黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 20

Column

『真・女神転生』シリーズ新作も!進化しつづけるメガテンの物語

『真・女神転生』シリーズ新作も!進化しつづけるメガテンの物語

日本のゲームパブリッシャー(企業)として有名なものをいくつか挙げるとすれば、任天堂、セガゲームス、カプコン、スクウェア・エニックス、コーエーテクモゲームスなどがあると思います。これらの会社の名前は、普段ゲームをしない人でも一度は聞いたことがある会社名ではないでしょうか。

それら有名パブリッシャーは年間数本~数十本のソフトをリリースしていますが、すべて自社開発をして販売をしているわけではありません。

実は、それなりに大きな規模で受託のゲーム開発のみに専念しているケースから、一般的には名前を知られていない中小規模の会社が下請けでゲーム開発を行っているケースまで・・・中には、ゲームタイトルにクレジット表記されない下請け、孫請けのゲーム開発会社は多数存在します。そんな下請け、孫請けのゲーム開発会社から、自社の名前でパブリッシングをおこなうようになった会社も多く存在します。

そして、今回特集に取り上げる企業『アトラス』も元はゲーム開発の下請けから始まった会社です。

アトラスと言えば「真・女神転生シリーズ」「ペルソナシリーズ」など根強い人気作のブランドを持つ会社です。下請け時代はファミリーコンピュータ向けタイトルとして『デジタルデビル物語 女神転生』『デジタルデビル物語 女神転生II』を開発しますが、発売はナムコからだったため、長らく「女神転生=ナムコ」というイメージでした。

しかし、後に自社ブランドでリリースされてからは「真・女神転生」としてシリーズ化されています。 そこで「真・女神転生シリーズ」を中心にゲームの「転生」を振り返ってみたいと思います。

ではどうぞ!

真・女神転生としてリスタート

1992年10月30日にアトラスブランドで、スーパーファミコン向けタイトルとして発売された『真・女神転生』。

前作とのストーリー的繋がりはありませんが、仲魔システムの継承や現代を舞台にした世界観など硬派な作風です。数少ない国産3DダンジョンRPGという点も見逃せません。

ストーリーは、199X年10月XX日、東京・吉祥寺に住む少年が「ここを とおらんとするは なにものぞ!」と問いかけられる不思議な夢を見る所から始まります。(ここで主人公の名前と能力パラメーターを入力します。)夢の中(3Dダンジョン)を進むと、十字架ではりつけにされた少年、眠りの中にいる少年に出会います。彼らの名前を呼び(ここで任意に名前と能力パラメーターを入力します。)、仲間に入れてさらに奥へ進むと、水浴びをしている女性に出会います。「ゆりこ」と名乗ったその女性は、「あなたのこと ずっと まっていたのよ・・・えいえんの パートナーとしてね・・・」と告げます。さらに奥へ進むと、母親に起され主人公は目を覚まします。この夢の出会いは、これから起こるストーリーに重要な役割を持って、現実世界で出会う事になります。

現実世界では街に悪魔が出現し戦って経験値などを得る事も出来ますが、「TALK」というコマンドを使うと、悪魔を仲魔にして自分のパーティーに入れることが出来ます。

しかし、悪魔を仲魔にするのは容易ではありません。「ゆうこうてき」「いあつてき」の二つから選択し、さらに会話を進めて、悪魔の要求を満たさなければならないなど、かなり我儘(わがまま)です。

「仲魔」に迎えた悪魔を「悪魔合体」させる事で、どんな悪魔が誕生するのか…というのもプレイをする楽しみの一つでした。そして、主人公の選択によってストーリーが分岐し、マルチエンディングを迎えるようになっていますから、1度と言わず、2度、3度、とやり込める内容となっています。

vol.19
vol.20
vol.21