Interview

ハンサム&キュートな、ちゃんみな。ほろ苦く甘く、彼女の美味しいフレーバーが詰まった新作『CHOCOLATE』

ハンサム&キュートな、ちゃんみな。ほろ苦く甘く、彼女の美味しいフレーバーが詰まった新作『CHOCOLATE』

JKでありながら貫禄すら漂うような堂々とした佇まいで人気を集め、今年3月にメジャーデビューアルバム『未成年』をリリースしたちゃんみなが、早くも2枚目のアルバム『CHOCOLATE』を完成させた。初の海外制作に挑んだ本作は前作に比べ、グッとビターな仕上がり。きゃぴきゃぴした軽さや甘さは影を潜め、USヒップホップ/R&Bのトレンドを採り入れた色濃く深い色彩のサウンドが新たなちゃんみな像を浮かび上がらせている。本作制作にあたってはプレッシャーもあったし、制作中はトイレで泣きそうになったこともあると語る彼女。その壁をどう乗り越え、この意欲作をモノにしたのか。今年10月で19歳になった今の心境も併せて語ってもらった。

取材・文 / 猪又孝 撮影 / 増田慶

チョコレートって黒は黒だけど、いろんな味がある。それが全部詰まったのが、このアルバム

今年3月にリリースしたメジャー1stアルバム『未成年』から8ヵ月。1年に2枚もアルバムを出すとは驚きました。

そんなにバタバタはしてなくて、結構ゆとりを持って作ってました。制作が始まる前も「なんかヒマだしなぁ、そろそろやろっかな」という感じで。

『未成年』のときは、終盤に結構追い詰められてましたよね?

『未成年』が詰め詰めで、最後駆け込んだからこそ、終わった瞬間にポカンとなっちゃって。だからもう、そのときには早く次のを作りたいって。

結局、アルバム制作はいつ頃から始まったの?

6月くらいかな。けど、最初のスタートがなかなか切れなくて。プレッシャーもいろいろあったし、「次はどうしよう?」とテーマが決まらなくて。だからその間、プロデューサー(Ryosuke “Dr.R” Sakai)さんに8曲も作ってもらったのに全部ボツにしちゃったりもして(苦笑)。

プレッシャーというのは?

メジャーデビューして、いろんなイベントやフェスに出させてもらって世界の広さを痛感したり、周りから「次、大事だよね」ってめちゃめちゃ言われてたんです。「そんなんわかってるよ!」と思いながらもプレッシャーを感じてて、何がしたいかわからなくなってきて。

そんな状況を打破したキッカケは?

「どうしよう」ってなったときに、それまでは最新の音楽をいろいろ聴いてたんですけど、原点に戻ろうと思って、音楽に夢中になり始めた当時好きだったものをもう一回聴くようにしたんです。レディ・ガガとかBIGBANGとか2010年とか11年あたりの音楽を。そこで「私がやりたい音楽はこれだ!」と。その頃、ちょうどSakaiさんからもらったのが「CHOCOLATE」なんですけど、トラックを聴いた瞬間に「これ、めっちゃいい!」と思って。そこからは早かったです。テーマが“チョコレート”になってからは。

トラックを聴いて“チョコレート”というワードが出てきたということ?

そうです。歌詞を付けてない状態で「チョコレートだ!」と思って。音を聴いたときに「これはリード曲だ」と思ったし、アルバムのタイトルも「チョコレートだな」って。ふっと降りてきた。

「CHOCOLATE」は、甘い嘘に翻弄されたほろ苦い恋を歌ったラブソングですね。

そうです。今回のアルバムはL.A.で作ってきたんですけど、L.A.のお土産って、チョコレートのことが結構あるじゃないですか?

チョコはハワイっていうイメージもあるけど(笑)。

というか、海外のお土産ってだいたいチョコじゃないですか?(笑)アルバム自体がL.A.で作ってきたお土産っぽいなとも思ったし、もともと次のテーマは“黒”だと思ってたんですよね。前作『未成年』がピンクだったので次は絶対に黒だと。そこは譲れなくて、黒に繋がるテーマを探してたんです。チョコレートって黒は黒だけど、いろんな味があるじゃないですか。今回はいろんなテイストが欲しいと思ったし、私の中では、この曲はビターチョコレートでとかこっちはミルクチョコでとか、曲それぞれに役割があって。それが全部詰まったのが、このアルバムなんです。

その〇〇チョコというのは全曲に当てはまるの?

1曲目「GREEN LIGHT」はキスチョコ、「MY NAME」がブラックチョコレート。「WHO ARE YOU」はホワイトチョコで、「CHOCOLATE」と「LIGHT IT UP」がミルクチョコなんです。「TO HATERS」はビターチョコ、「LAST NIGHT」は口の中でパチパチするキャンディーチョコレート。最後の「FRIEND ZONE」はウイスキーボンボンです。

海外での楽曲制作は初めてのことですが、L.A.はどうでしたか?

サンフランシスコに住んでたことがあるので、「L.A.と言っても」と思ってたんですけど、いざ仕事となったら思ったより結構つらかったです。制作中は、トイレで泣きそうになって、しばらく出てこれなかったりとかもして。

それは自分に悔しくて?

そう。向こうの人のスピードとかセンスとか、持っているもののレベルが違いすぎて、己を思い知るというか。自分を高められる機会になったから行って良かったと思ってるんですけど、しんどい印象のほうが強いかも。でも、自分試しというか、自分が成長できる痛みみたいなのは好きなんですよね(笑)。

もともと今回は“黒”をイメージしていたそうですが、実際、『未成年』よりダークだし、ホラーチックな要素も強調されてますよね。

そういうのはもともと好きなんですよ。「Princess」とかもそうだけど。だから入れました。

ボーカルのキーも低めに設定されてるし、それゆえか妖しさや怪しさも感じたんです。

キーを高くすると声が可愛くなっちゃう問題が前の作品であったので、学習してハナから高い声を出さないことにしてたんです。あと、『未成年』は18歳だからできたことが結構多くて。今回は19歳にもなったので、ちょっとワルさを増そうかなと思って。

オトナっぽさじゃなくて、ワルさ増しなの?

だって、オトナっぽくは嫌でもなるじゃないですか? だから、ワルさを増そうということで黒にしたんです。あと、最新のヒップホップ要素も結構取り入れてるんですよ。そういうことを前作ではやってなかったんで、今回はいろんな意味で黒く仕上がったんじゃないかなと思ってます。