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パワーアップしたドラマを描く『Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット』ゲネプロレポート

パワーアップしたドラマを描く『Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット』ゲネプロレポート

9月29日(金)、東京・Zeppブルーシアター六本木にて『Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット』のゲネプロが行われた。 RPG『Fate/Grand Order』の「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」のエピソードを元に展開する、歌・ダンス・立ち回りと、見どころ満載の重厚な舞台だ。 7月に上演された夏公演から約2ヶ月。秋公演として、更なる進化を遂げたステージを見せた『Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット』。初日直前に行われたゲネプロと囲み取材の模様をレポートする。

取材・文 / 片桐ユウ 撮影 / 竹下力


ゲネプロの前に行われた囲み取材には、ベディヴィエール役・佐奈宏紀、マシュ・キリエライト役・ナナヲアカリ、アルトリア・ペンドラゴン役・高橋ユウ、ランスロット役・小野健斗、オジマンディアス役・本田礼生、ロマニ・アーキマン役・井出卓也が出席。
夏公演を経ての秋公演ということで、佐奈は「いかにドラマを生み出すか」を課題としてきたことを打ち明け、「シーンごとの役割を明確に表現して、しっかりお客様に届けようと意識してやってきました」と、稽古の積み重ねを語った。

「中3の頃からずっと好きな作品だった」と、Fateシリーズへの愛を語ったナナヲは、「自分がそのキャラクターを演じていることが未だに信じられないのですが、原作好きの方にはもちろん、一人の人間として生きているストーリーを感じていただければ、原作をあまり知らない人にも感動していただけると思います」と、舞台のクオリティに自信を覗かせる。

威厳あふれる“獅子王”を演じる高橋は「私はふだん、笑顔をチャームポイントにしているのですが、今回の役ではそれを完全封印してがんばっています」と、はにかみ。「獅子王として、より王の威厳や恐ろしさを意識しました」とパワーアップを宣言すると共に、「獅子王としても誇りに思える円卓の騎士たちになっています」と、円卓の騎士チームの魅力にも触れていた。

その円卓の騎士のひとり・ランスロットを演じる小野は、スタイル抜群の自身を「2次元から飛び出してきた男だと信じています!」と断言してマスコミ陣から笑いを起こす。続けて意気込みには「緊張感を表現できたら。円卓の騎士として悔いのないように生きたいと思います」とコメントした。

本田は「いかにファラオをして居るか、を意識してきました。自由で、皆が土下座したくなるような人物として、獅子王とはまた違った王の形を表現したいと思います。3次元になった時に見えることが、この舞台では丁寧に描かれています」と、舞台ならではの魅力をアピール。

井出も、アニメ・ゲーム原作の舞台が数多く上演されている昨今のブームについて触れながら「僕らはあくまでこの世界を生き、原作でも描かれていない部分も演じることで、一人の人間として生きています。切り取った絵という枠を越えた生き様を観ていただけたら」と、情熱を持って舞台に取り組んでいることを語った。

稽古場でのエピソードについて尋ねられると、本田が稽古に合流する前、ロマニ役の井出を始め、トリスタン役・菊田大輔やアーラシュ役・西川俊介など、様々なキャストがオジマンディアスの代役を務めていたことが挙げられた。

本編でも注目シーンである、オジマンディアスのダンスナンバーまで覚えていたという井出が「本田より出来がいいんじゃないか? という評判が稽古場で立っていた(笑)」と冗談を飛ばし、本田が慌ててツッコミを入れるなど、和気あいあいの様子。

高橋からは「お稽古の休憩時間にはフリースタイルのラップ時間が設けられていて、いろんな人がチャレンジして稽古場全体が盛り上がっていました」というエピソードも挙げられ、カンパニーの仲の良さが伺えた。

囲み取材の最後には、お客様へのメッセージとして、佐奈が「無駄なシーンやキャストはひとつもなく、一つ一つが本当に大切で、最後につながっています。みんなの顔がリアルにその場を生きている表情になっていますし、本気で臨んでいます。ぜひ生で観て、透き通った心で感じていただきたいです」と語った他、それぞれ「秋公演では、また新しい舞台を見せられたら」と、晴れやかな笑顔で意気込んだ。

ゲネプロでは、本番さながらの熱いステージが展開された。

マスター候補・藤丸立香(佐伯亮/岡田恋奈とのWキャスト。男性マスター/女性マスターver.の2バージョン上演)とマシュ・キリエライト、そしてレオナルド・ダ・ヴィンチ(RiRiKA)が、第六特異点(=人理継続保障機関・カルデアが歴史上のポイントの中で観測できない領域)に向かうところからストーリーは始まる。

そこで彼らを待ち受けるのは、本来あるべき歴史の地・13世紀のエルサレムではなく、砂漠に君臨する古代エジプトのファラオ・オジマンディアス。 さらにこの地には“純白の獅子王”ことアルトリア・ペンドラゴンが統治する「聖都キャメロット」が築かれており、藤丸たちは獅子王に忠誠を誓う円卓の騎士たちと対峙することに……。(※ストーリーの詳細は夏公演のレポートを参照)

多彩な宝具の発動と、歌とダンスで魅せる壮大なファンタジーに胸熱。『Fate/Grand Order THE STAGE』開幕

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2017.07.15

秋公演は、ダンスや立ち回りのキレが増し、歌の迫力も大幅にアップ。夏公演からパワーアップ・バージョンアップしたシーンもあり、夏公演を劇場や映像でご覧になった方は、見比べも楽しめるだろう。 ストーリー自体は夏公演と大きく変更はないが、物事の起こりや各登場人物たちの感情の起伏が明確になり、キャスト陣の演技にも深みが増した。そのことによって、円卓の騎士同士、カルデアチームの関係性や、ベディヴィエールを軸とした話の展開もよりストレートにこちらに届く。

約3時間(休憩を挟む)の中に、迫力に息を呑むシーン、涙を誘われるシーンの数々が詰め込まれていた。

『Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット-』

2017年9月29(金)~10月8日(日)Zeppブルーシアター六本木
原作:Fate/Grand Order(FateRPG)
脚本・演出・作詞:福山桜子
音楽:大塚 茜
芳賀敬太(「Fate/Grand Order Original Soundtrack Ⅰ」より)
深澤秀行(Fate/stay night Original Soundtrack&Drama CD「Garden of Avalon- glorious,after image」より)

<出演>
ベディヴィエール:佐奈宏紀 藤丸立香:佐伯 亮/岡田恋奈 (Wキャスト)マシュ・キリエライト:ナナヲアカリ
アルトリア・ペンドラゴン:高橋ユウ ランスロット:小野健斗 ガウェイン:山口大地
トリスタン:菊田大輔 モードレッド:甲斐千尋 アグラヴェイン:JAY
呪腕のハサン:富沢たかし アーラシュ:西川俊介 オジマンディアス:本田礼生
レオナルド・ダ・ヴィンチ:RiRiKA ロマニ・アーキマン:井出卓也 奏者:Ayasa
アンサンブル:おごせいくこ 加藤貴彦 澤邊寧央 高木勇次朗 前原雅樹 増山航平
松岡篤志 KiKi 島田友愛 中野夏奈 工藤博樹 合田孝人 白石拓巳 海谷ひとみ
山の民:葵 洋輔 阿久津千尋 石橋佑果 千葉由香莉 野崎みちる 萩原梨美子

公式サイト
http://stage.fate-go.jp/

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