Interview

春奈るな、衝撃の声優デビューに「もう笑うしかない」─アニメ『URAHARA』&「KIRAMEKI☆ライフライン」インタビュー

春奈るな、衝撃の声優デビューに「もう笑うしかない」─アニメ『URAHARA』&「KIRAMEKI☆ライフライン」インタビュー

2017年4月~6月に放送されたTVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』のOPテーマ「ステラブリーズ」も記憶に新しいアニソン歌手アーティスト・春奈るなが、放送中のTVアニメ『URAHARA』の主人公・須藤りと役で声優に初挑戦する。自身にも縁が深い「原宿」というスポットが舞台の作品を主演する中で、アーティストとしてもあらたな境地を迎えようとしている彼女。同作のEDテーマ「KIRAMEKI☆ライフライン」に込められたこだわりとともに、その心境に迫った。

取材 / 澄川龍一(リスアニ!) 文 / 寺田龍太


不安と葛藤の中で迎えた、『URAHARA』での声優デビュー

11月8日に11thシングル「KIRAMEKI☆ライフライン」がリリースされますが、まずは『URAHARA』での声優デビューについて、お話をお聞かせください。正直、突然のことでびっくりして。

春奈るな いやあ……もう笑うしかないですよね(笑)。でも、お話自体は2年ほど前からあったんです。

かなり前から念頭にはあったんですね。

春奈 そうなんです。初めて聞いたときはもうプレッシャーしかなくて、「いつ始まるんだろう」と不安に駆られていました。

元々ご自身がアニメファンであり、いざ歌手として作り手に回っても緊張する部分があると、前々からおっしゃっていましたね。いわゆる単なる声優初挑戦、という感じでもない。

春奈 経験もない私が踏み込んでいいお仕事なのかな、という葛藤と戦いながら、1年ほど前までずっと声優のレッスンに通っていました。ところが、そのレッスン先でいきなりレベルの高いプロコース的なクラスに入れられてしまって(笑)。現場での動き方など初歩的な部分を教えてもらえなかったので、初回のアフレコで上坂すみれちゃんにいろいろとアドバイスをもらえたのがありがたかったです。

実際のアフレコ現場はいかがでしたか?

春奈 最初は緊張して、手の震えがバレないようにするのに必死で(笑)。戸惑うことばかりでしたが、現場の皆さんに支えられて、最近やっと演技を楽しめるようになってきました。

これまでもMVや楽曲の台詞部分で演技を付けることはありましたが、声優としての演技はやはり感覚の違うところが多いのでしょうか。

春奈 等身大の自分ではなく、キャラクターの感情を自分の声で表現しないといけない。「春奈るな」になってしまっては絶対にダメだなと思います。また、レコーディングと大きく異なるのは、自分がどんな声を出しているのかがその場で確認できないことですね。何回目のテイクが採用されたのかもオンエアまで分からない。そこだけは回数を重ねても慣れない部分ですね。

オンエアを観られた感想はいかがですか?

春奈 独特の背景美術で、新感覚の作品ですよね。でも自分の演技は緊張のあまり、地に足が着いてない感じで(笑)。徐々に自分の中の“りと像”を固めていきながらアフレコを進めていきたいです。

ジャズとポップとロックが融合した、「裏原っぽい」新曲

作品同様、「KIRAMEKI☆ライフライン」も新鮮な印象の楽曲です。ジャズっぽさもあれば渋谷系っぽさもある、これというジャンルに当てはまらない感触のサウンドですね。

春奈 ジャジーなサウンドとポップとロックとが良い感じに融合した楽曲だなと。最初に聴いたとき、いろんな音楽の要素を組み合わせた感じに、それこそ原宿っぽさ、裏原っぽさを感じたんです。ロリータにパンクを加えて甘辛コーデにするみたいな、いろんなファッションの要素を取り入れてひとつのコーディネートを作り上げている感じがあるなと思います。

レコーディングで心がけたポイントは?

春奈 作品のキャラクターともまた違う、「かっこつけたいんだけど実はかっこついてない女性」という人物をイメージして歌いました。Sakuさんと共作した歌詞も、「かわいくなりすぎないほうがいいよね」というテーマで書いていて、今までの春奈るな楽曲ではあまり使っていない「だわ」「かしら」といった、強いタイプの女性を思わせる言葉尻を入れてます。

かわいいだけじゃない、リアルな側面やビターなテイストなどを意識されていると。

春奈 「いいね」「タイムライン」といった今風のSNS用語も使っていて、若い世代の人もピンとくるキーワードになったと思います。あえてカタカナにした「ソウゾウ」などもこだわったワードですね。頭の中で「想像」することと何かを作り出す「創造」のふたつの意味をかけてあります。『URAHARA』のストーリーとも通底するようなテーマを込めているので、作品と一緒に聴いていっていただければうれしいです。