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劇団番町ボーイズ☆が『クローズZERO』を舞台化。映画&本公演出演の伊﨑央登もサプライズ参加した公開記者発表会をレポート

劇団番町ボーイズ☆が『クローズZERO』を舞台化。映画&本公演出演の伊﨑央登もサプライズ参加した公開記者発表会をレポート

大ヒットを記録した映画『クローズZERO』。公開から10 年を迎えた今年、個性派演劇集団“劇団番町ボーイズ☆”が第10回本公演として舞台化することとなった。10月22日に公開記者発表会が行われ、〈滝谷源治〉役の松本大志、〈芹沢多摩雄〉役の堂本翔平をはじめ、二葉 勇、千綿勇平、安井一真、菊池修司、砂原健佑、籾木芳仁、織部典成、西原健太ら、劇団番町ボーイズ☆のキャストが登壇し、意気込みを熱く語った。

取材・文 / エンタメステーション編集部 撮影 / 冨田望

実は、この(映画版の)ビジュアルは、誰かに何かを言われたわけではなくて、自分らが提示した結果

累計発行部数4,600万部というカリスマ的人気を誇るコミック『クローズ』(髙橋ヒロシ/秋田書店少年チャンピオンコミックス刊)。そこで描かれた1年前のエピソードとして史上最大の不良たちの抗争をオリジナルストーリーで仕上げてみせた実写映画『クローズZERO』は2007年に公開され、観客動員190万人、興行収入25億円のビッグヒットを記録した。

本公演はその映画作品を原作とし、キャストには劇団番町ボーイズ☆のメンバーのほかに、“劇団ヘラクレスの掟”から鶴田亮介、“10神ACTOR”から三岳慎之助、坂田隆一郎、松島勇之介、さらに、映画に〈三上 豪〉役で出演していた伊﨑央登、実力派俳優のモロ師岡らが名を連ねている。

台風が接近しているあいにくの天候のなかで行われた公開記者発表会には、本公演を期待するファンも参加。MCを務めるのは、本公演で〈片桐 拳〉役を演じる、いとう大樹。熱気を帯びる会場にさっそく呼び込まれたキャストらは、衣装を身にまとい、役柄そのままに挨拶を行った。

いとう大樹

松本大志〈主人公・滝谷源治 役〉
「〈滝谷〉は喧嘩に絶対的な自信があり、喧嘩でしか相手と語り合うことができない不器用な男です。映画版では小栗 旬さんが演じられていたのですが、小栗さんに負けない、自分なりの〈滝谷〉を愛を持って全力で演じていきたいと思います。僕らが学生時代に一世を風靡した映画でもあって、どうしてもその印象を追いかけ、(演じられていた方に)なりきろうとしてしまいがちなんですけど、そこを乗り越えて新たなキャラクターをつくれてこそ、番町ボーイズ☆がこの作品を舞台でやる意義なのかなと思うので、みんなで楽しみながら頑張っていきたいです」

松本大志

堂本翔平〈芹沢軍団の頭・芹沢多摩雄 役〉
「喧嘩の強さはもちろんですけど、人間力の強さを見せていけたらいいなと思ってます。『こいつなら絶対ついていきたくなる』と思っていただける人物像を描けるように努力したいと思います。舞台には舞台の良さがあると思うので、映像では伝わらない汗や涙を見ていただけたら幸せです。映画に負けないくらいの良さが出る舞台にします」

堂本翔平

二葉 勇〈芹沢軍団のナンバー3・戸梶勇次 役〉
「狡猾でキレ者でクールな役どころなんですが、僕が演じるということで、舞台版ならではの〈戸梶〉を届けられたらと思っています」

二葉 勇

千綿勇平〈三上兄弟の兄・三上 学 役〉
「僕が高校生ながらに観た“三上兄弟”は、インパクトが強く、すごく印象に残っている役だったのですが、〈三上 豪〉を演じる安井くんと共に2人で愛される兄弟を演じられたらいいなと思います」

千綿勇平

安井一真〈三上兄弟の弟・三上 豪 役〉
「僕は“三上兄弟”は劇場内のムードメーカー的存在だと思っているので、僕ら兄弟が出てきたときに、みんながちょっとでも面白いなと思ってくれたら嬉しいです。千綿くんと一緒に精一杯頑張ります」

安井一真

菊池修司〈芹沢の中学の後輩・筒本将治 役〉
「“芹沢軍団”の中で唯一の2年生ということで、かわいらしさ、人なつこさを出していきたいです。僕らの“芹沢軍団”を作っていけるよう全力で頑張りますのでよろしくお願いします」

