Interview

ORESAMAの音楽が『魔法陣グルグル』とシンクロする理由。“J-POP+ディスコ+ファンク”の集大成「流星ダンスフロア」インタビュー

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私なりの、誰かにとってのやさしいクリスマスソングを書きたいと思っていたんです(ぽん)

カップリングの「ヨソユキノマチ」はこれからのシーズンにピッタリのクリスマスソングです。

小島 この曲はサウンド的に優しくてあったかい音にしたかったので、シンセは極力使わないで、ピアノ、エレピ(エレクトリックピアノ)、オルガンという生楽器の音を軸に作りました。理想としたのはニューソウルというジャンルのサウンドで、そのオーガニックな質感をJ-POPとして仕立てようという狙いがあったので、特に楽器の優しい鳴りを前に出してます。8分3連っていうリズムも含めて、僕らにとって新しいものに挑戦した曲になってると思います。

なるほど。歌詞もクリスマスの街並みの暖かな光景が広がるようで素敵ですね。

ぽん 私はクリスマスが好きなんです。クリスマスだからといって、あまりアクションを起こすタイプではないんですけど、クリスマスは世界中がいちばんぬくもりに恋をする日というイメージがあって、そんな雰囲気だったりとか、街の様子がただ漠然と好きなんですよ。なので、私がクリスマスソングを書くとしたら、私なりのやさしいクリスマスソング、誰かにとってのやさしいクリスマスソングを書きたいと思っていたんです。この曲では、幸せそうにキラキラ光る街のなかで、ちょっとだけうつむいてた人が、少しだけやさしい気持ちになれるような歌詞にしたいなと思って書き始めました。

小島 僕は「ヨソユキノマチ」というタイトルもすごく好きで。クリスマスのちょっとお洒落にイルミネーションされてる街とか、よそ行きの格好をしてる街とか、いろんなことを想像してしまうし、歌詞にもそういうイメージが反映されていて、聴いてるだけで情景が浮かんでくるんですよね。この曲を作ってるとき、自分で何度か涙腺をやられたぐらいですから(笑)。レコーディングでぽんちゃんが歌ってる声を聴いて、またウルッときたりもして。優しいんだけど人の寂しさもうまく表現できていて、個人的にもすごく好きな曲になりました。

歌い方も語りかけるような優しい感じですね。

ぽん はい。最初からこういう風に歌いたいというイメージがあったので、レコーディングは4テイクをツルッと録って、その4テイク目がほぼそのまま採用されました(笑)。

小島 ぽんちゃんは好きな曲の場合、歌入れがすごく速いんですよ。

「Waiting for…」では、少し歪みのある、やんちゃで悪めの音を使っていて。ひさびさにサウンドで攻めた曲になってます(小島)

もう1曲の「Waiting for…」はエレクトロ系のクールなダンス・ポップに仕上がっています。

小島 この曲はデジタル感のあるテクノみたいな曲を作ろうということで、最終的にはビートの効いたテクノやフレンチ・ハウスの質感に寄せていきました。まず最初にぽんちゃんが「Waiting for…」というタイトルを考えたんですけど、テクノは反復が重要な音楽なので、その〈Waiting for…〉というフレーズを繰り返すことで曲を展開させて。ドラムやベースの音にもこだわっていて、少し歪みのある、やんちゃで悪めの音を使ってるんです。ひさびさにこういうサウンドで攻めた曲になってますね。

「Waiting for…」という言葉はどこから思いついたんですか?

ぽん この曲はサウンドや感覚で楽しんでほしいので歌詞の中では詳しく言及してないんですけど、自分的には「もし自分がアンドロイドだったら」というテーマで歌詞を書いたんです。アンドロイドの気持ちを考えたときに、自分から何か動くことはできなくて、命令したり使ってくれる人を待つことしかできないから、〈あなただけを待っている〉という気持ちが強いんじゃないかと思って。それで「Waiting for…」という言葉がキーワードとして浮かんだんです。

それもあって、ぽんさんの歌声が加工されていたり、曲の途中にロボットのような声が入ったりするんですね。

小島 僕は基本的にメインのボーカルに過剰なエフェクトをかけることはないんですけど、この曲ではぽんちゃんの要望もあってAメロやBメロでかなり過激に声を歪ませてますね。全体的にデジタル感のある音になっていると思います。

ぽんさんは自分の歌声が加工されることに抵抗はないのでしょうか。

ぽん 曲の趣旨によるんですけど、この曲は自分のなかでアンドロイドのイメージで作っていたので、むしろもっとエフェクトをかけてほしいってお願いしてました(笑)。

どの曲もサウンドが隅々まで作りこまれていて音の情報量もすごいですが、ぽんさんの歌声はそこに埋もれない存在感がありますよね。

小島 レコーディングでも出てくる歌一本一本がどこを使っても良いぐらい完成度が高いので、本当に歌が上手なんだと思います。表現力もすごいですしね。

ライブで拝見しても音源そのままのクオリティーだったり、あるいは音源以上のエモーションが伝わってきますからね。

ぽん 音源では伝わらない熱量をみんなと一緒に楽しめるというのがライブの楽しいところですね。今は歌っていてすごく楽しいんです。

たしかにここ最近の作品は歌がノッてる感じがします。喉の調子が良かったりするのでしょうか?

ぽん 再スタートさせてもらってからいろんなジャンルの曲に挑戦させていただいてるんですけど、そのたびに小島くんも新たな扉を開いてて、今回で言えば「ヨソユキノマチ」も新しい曲調ですごく楽しいんですよ。自分自身が楽しんでるから、歌もノッて聴こえるんだと思います。

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