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新海誠監督の歴代作品が集結! 貴重な資料から監督の15年をたどる『新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』の見どころを紹介

新海誠監督の歴代作品が集結! 貴重な資料から監督の15年をたどる『新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』の見どころを紹介

第4章では、地下世界を舞台にしたファンタジー色の強い作品『星を追う子ども』の資料を展示。

本作は、「日本の伝統的なアニメーション制作の方法で完成させる」という目標のもと、コンテやイメージボードが手描きという特徴があり、会場には実際に監督らが描いたイメージボードなどを確認することができる。また資料の中には、新海監督作品で美術監督を務めてきた丹治匠のものや、『秒速5センチメートル』でもキャラクターデザインを担当した西村貴世のものなども展示されているので、絵コンテなど誰が手掛けているか確認しながら鑑賞するのもおもしろい。そのほか、ここではスタッフが美術背景を描く際に使用しているという、Photoshop カスタムブラシでの描きかたなども詳細に紹介しているコーナーもあるので、こちらもぜひチェックして欲しい。

古典の題材をモチーフに、雨の日の日本庭園で出会いを重ねる少年と女性の孤悲(こい)を描いた第5章の作品『言の葉の庭』は、物語の大部分が雨の中で展開しており、美しく繊細な雨の表現がとても印象的だ。

ここでは、そんな本作の魅力のひとつである雨の表現を美術背景など、様々な資料から見ることができる。また、靴職人を夢見る主人公がヒロインに靴を履かせるシーンや、感動のラストシーンなども映像資料や作画資料などで確認でき、壁にはヒロインが主人公に送った和歌も注目のポイント。エリアの最初には、何と本作の企画書なども展示されており、制作最初期の本作の設定なども知ることができる。

そして第6章は、昨年爆発的大ヒットを記録した名作『君の名は。』。

エリアの最初では、本作の鍵であり多くの人を感動させた夜空を流れるティアマト彗星の美しい描写を、巨大スクリーンで見ることができ、入り口から多くの人が足を止めていた。本作品のエリアは、ほかの作品のエリアと比べても展示資料の数が非常に多く、絵コンテひとつでも主要人物から脇役まで、登場した様々なキャラクターの資料がズラリと展示されている。

特に、多くの人を虜にした本作の美術背景に関しては、資料はもちろん背景制作についての細かい解説もあり、三葉の巫女舞など印象的なシーンにも一つ一つ資料と共に解説文を掲載。第5章に続いて企画書も展示されているなど、新海監督のファンはもちろん、新海監督の作品は本作しか見たことがないという方でも十分楽しめる内容の展示となっている。そして第6章のラストでは、入り口と同じく巨大スクリーンで本作の感動シーンを振り返ることができ、両サイドの壁にはそれぞれ瀧と三葉のセリフも。ぜひ、実際に足を運んで劇場で見たときの感動を思い出していただきたい。

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