菊池修司

砂原健佑〈坂東一派の幹部・千田ナオキ 役〉
「〈千田〉は“武装戦線”の一員で、凶暴な性格の持ち主。原作では“狂犬”とまで言われているので、その内に秘めた凶暴性を見せれたらなと思います。映画の中で〈千田〉はあまり取り上げられていないので、自由に自分なりに捉えてやっていきたいなと」

砂原健佑

籾木芳仁〈本城、杉原と入学してくる1年生・桐島ヒロミ 役〉
「3年生の中の1年生なので、その中でも存在感を出していけたらなと思っていますし、原作のマンガ、映画にリスペクトをこめつつも、舞台をやる意味というものもしっかり伝えたいなと思います」

籾木芳仁

織部典成〈桐島らと入学してくる1年生・杉原 誠 役〉
「ステキな作品に出演させていただくので、どこから見ても〈杉原〉と思ってもらえるように精一杯頑張ります。〈杉原〉はクールで喧嘩が強いんですが、自分は普段クールじゃないので、違う自分が見せられるかなと思います。『喧嘩を強く見せるためにはどうしよう?』と考えたときに、身体をごつくしたいと思ったので、今は筋トレして鍛えてます」

織部典成

西原健太〈舞台版でのオリジナルキャラクター・田村 保 役〉
「見てのとおり、『クローズZERO』の作風とちゃうやろ?というキャラクターですが(笑)、個性を活かして、今回の作品に新しい風を吹き込めるよう頑張っていきます」

西原健太

また、舞台版で脚本・演出を務める山田能龍(劇団山田ジャパン主宰)は、ビデオコメントで記者発表会に参加。

「“番町ボーイズ☆”の記念すべき10回目の公演で、しかも、『クローズZERO』というビックタイトルなので、非常に気合いが入っております。原作をリスペクトしつつ、自分と番町ボーイズ☆なりにオリジナリティのある舞台にしたいなと思っています。キャストそれぞれのこの作品にかける意気込みは稽古場でも感じているので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います」

ここでサプライズゲストとして、映画『クローズZERO』で〈三上 豪〉を演じ、今回の舞台版では矢崎組の組長〈矢崎丈治〉を演じる伊﨑央登が登場。「『原作があるから緊張する』というお話をみなさんがされてるのを聞いていましたが、(ビジュアルを見て)みなさんそのまんまですよね。(舞台版でオリジナルキャラクターを演じる西原に向かって)……で、誰?(笑)」と、番町ボーイズ☆たちの緊張を笑いで和らげながら、抱負を口にする。

「僕、いまだに『クローズZERO』のメンバーに会うんですけど、この舞台のことを話すとみんな『観に行こうかな』ってなるので、それぐらい期待してるんだなと思って。唯一映画化のときも出させていただいたメンバーなので、舞台になったときにどうなるのか僕も期待していますし、一緒に楽しみながらやっていきたいなと思います。映画化されたときには僕らも原作にないオリジナルキャラだったので、それぞれ自由にやっていたところがあって。なので、なんの気負いもなく、自分なりの新しい気持ちでやっていければいいんじゃないかと思っています」

伊﨑央登

さらに「役と自分のギャップは?」と問われると、伊﨑が映画版でやっていた〈三上 豪〉という同じ役を演じることに、本人を前に動揺を見せていた安井が「生まれてこのかた悪いことをしたことがなく、ずっと優しさを持って生きてきたので(笑)。人を殴ったこともあまりないのに喧嘩のシーンもありますし、“三上兄弟”は極悪ツインズで暴れ狂ってる設定なので、『怖くあるためにはどうしたらいいのかな?』と思って、役をいただいてから丸一日ずっと眉間にしわを寄せて過ごしてました。そうしたら保てるようになってきています」と語り始める。

すると、横に座っていた二葉から「今回、怒号を発するシーンとか多いんですけど、安井くんはこれまでそういう声を出したことがなかったんでしょうね。最初の稽古のときに『オラーッ!』という声が甲高くて(笑)。でも、そのあとひとり稽古場から出て行って、防音された別のブースにいたので『何してるんだろう?』と覗き見たら『オラーッ!』を、もちろんほかにセリフもあるんですよ(笑)、なのに『オラーッ!』だけを30分ほど練習してて。そのうえ『声嗄れた』って出てきたんで、本番、安井くんが舞台上で不良になって躍動してる姿を期待してて欲しいですね」と稽古場での裏話も暴露された。

