Interview

【インタビュー】『魔法使いの嫁』OPテーマがもたらした衝撃。「Here」は、JUNNAが16歳にして挑んだ“過去最高難度”の楽曲だった

【インタビュー】『魔法使いの嫁』OPテーマがもたらした衝撃。「Here」は、JUNNAが16歳にして挑んだ“過去最高難度”の楽曲だった

JUNNAの1stシングル「Here」が11月1日にリリースされる。TVアニメ『マクロスΔ』に登場する戦術音楽ユニット“ワルキューレ”の一員として美雲・ギンヌメールの歌唱を担当し、そのエネルギッシュ極まりない歌声で一躍注目を集めた彼女。今年6月にはミニ・アルバム『Vai! Ya! Vai!』でソロ・デビューを果たし、今回のシングル表題曲はこの秋話題のアニメ『魔法使いの嫁』のOPテーマに抜擢されるなど、その勢いは増すばかりだ。16歳という多感な季節を慌しく駆け抜けてきた彼女に、新曲の話題を中心に話を訊いた。

取材・文 / 北野 創


ワルキューレ~ソロで経験した激動の1年

まずは1stシングルをリリースすることになった今の率直なお気持ちを聞かせてください。

JUNNA ミニ・アルバムでデビューしたときもうれしかったんですけど、今回のシングルはソロでは初めてのアニメ・タイアップ曲でもあるので、本当にうれしいです。しかもリリース日が私の誕生日の1日前なので、1stシングルにして16歳では最後のシングルになるんです。

JUNNAさんにとっての16歳は、激動の1年間だったのでは?

JUNNA そうですね。今年の1月にはワルキューレの横浜アリーナ公演があり、春にはソロでいろんなイベントに出させてもらって、6月にソロデビューして、夏にはワルキューレとして海外でのイベントに出させていただいたり、自分のツアーもやらせていただいて……。本当にいろんなことがあった1年でしたね。

横浜アリーナでは2日間で2万2千人を動員されたわけですが、それだけたくさんのファンの前で歌われていかがでしたか。

JUNNA いつも自分がお客さんとして観に行く場所だったので、ライブ前はそこに自分が立つということが全然イメージできなくて。直前に会場でリハーサルしたときも、お客さんが入ってない状態だとイメージできない部分がたくさんあったんです。1日目は「こんなにお客さんがいるんだ……!」と思ってしまって、もう緊張しすぎてカチコチのまま歌ってました(笑)。2日目はだいぶリラックスして歌えたんですけど。

ワルキューレは、8月にロックフェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」にも出演されましたね。

JUNNA ワルキューレのライブやイベントでは、皆さんペンライトを持って応援してくださるんですけど、その日はペンライトがほぼゼロに近くて、みんな手拍子とかで盛り上がってくれるのが本当に新鮮でした。私自身もロックが好きなので、そういう場所でライブができたこともすごくうれしかったですし、ワルキューレのことを知らない方も盛り上がってくださったりして、今までに感じたことのないステージでしたね。

それに加えて、夏のソロ・ツアーでは東名阪のライブハウスを回られました。お客さんとの距離がより近いので、反応もよりダイレクトに感じ取れたのでは?

JUNNA 私がライブを観に行くアーティストさんはお客さんとコミュニケーションを取られる方が多いので、自分もそういうことができたらいいなと思って、MCではお客さんといろいろ会話したりもしたんですよ。そのほうが楽しくライブができるし、自分的にも好きなので。でもファイナルの名古屋公演は地元だったので、初日との東京公演とは違った意味でもすごく緊張しました。親戚とか友だちが観に来てくれたので「どうしよう……」って思いながら(笑)。それまでの公演での反省点を活かして、今まででいちばん良いものを見せなければいけないところでもあったし、ツアーに来てくれた人への感謝の気持ちを伝えられればと思って。でも、やっぱり名古屋で歌えるのは幸せなことでしたね。

自分的に点数をつけるとするならば何点でしたか?

JUNNA ええっ…!?

――すごい嫌そうな反応ですね(笑)。

JUNNA 難しいなぁ……! 70点ぐらいですかね。

過去最高難度の楽曲への挑戦

さて、今回のシングル「Here」は『魔法使いの嫁』のOPテーマということで、ソロとしては初のアニメ・タイアップ曲になります。何か特別な心構えはありましたか?

JUNNA アニメのオープニングを歌うことが初めてなので、最初はどう表現すればいいのか全然わからなかったんですけど、アニメが始まるときに流れる曲として、その作品の世界観に引き込むような歌を心がけました。最初の出だしと最後のサビのアカペラの部分では、バンッと印象付けたいというのと、歌詞やメロディーも含めてすべてで『魔法使いの嫁』の世界が表せられたらと思いました。

『魔法使いの嫁』という作品に対してはどんな印象を持ちましたか?

JUNNA まず原作のマンガを読ませていただいたんですけど、私が今までに見たことのないような世界観で新鮮でした。最初のシーンの主人公のチセ(羽鳥チセ)がオークションで売られるところなんて、現実には絶対にありえないことですし。この作品を歌で表現するにはどうしたらいいのかと思って、何回も読み返すうちにチセの心の変化がわかったので、それをレコーディングに活かしていけたらと思いましたね。

独特の世界観の作品を歌で表現することに対してプレッシャーはありましたか?

JUNNA タイアップ曲ということで1曲のなかでその物語を作って伝えなきゃいけないところが難しかったし、失敗できないというプレッシャーもありました。しかも曲自体も今まででいちばん難しくて、拍子がどんどん変わっていくし、これまであまりやったことのないストリングスと歌を合わせる部分もあったりして。これまでのレコーディングでは、本番前に1回キー合わせをするだけだったんですけど、今回は曲が上がってきた段階で「これは本当に練習してください」ってディレクターさんに言われたぐらいで(笑)。キー合わせのときも本当に全部歌えるかどうかを1曲通して歌って確かめて、その後も何回か変更があってから本番を迎えたので、ここまでレコーディング前に歌いこんだ曲は初めてでした。

たしかに拍子が変わっていく構成は複雑で、歌の難度も高そうです。でも、サビのところで6拍子に変わることによって、曲の印象がガラリと変わってドラマチックに響くんですよね。

JUNNA そうなんです。でも、最初は拍子が変わってることに全然気付かずに歌ってて(笑)。私はレコーディングでリズムのガイド音を聴くのがあまり好きじゃなくて、ライブとかでもそのまま音に乗せて歌いたいタイプなんですけど、この曲は聴かないと後ろの演奏と合わなくなる部分が出てくると思って、初めてレコーディングでガイド音に合わせて主線のメロディを歌いました。あと、ライブのリハの間とかにバンドメンバーの皆さんと一緒にこの曲を聴いてたんですけど、皆さん「これ拍子が変わるから演奏めっちゃ難しいと思う」とおっしゃってて。そこでも難しい曲なんだなと思いました。

それこそ人が演奏するものじゃないと(笑)。

JUNNA はい(笑)。ワルキューレもそういう曲が多いと思うんですけど、それに比べても難しい曲だっておっしゃってました。

それでもJUNNAさんなら歌いこなせるだろうという期待や信頼があったんでしょうね。

JUNNA そうだとうれしいです。本っ当に難しかったんですけど(笑)。実際歌い始めると今までに歌ったことがない感じが新鮮でもあり、楽しく歌えました。ライブではまだ歌ったことないので、練習しなきゃいけないなって思ってて……頑張ります(笑)。

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