Interview

黄金世代の影の実力派女優 徳永えり、自身三作目の朝ドラ『わろてんか』の醍醐味を語る。撮影現場では「笑いをこらえるのに必死です」

黄金世代の影の実力派女優 徳永えり、自身三作目の朝ドラ『わろてんか』の醍醐味を語る。撮影現場では「笑いをこらえるのに必死です」

現在放送中の連続テレビ小説『わろてんか』(NHK)で、ヒロイン・てん(葵わかな)の付き女中・トキ役として、てんを支える重要な役柄を演じている徳永えり。
明治から昭和初期の活気ある大阪を舞台に、笑いをこよなく愛する老舗薬問屋の長女・藤岡てん(葵)が、米問屋の長男で旅芸人の北村藤吉(松坂桃李)と出会い、二人三脚で日本中に笑いを広めるために奮闘する様子を、笑いと涙いっぱいに描く本作の見どころと「撮影がとっても楽しい」という撮影現場について語ってもらった。さらに、『梅ちゃん先生』(12年)、『あまちゃん』(13年)に続き、自身三作目となる“朝ドラ”出演の感想と役への思いを聞いてきた。

取材・文 / 上村恭子 撮影 / 荻原大志
撮影場所 / Galaxy-Gingakei

出身地の大阪で新たなチャレンジ。「10~50代まで演じます」

『梅ちゃん先生』でヒロインの親友・弥生役、『あまちゃん』では、若き日の天野夏役(一話分のみ)を演じて鮮烈な印象を残しましたね。本作で三作目の“朝ドラ”作品となりました。

『梅ちゃん先生』ではレギュラー、『あまちゃん』では、宮本信子さんが演じる夏ばっぱの若き日という素晴らしい役で出させていただいて、こんなにすぐにまた“朝ドラ”に出演できるとは思ってもみませんでした。私がお母さん役かおばあちゃん役の世代になるまで、出演はないだろうと思っていたので、うれしい「まさか」となりました。

大阪で撮影中とのことですが、今どんな気持ちで撮影にのぞんでいますか?

“朝ドラ”の撮影では楽しい思い出がたくさんあるので、また出させていただいて、純粋にうれしいです。そのうえ、私の出身地である大阪で関わることができて、楽しく撮影にのぞんでいます。

今回、新たなチャレンジはありそうですか?

10~50代までの長い時間を演じていくところです。一人の人物の人生を、こんなに長い時間をかけて演じることは初めてなので、そこは難しいと感じます。ヘアメークさんや衣装さんと、どういうふうにどんなタイミングで変化を出すか考えています。

ヒロイン・てん付きの女中・トキ役ですが、台本をお読みになって、どんな女の子だと感じましたか?

とにかく、てんちゃんのことを第一に考えているんです。彼女の幸せを自分の幸せだと思うような人なんです! 

女中役ということで、役づくりのために何か調べたことはありますか?

当時、どういう人たちが女中になっていたのかを調べてみました。私の最初のイメージでは、お金持ちではない家の子がなるのかと思っていたけど、案外、そういうことではなくて、花嫁修業として良家に入って女中をした人もいたようです。いろいろな人がいたと分かって、(演じるには)自由だな、と思いました(笑)。

トキのバックボーンは、どう想像しましたか?

おトキは、地味とはいえ、いいお着物を着させてもらっているんです。だから、ちょっといいとこのお嬢さんかなと想像しました。スタッフさんのつくる衣装や小道具に助けてもらいながら、役に入っています。

衣装にもトキらしさがありそうですね。着物がよくお似合いです。

ありがとうございます。おトキはオレンジ色担当なんです。オレンジ色がどこかしらに感じられる衣装になっています。てんちゃんは赤。藤吉さんは青、風太(濱田岳)は茶色とかイエロー系かな。それぞれにイメージカラーがあるんです。

衣装や髪型のバリエーションは、“朝ドラ”ならではですが、見どころを挙げてください。

時代と年齢が経過するに従い、おトキの髪型も少しずつ変わっていくと思いますので、そこも見て欲しいです。女中の衣装も藤岡家(京都・てんの実家)と北村家(大阪・藤吉の実家)で全然違うので、そこも面白いかもしれません。ほっかむり一つとっても違うんですよ。家が栄えているかどうかの状況が、そんなところからも感じられるかと思います。