Interview

ORANGE RANGEのNAOTOとYAMATOが語る『UNITY』。2人のアザーワークスへの取り組みについても!

ORANGE RANGEのNAOTOとYAMATOが語る『UNITY』。2人のアザーワークスへの取り組みについても!

秋のORANGE RANGE祭り、ただいま開催中。10月25日にYAMATOが参加するNEENEEのアルバム『N2』が、11月1日にはORANGE RANGEのEP『UNITY』、そしてNAOTOの別バンドdelofamiliaのアルバム『filament/fuse』がリリースになる。そんなに一気に買えないからとりあえず一枚、という選択肢はなしで。なぜなら、3枚それぞれが愉快、痛快、奇々怪々の意欲作であり、ルール無用のフリースタイルが純粋な音の楽しみへと聴き手を誘う、会心の出来映えだから。首謀者であるNAOTOとYAMATOにじっくりと話を聞いてみた。

取材・文 / 宮本英夫 撮影 / 冨田望

まとめない感じ、偏ってない感じが僕ら。EPの5曲が表しているのが、ORANGE RANGEというジャンル

まずはORANGE RANGE本体の話から。今回、5曲入りEPという形を選んだ理由は?

NAOTO やったことないことをやろうと思ったので。シングルという形でも良かったんですけど、ミニアルバム的なことはインディーのとき以来やってなくて、面白いんじゃないかな、と。

不思議なもので、5曲なのにアルバムよりもバラエティに富んでる感じがするんですよ。

NAOTO それはテーマでしたね。5曲でもアルバムぐらいのバリエーションを出したいなというのはありました。曲単体で突き詰めて、まとめないぞと。

YAMATO この、まとめない感じとか、偏ってない感じが僕らなので。こういう5曲が表しているのが、ORANGE RANGEというジャンルなので。このEPで僕らを体感できると思うんですね。

バンドは去年15周年を迎えましたけど。キャリアを重ねるにつれ、どんどん自由になってきているような。

NAOTO そうですね。自分たち自身もそうだけど、聴いてくれる人もたぶん、あんまり疑問には思わないんじゃないかなと思います。ほかのバンドがやったら「え、どうしたの?」ってなるところも、うちらがやったら「ああ、なるほどな」ぐらいになってるかもしれない。もう麻痺してるというか(笑)。

YAMATO そうね、僕らが何をやっても、首をかしげないと思う。

NAOTO

ヘビーなミクスチャー、シンプルなロック、テクノポップ、ヒップホップ、そして沖縄民謡風。曲は全部NAOTOくんが?

NAOTO 5曲目がYOHで、あと4曲が僕です。

「アオイトリ」「チラチラリズム」と、1、2曲目は生々しいバンド感でぐいぐい押して。

NAOTO 生々しくてすっきりしてますね。

そうかと思えば、「脳内ポップコーン」は完全打ち込みという。

NAOTO 作るにあたっては曲単位で突き詰めたので、極端に何かと混ぜたりしなかった。そのぶん「アオイトリ」はシンセがなくてバンドだけとか、そういうギャップですね。「脳内ポップコーン」があれば相対的に「アオイトリ」が引き立つし、逆もそうというか。それぞれが相対的に、より極端になるような並びですね。

五角形のグラフが、全部満点みたいな?

NAOTO そうそう。体力、知力、ユーモア、音程、ルックス、みたいな(笑)。そういうものになればいいかなと。

YAMATO

YAMATOさんの歌、すごくいいですよ。ちょっとファルセットを使ったり、まろやかに歌ったりして。

YAMATO ここ2、3年、だいぶ図に乗ってる感じはありますね。

NAOTO 言い方が悪いな(笑)。

YAMATO ファルセットとか、技を使ったりして、「こいつ、図に乗ってるぞ」みたいな感じはあるかもしれない。「コブシ入れやがって」とか(笑)。

いやいや。僕は成長ととらえてますよ。歌が良くなったなって本当に思う。

YAMATO でも面白いですよ、単純に。ある程度のレンジ節というものがあって、それってたぶんファンのみんなが求めてるものだったりもするんですけど、そこにとどまりたくない自分もいるし。もっと新しいことをやろうという意欲はずっとあって、それが楽しさの秘訣だったりもしますし。

NAOTOくんは、“図に乗ってる”ことは何かありますか(笑)。

NAOTO 何でしょうね(笑)。自分では自覚してないことがあるかもしれないですけど。

YAMATO でもこいつ、図に乗ってましたよ(笑)。ほかにも曲はたくさんあったんですけど、断固として「こいつとこいつは似てるから入れない」とか。選曲は、めっちゃ図に乗ってました。

NAOTO ……らしいです(笑)。

YAMATO そういった意味では、この5曲は本当にバラバラで、どっちにも寄ってない。もしほかの曲が一曲でも入っていたとしたら、どっちかに寄ってたかもしれない。そういうところはやっぱり考えてるなと思います。

結果的にEPで良かった。実はこの5曲しかなかったということだよね。

NAOTO そうですね。面白いなと思います。

そしてもう一枚、YAMATOさんのNEENEEですけども。こっちもいい感じで。

YAMATO こっちはガーッてやろうという感じではないんで。どちらかというと、飲みながらみんなでワーッと騒ぐ感じですね。

ハッピーなパーティ感があります。3年ぶりの2ndアルバム『N2』、どんなテーマがあったんですか。

YAMATO ベースの部分をTETSUSHI(RYUKYUDISKO)が持ってくるのは、1枚目と変わらないんですけど。でも今回は、曲をTAKASHI(MONGOL800)が持ってきたり、詞を全部TETSUSHIが持ってきたり、英詞にしたり、NAOTOが曲を持ってきたり。そういった意味ではより偏ってなくて、個性がさらに出てきたアルバムにはなってるかな。

レンジをやるときとは全然違う? 特にメンタル面で。

YAMATO 違いますね。みんなそれぞれが自分で考えてやるしかない。言い方は悪いですけど、レンジは何も考えなくていいんですよ、ほかにやってくれる人がいるから。僕はレンジでは自由奔放に好き放題にやらせてもらってるポジションなので。でもNEENEEは誰もやってくれない。ボーカルひとりだし、コーラスすらも誰も歌ってくれないし、MCすらも「嫌だ」って言われるし(笑)。

自分でやるしかないよね。

YAMATO でも経験として、いっぱい発見はありました。こっちとそっちを行き来している違いだったりとか、やってみてわかったことが、結果どっちにも活きてる感はあるし。めっちゃ楽しいです。ただ、もうちょい助けてくれっていう話なんですけど(笑)。

しょうがない。見るからにわがままなメンバーだから(笑)。

YAMATO もう個性が強すぎて。

強すぎでしょう。曲だって、テクノかと思ったら急にカントリーになったりとか。なんだこれは!?と(笑)。

YAMATO 発想がすごいですね。『N1』よりもさらに引き出しが多くなって、バリエーションが増えた感はだいぶあるかな。「そこにバンジョー入れてくるか!?」って発想とかすごい。レンジでは絶対ないですよ。

NAOTO 「俺オレゴン」でバンジョーってどういうこと? オレゴンにバンジョーないだろって(笑)。

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