました」と言われたときに、ファンの方だけじゃなく、事務所の方とかも今までにない反応をしていたんですね。「『ヤマト』!?」って。『ヤマト』を観て来た世代の方たちは、「ヤマト愛」の深い方が多いんですよね。元々ファンの方たちは、自分なりの『ヤマト』を持っていたりしますし、時代によっては人生で影響を受けた作品と言う方もいる。歴史が長いし、とても深い作品なんだ、ということが出演を発表した後から実感することが多いです。事務所の社長があんなに喜んでいるところは初めて見た!というくらいでしたし(笑)。その中であれだけ大きな役だからこそちゃんとやらなきゃという想いもあらたにしました。今回、リメイクながらオリジナルと呼んでもいい部分もたくさんありますけど、その中の一片になるわけですから、光栄に思う反面、萎縮してしまう気持ちも少しはありますね。

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