最後に、ファンからの質問として「タイトルにかけて“ZERO”にしたいことがあったら教えて?」と問われ、千綿「部屋を汚すことをゼロにしたい」、二葉「僕は逆に残高のゼロを増やしたい(笑)」、織部「ミスすることが多くて、ちょっとおバカなイメージがつきがちなんですけど、そんなことないので、おバカなイメージをゼロにしたい」、松本「この役をいただいてから、つい強面にしがちで、ふとした瞬間に〈滝谷〉の顔になってしまうというクセを一回ゼロにしたいなと」と、和気藹々とくだけたトークも聞かせてくれたほか、「初めて衣装を身につけたときの感想」を聞かれた際に、伊﨑が「(その衣装も含めたビジュアルは)誰かに何かを言われたわけではなくて、一人一人、それぞれが考えて、自分らが提示した結果がこうなんです。〈三上 学〉のマスクや髪型も兄貴(伊﨑右典)がやりたいと言ったものですし、〈戸梶〉の頭に乗っけるサングラスも遠藤(要)くんがアイデアを出したし。長ランと短ランがあるというのもそうで」と映画版でのエピソードをみんなに披露してくれた。

物語は“鈴蘭男子高校”の覇権を巡る史上最大の抗争が描かれており緊迫感に満ちたものではあるが、演じる彼らの仲の良さ、チームワーク感はすでに十分発揮されており、そんな彼らがステージ上でどんな“悪メン”っぷりを披露してくれるのか楽しみだ。

コミック原作者である髙橋ヒロシも「映画をぶっ壊すほどの舞台、期待してます」とコメントを寄せた舞台版『クローズZERO』。男たちの熱く激しい青春ストーリーをぜひ劇場で堪能して欲しい。本公演は、11月30日よりCBGKシブゲキ!!にて上演される。


STORY
この街に住む者なら誰も近づかない学校がある。
近づくとしたらよっぽどのバカか……よっぽどのバカだ。
その学校の名は……鈴蘭男子高校。別名「カラスの学校」と呼ばれている。
ヤクザでも、半端者は近づきゃしない。
腹をくくった奴にしか、この門はくぐれない。
群雄割拠の悪ガキ甲子園。

腕に覚えのある猛者が集い、日々その覇権を激しく争っている。
しかし、いまだかつて番長として全校をまとめあげた者は存在しない。
自分を怪物と信じていた者も、さらなる怪物に敗れ下につく。
知略ある者は数を求めて群れをなす。
虎視眈々と情勢を注視する者もいる……。
そうこうしているうちに派閥や一匹狼が出来上がり、互いに牽制していくなかで勢力が均衡していくのだ。
そんなふうにして繰り返されてきた長い歴史のなかで、いつしか街の不良たちもこう噂するようになった。
「鈴蘭を統一するのは……絶対に不可能だ」

しかし、不可能と言われている鈴蘭制覇を本気で目指す男がひとり……門を叩いた。
舞い降りたはぐれ鴉……その男の名は、滝谷源治。
滝谷の登場により、鈴蘭はかつてない速さで動いていく。


劇団番町ボーイズ☆第10回本公演 舞台「クローズZERO」

2017年11月30日(木)~12月3日(日)CBGKシブゲキ!!

原作:映画「クローズZERO」(©2007 髙橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会)
脚本・演出:山田能龍(山田ジャパン)

キャスト:
滝谷源治 役:松本大志(劇団番町ボーイズ☆)
芹沢多摩雄 役:堂本翔平(劇団番町ボーイズ☆)
伊崎 瞬 役:坂田隆一郎(10神ACTOR)
牧瀬隆史 役:三岳慎之助(10 神ACTOR)
辰川時生 役:藤岡信昭(ハルク・エンタテイメント)
戸梶勇次 役:二葉 勇(劇団番町ボーイズ☆)
田村忠太 役:コーシロー(ハルク・エンタテイメント)
三上 学 役:千綿勇平(劇団番町ボーイズ☆)
三上 豪 役:安井一真(劇団番町ボーイズ☆)
筒本将治 役:菊池修司(劇団番町ボーイズ☆)
阪東秀人 役:鶴田亮介(劇団ヘラクレスの掟)
千田ナオキ 役:砂原健佑(劇団番町ボーイズ☆)
山崎タツヤ 役:西村涼太郎(ステッカー)
桐島ヒロミ 役:籾木芳仁(劇団番町ボーイズ☆)
本城俊明 役:木原瑠生(劇団番町ボーイズ☆)
杉原 誠 役:織部典成(劇団番町ボーイズ☆候補生)
林田 恵 役:松島勇之介(10 神ACTOR)
田村 保 役:西原健太(劇団番町ボーイズ☆)
黒岩義信 役:ただのあさのぶ(山田ジャパン)
矢崎丈治 役:伊﨑央登
片桐 拳 役:いとう大樹(TEAM-ODAC)
滝谷英雄 役:モロ師岡

オフィシャルサイト

関連書籍:コミック「クローズZERO」

コミック「クローズZERO」1巻
著者:内藤ケンイチロウ、高橋ヒロシ、武藤将吾
出版社:秋田書店