Interview

【6名全員インタビュー】i☆Risという濃厚な6色が並ぶ、未来への希望の1枚。それが3rdアルバム『WONDERFUL PALETTE』!

【6名全員インタビュー】i☆Risという濃厚な6色が並ぶ、未来への希望の1枚。それが3rdアルバム『WONDERFUL PALETTE』!

昨年11月、日本武道館でのワンマン・ライブで、デビュー4周年を飾った声優アイドルグループ・i☆Ris。結成からの目標を4年あまりで達成した彼女たちだったが、その地は決して終着点とはならなかった。それから1年。グループでの活動に加えて各々個人でのソロ活動も充実し、その活躍の幅も厚みも増したi☆Risが、満を持して3rdアルバム『WONDERFUL PALETTE』をリリース。2ndアルバムからの1年半を象徴するかのような、グループでの新曲に加えそれぞれの個性全開のソロ曲も収録した1枚に込めた、彼女たちの想いに迫る。

取材・文 / 須永兼次


まったく飾らずに自分の弱音も素直に書いた、ソロ曲ができあがりました(芹澤)

今回のアルバムは、過去2枚とタイトルの付け方が変わりましたね。

山北早紀 そうなんです。今までの『We Are i☆Ris!!!』『Th!s !s i☆Ris!!』のような『○○ i☆Ris!!』っていうタイトルを“個々を活かす”という意味を込めたものにしようと考えてたんですけど、浮かばなさすぎて。結局、リード曲のタイトルが「合ってるんじゃない?」という話になって、このタイトルになりました。

芹澤 優 でもそれぞれのソロ曲が入ったら一人ひとりの個性が強すぎて統一性みたいなものが出ないと思うし、コンセプトを決めると個性を縛ることにもなっちゃうじゃないですか? だから、みんなの曲が揃ってからこのタイトルに決まって、よかったと思います。

そのソロ曲には、皆さんそれぞれの特色が出ています。まずハイテンポなデジタルサウンドの、山北さんの「Heart Crash!」からお話をお伺いしたいのですが。

山北 はい。i☆Risに意外となかった、破れちゃう恋の歌なんですけど、こういうソロのアイドルが歌っていそうな曲って歌いたかったんですよね。本当は作詞もしたかったんですけど、今回は歌詞もいただいた曲を歌わせてもらいました。春のツアーで懐メロを歌わせていただいていたので、今回の曲はすごく自分らしいものになったなと思います。

茜屋日海夏 これ、めっちゃ好き!

山北 でも「Heart Crash!」っていうタイトルが「これは私のメンタルが弱いことを言われてるのかな?」って思えて、ちょっと面白くなっちゃいました。恋の歌なんですけど!(笑)。あと個人的に、「よそ見している君の心は誰のモノなの?」っていうDメロは、離れかけているファンに向けて歌いたいです(笑)。

「他界するんじゃないぞ」と(笑)。

山北 ここはちょっと、ガチで目を見開いて歌っちゃおうかなって。

久保田未夢 怖い(笑)。

若井友希 でもそこの歌い方、(中森)明菜ちゃんっぽいところあるよね。

山北 そうかも。あとAメロは、哀愁が出るように結構吐息っぽく歌いました。

澁谷梓希 うん。語尾がすごくよかったと思う。

続いて芹澤さんの「キミノカノウセイ」ですが、こちらはご自身で作詞もされています。

芹澤 実はこの曲の歌詞、レコーディング当日に落ちサビ以外全ボツになったんですよ!(笑)。それで、ソロ活動との差別化として「ここではまったく飾らないでほしい」ということで、自分的にはあまり見せたくない弱音や苦しんでいるところを隠さずに書きました。だからちょっと恥ずかしい部分もあるし、私のことを“ナルシストでちょっとアホな子”だと思ってる人たちは「……えっ!?」ってなるんじゃないかなと思っていて、反応が結構不安なんです。サウンドは、この曲を手掛けてくださったTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんらしいテクノ感のあるめっちゃいい曲なんですけど!

歌ってみて、普段との違いはありましたか?

芹澤 リズムの刻み方がすごく細かいので、置いていかれず、かつ先に行かないように気をつけました。それにあまり歌を直さず使いたいということだったので、できるだけしっかり言葉をはめていくように、でもできるだけ「うまく歌おう」って考えないようにしました。

その生っぽい歌声とデジタルなサウンドとの融合って、面白いですね。

芹澤 そうそう!そのギャップみたいなものが、みんなの中でひっかかかったらいいかなと思います。

自分一人の曲として初めて書くときは、ぜったいおばあちゃんに書こうと決めて(茜屋)

そして茜屋さんの「Dear…」はバラードで、こちらもご自身作詞の楽曲となっています。

茜屋 バラードなのは私の希望でした。しかも私、曲を作ってくださった野間康介さんが大好きなので、「こんな贅沢、味わっちゃっていいのかな?」と思って楽しみながらやらせてもらいました。

今回の歌詞のテーマは何ですか?

