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それぞれが走る理由、高まり続ける“ペダステ”の熱! 舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~ヒートアップ~ 公演レポート

それぞれが走る理由、高まり続ける“ペダステ”の熱! 舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~ヒートアップ~ 公演レポート

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~ヒートアップ~が、10月19日(木)より東京・天王洲 銀河劇場にて上演された。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)にて連載中の、渡辺航が描くロードレース漫画を原作として、2012年から続く人気シリーズ舞台の第11弾。主人公・小野田坂道を演じる醍醐虎汰朗を始めとするメインキャストたちが、オフィシャル会見で熱い意気込みを語った。会見コメントと合わせてゲネプロの模様もレポートする。

文 / 片桐ユウ


気鋭の作・演出家 西田シャトナーが生み出した独自の表現技法と、役者たちの本気の“走り”が人気を集める舞台シリーズ。
7月にはフランス・パリで開催された「Japan Expo2017」でのステージイベントに参加。熱気あふれるステージでフランスの人々にも熱狂をもって受け入れられた。

本作は、坂道たちにとって2年目のインターハイ初日。前作の「スタートライン」で繰り広げられたスプリント戦を経て、クライマーたちが「いろは坂」を激走する山岳ステージ、そして初日ゴール前の熾烈なバトルまでが描かれる。

初日直前に行われたオフィシャル会見には、小野田坂道役・醍醐虎汰朗、今泉俊輔役・和田雅成、鳴子章吉役・百瀬朔、泉田塔一郎役・河原田巧也、葦木場拓斗役・富永勇也、御堂筋翔役・林野健志が出席した。

まずは座長の醍醐が「約1ヶ月間稽古をしてきて、やっとお客様にこの舞台を届けられるんだという嬉しさでいっぱいです。今日から、めいっぱい気合を入れて頑張っていきたいと思います!」と笑顔で初日を迎えた喜びを語る。

続く和田は「前回は“スタートライン”というタイトルをいただいて、今回は“ヒートアップ”というタイトルをいただきました。タイトルに負けないくらい僕達もヒートアップしていけたらなと思います」とタイトルに合わせてコメント。

百瀬も「前回の“スタートライン”から走らせていただいています。その時にもらったバトンを今回も繋いでもらって最後まで走る抜ける立場なので、その気持ちもこれまでの気持ちも全部繋いでヒートアップしていきたいです」と、シリーズの繋がりをアピールした。

シリーズ11作品中、9作品出演してきた河原田は、主人公・坂道の属する総北高校のライバル・箱根学園のキャプテンという立場であることを踏まえて「インターハイはチーム戦。それぞれのチームがぶつかり合っています。その中で僕はキャプテンとして、責任を持ってやらせていただいています。本当に素晴らしいチームを作れたと思いますし、素晴らしい総北、素晴らしい京伏(京都伏見)、素晴らしいパズルライダー、それぞれの想いがぶつかって、またひとつ盛り上がっていくのではないかと思っています」と語り、現チームへの自信を覗かせた。

今回から初めてシリーズに参加する富永は「稽古でやってきたこと全てをぶつけたいと思います。ご来場くださる皆さんの明日からの日々の活力になればとてもうれしいです。精一杯がんばります」と意気込んだ。

林野は「Japan Expo2017」での経験を振り返り「舞台の原点が基盤にある『弱虫ペダル』という作品が、もっと日本を代表する作品になってもいいのではないかと思うくらいの海外の評価をいただきました。それを日本のお客様にこの舞台で返したいなと思います」とコメントした。

会見の締めくくりとして、オーディションで前作からの出演を掴んだ醍醐が「前回は初舞台・初主演と“初”が付くことばっかりだったのですが、今回は初めてではないので、もっと成長した僕が演じる小野田坂道を皆様に見せられるのではないかなと思います」と約束。
「今回は最初からレースシーンが続きますので、舞台『弱虫ペダル』ならではの熱量やヴァイブレーションをより多く伝えられる作品になっているのではないかなと思っています。その熱量をお客様に受け取っていただき、普段生きる上で何かこの舞台を観たことがキッカケで変わってくれたらうれしいなと思います」とメッセージを送った。

オフィシャル会見の後、マスコミ・関係者に向けてゲネプロが公開された。

客席には、坂道が愛するアニメ『ラブ☆ヒメ』の2期目のオープニングテーマ「ヒメのくるくる片思い」が流れており、“ペダル”ワールド全開。

前年度優勝者の証であるゼッケン“1番”を付けた坂道が、走りの姿勢を構えたところから物語がスタート。インターハイの風が勢い良く耳元を掠め、瞬く間にレースへと引き込まれていく。
インターハイ真っ只中であることが肌で伝わってくる。役者の熱量は冒頭から全開だ。

前作「スタートライン」の流れを汲みながら、新たな勝負が始まる。
総北チームが、他チームの集合体である“集団”に飲み込まれてしまう表現、そこから飛び出した箱根学園の“天才”クライマー・真波山岳(谷水力)と、“凡人”を自覚する総北のキャプテン・手嶋純太(鯨井康介)の「いろは坂」を駆け上がるデッドヒートに息を呑む。

2人に追い抜かされる他チームのメンバーたちは、メインキャストが入れ代わり立ち代わりに表現する。“モブ”と呼ばれ愛されているこの舞台シリーズならではの表現技法は健在。

同時に“走り”の純度が上がっている。ロードレースの疾走感を体現するフォーメーションの美しさ、キャストのペダル回し。“ペダステ”シリーズ初参加、2度目、3度目という“ペダル歴”を問わず、全員“走り”が素晴らしい。受け継がれてきた技と各自の努力の賜物だろう。彼らが走る姿、そのものに泣かされる。

もちろん、ストーリーも手に汗を握る展開が続く。山岳ステージの後は、初日ゴール争奪戦が待つ。総北と箱根学園の争いに京都伏見も加わって、ゴールを獲りに行くエースと、そのエースを送り出すエースアシストたちが力を振り絞る。
ゴールやゼッケンを競うレースの後ろで繰り広げられる、“裏”レースともいえる場面で懸命に駆ける坂道と京都伏見の山口紀之(一瀬悠)、総北をサポートする古賀公貴(本川翔太)たちの激走からも目が離せない。ステージを盛り上げる音楽にも鳥肌が立つ。

それぞれが走る理由、その全力を支える存在、迎える容赦ない結末。
高まり続ける“ペダステ”の熱量を、ぜひ劇場で受け取って欲しい。

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~ヒートアップ~

東京公演:10/19(木)~23(月) 天王洲 銀河劇場
大阪公演:10/26(木)~29(日)大阪メルパルクホール

原作:渡辺 航/弱虫ペダル(秋田書店『週刊少年チャンピオン』連載)
演出・脚本:西田シャトナー
音楽:manzo
出演:醍醐虎汰朗 和田雅成 百瀬朔 鯨井康介 八島諒 椎名鯛造 本川翔太
河原田巧也 富永勇也 蒼木陣 谷水力 兼崎健太郎 飯山裕太
林野健志 桝井賢斗 天羽尚吾 一瀬悠
一瀬悠 掛川僚太 河野智平 伊藤玄紀 長瀬真夏

オフィシャルサイト

Blu-ray &DVD
舞台 『弱虫ペダル』 新インターハイ篇 ~ヒートアップ~

発売日:2018年2月7日(水)
【Blu-ray】価格¥9,800+税
【DVD】価格¥8,800+税
2枚組<DISC1:本編><DISC2:特典>

©渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル04製作委員会
©渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、トムス・エンタテインメント