Interview

ORESAMAの音楽が『魔法陣グルグル』とシンクロする理由。“J-POP+ディスコ+ファンク”の集大成「流星ダンスフロア」インタビュー

ORESAMAの音楽が『魔法陣グルグル』とシンクロする理由。“J-POP+ディスコ+ファンク”の集大成「流星ダンスフロア」インタビュー

ぽん(ボーカル)、小島英也(サウンドクリエイター)による男女2人組ユニット、ORESAMA。今年5月にランティスより再メジャー・デビューし、『アリスと蔵六』『魔法陣グルグル』といったTVアニメのテーマ曲を手がけて注目を集めている。今年3枚目となるニューシングル「流星ダンスフロア」は、ふたたび『魔法陣グルグル』のOPテーマとして制作された、ORESAMAらしさ全開のダンサブルなディスコ・チューンだ。アイデア満載のポップソングで次々と新しい扉を開く彼らに、新作に込めた想いについて聞いた。

取材・文 / 北野 創 撮影 / 山本哲也


今回は、僕らの楽曲では初めて生でストリングスを録っています(小島)

ニューシングル「流星ダンスフロア」で、前作「Trip Trip Trip」に続き2クール連続で『魔法陣グルグル』のOPテーマを担当することになりました。今回はどのような楽曲でアニメの作品を表現しようと思ったのですか?

ぽん 『魔法陣グルグル』にはダンスパーティーをするシーンがあったり、グルグルという魔法自体にダンスが関係していたりして、作品の中で「ダンス」がすごく大切なキーワードだと思っていたんです。そのことを踏まえてどんな曲にしようか考えたときに「ORESAMAのディスコを作ろう」という話になったんですよ。

小島英也 僕らはデビュー前からJ-POPにディスコやファンクを混ぜ合わせた活動をしてきたんですけど、この曲はそういったサウンドの集大成にしようと思って、本当に気合いを入れて作りました。いわゆるディスコの曲もあらためてたくさん聴き直しましたし、特にストリングスはフィラデルフィア・ソウルのような質感にしようと思って、当時の曲を参考にしたりもしました。しかも今回はTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんアレンジを共作させていただいて僕らの楽曲では初めて生でストリングスを録ったんです。打ち込み表現が難しい華麗さや優雅さを表現していただきましたね。

たしかに初めて聴いた瞬間から無条件でノリノリになれるような楽しさがあって、まさに「流星ダンスフロア」というタイトルどおりの曲に感じました。

ぽん 私はこの曲のイントロが、今まで小島くんが作った曲のなかでも史上最高に好きなんですよ。これから何かが始まるような高揚感がありますし、開始10秒で聴く人の心を持っていくような掴みがあって。デモを聴いた瞬間にこの曲で歌詞を書きたいって思いましたね。

今この瞬間この場所で同じ時間を共有できる奇跡みたいなものを表現しようと(ぽん)

歌詞はどのようなイメージで書かれたのですか?

ぽん 『魔法陣グルグル』の作品世界と現実のダンスフロアを舞台に、昨日でも明日でもなくて今日、今この瞬間この場所で同じ時間を共有できる奇跡みたいなものを表現しようと思って書きました。私は自分がライブをしているときも、他の方のライブを見ているときも、そこに同じ目的で集まった人たちの奇跡みたいなものをとても感じるんです。私も含め一人ひとりは小さな輝きかもしれないですけど、それが集まってひとつのうねりになっていくことが本当にすごいと思っていて。私たちがライブで思ってる「みんなでいっしょに踊りたい」という気持ちと、『グルグル』の世界にとって大切なダンスとをイコールにしたかったんです。

冒頭から子どもの歓声が入ったり、途中から男性コーラスが出てきたりと、サウンド的にも「みんなでいっしょに踊りたい」という雰囲気が出てますね。

ぽん 今回は私以外の声もたくさん入っていて、そういった部分でも賑やかさやダンスフロア感が出てると思いますね。それとテクノボーイズさんに参加していただいたことで、間奏のソロ回しがすごく楽しいことになってます!

小島 そこは本当に爆発した箇所ですね(笑)。最初はベースとギターのユニゾンから入って、そこからベース、ギター、→ギター、シンセのワンフレーズくらいのソロ回しがあって、最後はストリングスが優雅なフレーズを弾いて。歌も途中から入ってきたりして、楽器とボーカルが音でコミュニケーションを取るような場所にしようと思ったんです。そこは僕ら自身もライブで楽しみながら演奏できると思いますし、みんなも楽しませるっていう。実際に僕の好きなバンドのシック(CHIC)でも、ライブでギターのナイル・ロジャースとベースのジェリー・バーンズが演奏で会話をするんですよ。そういうステージ上での音のコミュニケーションに憧れて入れてみました。

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