茜屋 大好きなおばあちゃんです。私、自分ひとりの曲として初めて書く曲は絶対おばあちゃんに書こうと決めていたので。

幻想的で、物語のようにも感じられる歌詞でもありますね。

茜屋 ちょっと中二病みたいなところがあって比喩が大好きでよく使っちゃうので、この詞も字だけで見たら結構酔いしれてる部分が多いかもしれないですね(笑)。

芹澤 いや、すごいと思います。比喩表現もだし、流れるような情景描写からわかる感情みたいなものが伝わってきて。

楽曲の面では、メロディラインに中音域や低音域の部分が多いように感じました。

茜屋 キーは元から1個下げて、低めにしてもらったんです。最近は低い声もだんだん安定して出るようになったので、その中のいい響きのところを狙って作ってくださったおかげで、気持ちよく歌えました。

続いて若井さんの「Growing Days」ですが、これはこの夏“友希”としてソロでライブに出演されたときにも歌われていました。

茜屋 友希さん……!

芹澤 わぁ、友希さんだぁ。

若井 いやぁ、やめて(笑)。

芹澤 こういうお約束があるんですよ(笑)。やっぱり“友希”のときならではの魅力が発揮されるというか。

茜屋 そう、アーティストとしての。

久保田 それで“友希さん”になるんです。

なるほど(笑)。では、この曲を作ったきっかけを教えていただけますか?

若井 この曲は2年前、私が高校を卒業して東京に出てきて新しい世界に踏み出したときに感じた、ポジティブな「成長していこう!」という想いを素直に書きました。ずっとシンガー・ソングライターになりたかったので、「作り続けてたら、いつか叶うかな?」と思って、元々はライブで披露するために作っていた曲なんです。

久保田 すごい……!

若井 そういう書き溜めていた曲の中から、マネージャーさんが一番いいと言ってくれたのがこの曲なんです。地道にやっていたことがこうして成就して、本当にハッピーに思っています。

元々の言葉の重みを大切にしたくて、実際歌っていない接続詞も文字に残しました(澁谷)

そして久保田さんのソロが、「Lovely Time」です。

久保田 みんなが熱い想いみたいなのを語ってるところで、ホント失礼だと思うんですけど……私はただただ自分の“好き”が詰まった歌で。きっと別の人が歌っていても、好きになるだろうなっていう曲なんです。久保田未夢としてひとりで歌をうたわせていただくのは今回が初めてなので、「自由にやろうかな」と思って。それで「どういうものが自分らしいんだろう?」って考えたんですけど、いただいたデモとか自分が9月に開催したソロイベントから「わんわんお」っていうイメージが強いんだなと感じたので、「曲の中にそのフレーズが入ってるのも、すごく自分らしいな」と思いましたね。

その“楽しさ”は、歌声から感じられたいちばん大きな印象で。本当に楽しさがこぼれてくるように感じました。

久保田 この5年間いろんなレコーディングをしてきましたけど、いちばん楽しかったです(笑)。

澁谷 いいこと。

久保田 自分のいちばん好きなテンポの速いデジタルな曲調でしたし、ディレクションも「私が歌ったものが正解!」という感じで自由に歌わせてくださったので、それもすごくやりやすかったです。

そしてソロ曲のラストは、澁谷さんの歌うロックチューン「DETERMINE」です。

澁谷 いやぁ、中二病の塊みたいな曲になりましたね。

若井 いいじゃん!

澁谷 私、ソロ曲についてはクリエイターさんを指定させていただいたんですよ。それで、自分でYOUSAYさんっていう方にお願いして、引き受けていただいたのがこの曲なんです。

一方歌詞は、SHINNOSUKEさんと澁谷さんとの共作になっていますね。

澁谷 SHINNOSUKEさんはまた別のバンドのボーカルの方なんですけど、この方が歌詞のベースを考えてくださって、それを私がアレンジしていく形で作りました。この曲では、詞だけを読んでも伝わるように、あえて歌っていない接続詞をメッセージとして残したくて歌詞の中に入れているところがあるんですよ。たとえば「自分強化する」って歌っていても文字上は「自分を強化する」と書いていたりと、元々の言葉の持つ重みを大事にしている部分もあります。