Interview

しょこたん、『魔法陣グルグル』新EDテーマ参加の興奮、決意、そして愛を語る! TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDとのタッグで挑んだ“会心の一撃”

しょこたん、『魔法陣グルグル』新EDテーマ参加の興奮、決意、そして愛を語る! TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDとのタッグで挑んだ“会心の一撃”

フジムラトヲル、石川智久、松井洋平によるテクノポップ・ユニットのTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDが、ニュー・シングル「Magical Circle」をリリースする。現在放送中のTVアニメ『魔法陣グルグル』のED主題歌となる本楽曲には、『グルグル』という作品をこよなく愛する中川翔子がシンガーとして参加。ほぼ全編をこだわりのアナログシンセで組み立てつつ、オーケストラ感の強い華やかなサウンドで作品の世界観を表現したマジカルなポップチューンに仕上がっている。グルグルの不思議な縁で繋がったTECHNOBOYSの3人と中川に話を聞いた。

取材・文 / 北野 創 撮影 / 小賀康子

この出会いがなかった場合の人生を考えると砂に埋まりたくなります(笑)(中川)

前期のED主題歌「Round&Round&Round」はボンジュール鈴木さんをボーカリストに招かれてましたが、今回、中川さんに歌ってもらうことになった経緯は?

松井洋平 2期のED主題歌のお話をいただいたとき、フィーチャリングのボーカリストを誰にしようかという話になって、みんなでいろいろ案を出していくなかで中川翔子さんのお名前が挙がったんですよ。

フジムラトヲル ただ、中川さんとはレコード会社が別なので、現実的なのか僕たちにはわからないところもあったので、とりあえず一回お願いしてみようということで、ダメもとでお話ししてみたんです。

中川翔子 よくNGにしないでくださったー! 心の広すぎるみなさんでうれしすぎます! この出会いがなかった場合の人生を考えると砂に埋まりたくなります(笑)。本当に良かった!

中川さんは以前から『魔法陣グルグル』のファンなんですよね。

中川 1回目のアニメ(1994年放送)が放送されてた頃に、隣のクラスの木村さんにコミックスを借りたんです。それでアニメもやってることを教えてもらって「こんなに面白いものがあったのか!」って大好きになって。それからは、マンガを繰り返し読んだり、『グルグル』の絵を描いたり、学校から帰るとスーパーファミコンのゲームをやったり、雨上がりには校庭とか公園にカサで魔法陣を描いたり……公園に棒とかで魔法陣を描いたのはアラサー女子あるあるだと思うんですけど。とにかく毎日『グルグル』漬けで、忙しい〈グルグルデイズ〉を送ってました(笑)。

そんな大好きな作品のED主題歌のお話をいただいたときのお気持ちは?

中川 ビックリしたのが、私は『アニソン・アカデミー』というアニソンのラジオをやっているんですけど、今年の6月にその番組で奥井亜紀さんに来ていただいて、生で「晴れてハレルヤ」と「Wind Climbing ~風にあそばれて~」を歌っていただいたんですよ。それで超泣いて〈グルグル好きで良かった!〉って思ってたんですけど、その数日後にランティスさんから『グルグル』の主題歌のお話をいただいて「ウソーッ!」ってなって(笑)。しかも今回のシングルのなかに奥井さんの楽曲も入ることになって。

フジムラ シングルのカップリングで、奥井さんの「Wind Climbing ~風にあそばれて~」をTECHNOBOYSのアレンジで録ったんです。

松井 好きなアーティストさんの曲が同じシングルに入るっていうのもすごいですよね。

中川 ありえないですよね。

中川さんは今回の楽曲にどんな印象を抱きましたか?

中川 どこの箇所を切り取っても『グルグル』だし、ちょっと懐かしい感じと最先端の感じがあって、TECHNOBOYSさんの世界観と、ライブ映えもするタメの〈キターッ!〉ってなる感じが全部入ってたので、本当にビックリしました。やっぱり『グルグル』の面白さはククリちゃんが魔法陣を描く瞬間に詰まってると思うので、この曲も歌詞の“くるり”のところで魔法陣をサイリウムで描いてみんなで盛り上がれる、すごく育てていける曲だと思うんです。それに“天使と悪魔…どっちなの?”の部分に原作の初期にあった一滴の毒が感じられたり、修行して新しい魔法を覚えていくククリちゃんの成長とか、ククリちゃんの好きなチョコレートとか、今回のTECHNOBOYSさんが手がけた曲にそういったフレーズも入ってたりして、本当に聴けば聴くほどワーッてなって……エモいです。

松井 いまおっしゃってましたけど、中川さんから「ちょっと毒がほしい」というお話をいただいてたので、どこで毒を出そうかなと思って“天使と悪魔…どっちなの?”という歌詞を書いたので、そこを毒の部分と汲み取っていただけたのは、めちゃくちゃ読み込んでもらえてるなと思います。ありがたいですね。

本当にククリが降臨してるようでした(フジムラ)

歌入れは皆さん立ち会われたのですか?

フジムラ そうですね。ディレクションは僕がやったんですけど、順調でした。たぶん相当聴き込まれてこられたと思うし。

中川 まだストリングスが入る前の状態だったんですけど、それでもすごくかわいらしくて、音だけでも繰り返し聴きたくなっちゃう曲で。歌詞も想像を超える完璧な超『グルグル』だったので「これを歌えるなんて!」と思って。歌ったらそれが永遠に、身体が朽ちても残ると思うと……。

一同 (笑)。

中川 本当に考えすぎてしまって。いまも自分の中に『グルグル』を見てた頃の自分が住んでるので、手を取り合って〈信じられるこんなこと?〉〈いや信じられない!イエーッ!〉て一緒に歌っちゃうような感じで。そう思うと固くなっちゃってもいけないから、どうしようと思いながら、でもすごく楽しくて……もうほんと殴っていいんですよ?

フジムラ いきなり(笑)。

松井 それで殴ったらいろいろ問題ありますから(笑)。

中川 大丈夫だったのかなあって……。

フジムラ 大丈夫どころか素晴らしかったです。最初に何度か聴いていわゆるエモーショナルなところは問題なかったので、本当に細かいリズムの部分のディレクションはしましたけど、基本的には中川さんの思うこの曲のイメージで歌っていただいたほうが絶対に良いので。本当にククリが降臨してるようでした。ただ2番の<勇者様!>って言うところは考えすぎてた感じがあったので、そこは「かわいく歌っていいんですよ」と言いましたね。この曲は〈ククリのキャラソン〉というお題だったので。

中川 そこは会心の一撃を出さなきゃと思って考えすぎてしまって。ひとりの思い出を押しつけるのも違うから、一回フラットにしなきゃなと思いつつ、いやでも<勇者様!>って言うんでしょ、私が言っていいのかな?みたいな感じになって(笑)。でも、レコーディングでは「むしろククリちゃん味を増してください」っておっしゃってくださったので、じゃあもう容赦なくいきますという感じでがんばりました(笑)。私は最近ディナーショーでシャンソンを歌ったりもするので、自分の感じで歌うと大人っぽい歌い方とかミュージカルでの歌唱法とかいろいろあるんです。でも、今回はアフレコに近いというか、声であれば年齢感を下げることができるんですよ。プロデューサーさんも「アニソンの法律では30歳を超えるとみんな17歳なんです」と言ってくださったので(笑)、かなりククリちゃんのイメージに寄せてやってみました。ジャケットでも三つ編みにしましたし「いいんですか?」って言い始めると法律がぶれちゃうのでいいんです(笑)。