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『サマーレッスン:新城ちさと』新ヒロインの“願い”が生み出す魅力とは

『サマーレッスン:新城ちさと』新ヒロインの“願い”が生み出す魅力とは

リアルなコミュニケーション体験が注目を集め、PlayStation®VR(以下、PS VR)の普及にも一役買った『サマーレッスン』シリーズ。本シリーズでは“キャラクターが本当にそこにいる”というテーマのもと、PS VRを通してコミュニケーションが描かれてきました。その最新作となる『サマーレッスン:新城ちさと 七曜のエチュード』(以下、『七曜のエチュード』)が、2017年10月12日よりPlayStation™Storeにて配信が開始されました。『サマーレッスン』シリーズも今回で3作目となり、PS VRを代表するタイトルとしていよいよその地位を確立しつつあります。

とはいえ、シリーズを通してシステムに大きな変化がないこともあり、「ただキャラクターを変えただけでは?」と思われることもあるでしょう。しかし、そのキャラクターの違いが、VR体験の活かしかた次第ではゲームそのものの新鮮さを生み出すこともあります。

『七曜のエチュード』では、これまでとは少し方向性の異なる授業を通して、新たな教え子“新城ちさと”との交流が楽しめます。本稿では新ヒロイン“新城ちさと”の魅力と、キャラクターが変わったことにより生まれた新たなゲーム体験を紹介していきます。

文 / 大工廻朝薫(SPB15)


新たな教え子と過ごす一週間だけの家庭教師生活

本作の操作とゲームシステムは、他の『サマーレッスン』シリーズと共通したものとなっています。以前に『サマーレッスン:アリソン・スノウ 七日間の庭』を紹介した際にも説明しましたが、改めて詳しいゲームの流れを見ていきましょう。

『サマーレッスン』シリーズでは、主人公は家庭教師となり、生徒となるヒロインの元へ出向いて1週間の授業を行います。授業の際にはPS VRを介して教え子たちとコミュニケーションを図り、その中で彼女たちの秘めた思いに触れ、指導を通してそれぞれが思い描く未来へと導いていくことになります。

▲教え子たちはまるで生きて目の前に存在しているかのような、豊かな表情を見せてくれます

本作は今回も、ふたつのパートから構成されています。そのひとつが喫茶店パート。ここでは、生徒の情報を確認しながらどのような指導が必要か検討し、次回の授業内容を決定することができます。このとき、授業後の雑談に使用する話のタネも併せて選ぶことができます。話のタネはステータスの伸びをアップさせる効果がありますが、数に限りがあるためよく考えて使用しましょう。

▲授業科目ごとに伸ばせるステータスが異なります。併せて行う雑談内容によって伸び幅が増えるステータスも変わるため、組み合わせが重要になってきます

ステータスは理解力、器用さ、言葉の知識、ノリのよさ、好奇心の5つ。テストで高評価を得るには、すべての項目をバランスよく成長させる必要があります。同じ授業だけをくり返しても生徒のためにはなりません。伸ばしたいステータスを意識して一週間の授業内容を組み立てていきましょう。

またゲーム内では、スマートフォンを利用して指導目標を確認したり、トークアプリを通じて教え子とコミュニケーションを取ることも可能となっています。

▲指導目標を達成すると話のタネや教え子の服装などが獲得可能。達成できそうな目標があれば、積極的に狙っていきましょう

▲スマートフォンには教え子や家庭教師派遣会社から電話がかかってくることも。スタッフの女性、鵜飼さんとのトークの中では、ゲームの進行に関するアドバイスや教え子の背景などが語られます

喫茶店パートが終了したら、教え子に授業を行うレッスンパートへと移行。ここでは、喫茶店パートであらかじめ決めておいた内容に沿って授業を行います。授業が始まると、指導方針を決める3つの選択肢が出てきます。選んだ選択肢に応じて 指導効率が3段階に変化するほか、教え子が授業中に見せるリアクションも変化します。教え子の喜ぶ姿を見るためにも、選択肢の内容を吟味して最適な指導方針を選んでいきましょう。

▲結果は○、△、×の3段階で評価されます。成績の伸びに影響するため、より高評価でエンディングを迎えるためには、ここでコンスタントに○を取っていく必要があります

指導方針を決めて授業を行った後は、教え子との雑談タイム。ここでも雑談テーマとして3種類の選択肢が登場し、選択したテーマによって教え子の話す内容が変化します。このとき、喫茶店パートであらかじめ用意した話のタネと一致するテーマを選ぶことで、ステータスの伸び率をアップさせることが可能です。

▲選択肢が出た際は、選びたい項目を一定時間注視すると決定となります。コントローラを使わず視線の移動のみで選択ができるため、選択肢を選び間違えたり、どの項目を選んだかわからなくなるといった心配もありません。ゲームへの没入を妨げない仕組みになっています

▲授業が終わると場面は喫茶店に戻り、今回の指導結果が確認できます。この結果を踏まえて、また次回の指導内容を決定していきましょう

▲授業終了後、まれにラッキーイベントという特殊なイベントが見られることも。画像のイベントは喫茶店を訪れた教え子のちさとに、プレイヤーが特別なドリンクを注文してあげるというものです

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