Interview

広瀬すず『先生!』で“神様のよう”な生田斗真を研究! 自身は“省エネタイプ”だから「〈響〉をすごく尊敬」

広瀬すず『先生!』で“神様のよう”な生田斗真を研究! 自身は“省エネタイプ”だから「〈響〉をすごく尊敬」

『青空エール』『俺物語!!』などで知られる人気漫画家・河原和音。1996年から2003年まで『別冊マーガレット』で連載され、圧倒的な人気を博した大ヒットコミック『先生!』が、生田斗真&広瀬すずの初共演で実写化される。映画『先生! 、、、好きになってもいいですか?』で、不愛想な〈伊藤先生〉に真っ直ぐに恋をする〈島田響〉を演じた広瀬は、意外にも、本格的なラブストーリーに出演するのは今回が初めて。今までにない役柄を演じ切るために、「まず相手役の生田さんのことを知ることから始めました」といういつもとは違う役作りのアプローチから、撮影中のエピソード、さらには学生の頃の先生についてまで、たっぷりと話してもらった。

取材・文 / 吉田可奈 撮影 / 三橋優美子

根は〈響〉のように静かな性格だから「良い意味で力を抜いてお芝居が出来た気がします」

本作への出演が決まったときの心境を教えてください。

お話をいただいた時点では、まだ原作を読んでいなかったので、タイトルからして“キラキラ”“胸キュン”というイメージがあったんです。これまでも少女漫画原作の作品に出演させていただいたことはありましたが、『ちはやふる』など、恋愛が主軸の作品ではなかったので、「ついにそのときが来た!」と思いました(笑)。

あはは(笑)。「広瀬すず、ついに胸キュンキラキラ映画に出演!」と思ったんですね。

そうです(笑)! 「ついに“壁ドン”されるのか」って思ったんです(笑)。でも脚本を読んだら、青や黄色をイメージするような爽やかなキラキラ青春ストーリーではなくて。オレンジや赤が似合うような、三木(孝浩)監督の作品という印象で、いわゆる“少女漫画原作”の映画とはまた少し違った作品だと思ったんです。“壁ドン”もありませんでした(笑)。

パブリックイメージとして、元気なイメージがある広瀬さんだからこそ、少し憂いを帯びた表情がすごく印象的でした。

実は私、この作品で演じた〈響〉のように、根は静かな方なので、変に気を張らずに演じることが出来たんです。

そうなんですか!?

はい(笑)。この映画を観ていただいた方に、「いつもとイメージが違いますね」と言われることが多いのですが、自分にとってはそう思われていたこと自体、意外なことでした。逆に、『ちはやふる』の〈千早〉を演じていたときは、エネルギーを使いすぎて帰りの車で毎日爆睡していたほどなんです(笑)。いままで演じたどの役よりも、良い意味で、全身の力を抜いてお芝居が出来た気がします。

男の子に触られて本気でショックを受けた!?「〈先生〉以外に触れられることが本当に嫌だった」

本格的なラブストーリーは今回が初めてとなりますが、演じてみていかがでしたか?

これまでは仲間との友情や絆を描いた作品が多かったので、キャストの方たちと男女問わず距離を縮めて、現場で本当に仲良くなりながら演じることが多かったんです。でも、ラブストーリーをやるからには、相手役の方のことをしっかりと知って、想わなくちゃいけないと思ったんです。“好き”という気持ちは、相手に対して“会いたい”とか“触れたい”と思うことだと考えているんですが、その気持ちをここまで純粋に表現したことがなかったので、すごく難しかったです。家族や友達なら、自分に近い人たちに重ね合わせて演じることが出来るんですが、“好きな人”となると、自分が今まで好きになったことがある人と重ねるのも違う気がして……。そこで、〈伊藤先生〉をもっと好きになるために、まずは生田(斗真)さんのことをもっと知らないとダメだと思ったんです。

生田さんを知るために、どんなことをされたんですか?

これまでお会いしたことがなかったので、この映画への出演が決まってから、生田さんの舞台を観させていただいたり、隣のスタジオで収録していると聞いて挨拶に行ったりさせていただきました。あと、衣装合わせのあとに、スタッフさんや生田さんと一緒にご飯を食べに行く機会があったんですが、そのときに生田さんの手を凝視して「こういう手をしているんだ」とか「こういう仕草をするんだ」ということを必要以上に観察していました(笑)。その後も、生田さんが出演している作品を観て、「こんな声をしているんだ」って、いろいろ研究しました。

探偵のようですね(笑)。

あはは(笑)。以前、共演した俳優さんやスタッフさんから、「生田さんは本当に良い人だよ」と聞く機会がすごく多かったんです。それが一人や二人なら、「どんな人なのかな」と思うだけですが、あまりにも多くの人が口を揃えて言うので、「そこまで言わせるのって、一体どんな人なんだろう」って逆に怖くなったりしていて(笑)。実際、お会いしてみたら、みなさんが言う通り本当に素敵な方で、“神様”のようでした。存在自体もキラキラしていますし、大変な撮影のときも近くで見守ってくださっていたので、終始、〈伊藤先生〉が生田さんで良かったなと思っていました。その優しさにずっと触れているからこそ、撮影中にストーリーの流れで〈伊藤先生〉に突き放されたときの〈響〉の苦しさが同じように味わえたんです。「この距離感さえも作ってくれるなんて、なんていい人なんだ!」と感動したほどでした。

撮影中は、本当に〈響〉が〈伊藤先生〉に恋をしているような感覚があったんですね。

そうですね。そういえば劇中に、カラオケで他の男の子に髪の毛を触られて、〈響〉がショックを受けて走り去るというシーンがあるんですが、本当にショックで、走ってその場から逃げちゃったんです。その後、真っ青な顔をしていたら、モニター部屋に生田さんが入ってきて。その瞬間、すごく心がホッとして、一瞬にして心が癒されたんです。もちろん、髪の毛を触った男の子も演技でやっているから全然悪くないんですよ(笑)!? でも役に入りすぎていたのか、〈伊藤先生〉以外に触れられることが、本当に嫌だったんです。